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社長

みんなおはよう

社員(絵里香)

おはようございます

バイト(拓真)

おはようございます

社員(絵里香)

社長顔色悪いですね

社員(絵里香)

大丈夫ですか?

社長

ああ、絵里香くん
よく気づいてくれたね

社長

それが昨日
幽体離脱のような
現象にあってね・・・

社員(絵里香)

幽体離脱ですか

社員(絵里香)

身体から魂が抜けて
自分を見てるという

社長

そうなんだよ

社長

いや、きっと夢だと
思うんだけどね

社長

気づいたら
自分を見ていたんだよ

社員(絵里香)

すごい体験ですね

バイト(拓真)

僕のねずみも
そんな体験をしたんです

社長

拓真くんねずみ
飼ってるのか

バイト(拓真)

いえ、うさぎだけです

社員(絵里香)

はぁ・・・

社員(絵里香)

社長覚えてください

社員(絵里香)

拓真くんは
ねずみっていう名前の
うさぎを飼ってるんです

社長

ああ、そうだった

社員(絵里香)

で?
そのねずみがどうしたの?

バイト(拓真)

可愛いんですよ
目が垂れてて

社員(絵里香)

うん、分かったよ
それ毎回聞いてる

バイト(拓真)

幽体離脱したんです

社長

うさぎが!?

バイト(拓真)

ねずみです

社員(絵里香)

そここだわらなくていいわ

バイト(拓真)

僕がねずみを飼った時

バイト(拓真)

大きくなりすぎてしまった
メスのうさぎだったんです

バイト(拓真)

ある日起きてみると

バイト(拓真)

隣に同じうさぎが
寝ていて・・・

バイト(拓真)

幽体離脱だと思いました

社員(絵里香)

・・・

社員(絵里香)

それってさ飼う時点ですでにお腹に赤ちゃんいたんじゃない?

バイト(拓真)

あ、そうなんですね

バイト(拓真)

じゃあ幽体離脱
じゃないですね

社長

ちなみにだけど
君は2羽うさぎを
飼ってるのかい?

バイト(拓真)

いえ、幽体離脱した方の
パンダは怖くなって
姉に飼ってもらってます

社長

パンダって?

バイト(拓真)

幽体離脱した方の
うさぎの名前です

社員(絵里香)

うさぎに別の動物の名前
付けるの好きだねー

社員(絵里香)

ものすごくややこしい

社員(絵里香)

ってか怖いと言いつつ
名前をつける拓真くん

社長

では話を戻そう

社長

私の幽体離脱した経験をお化け屋敷に生かせないかと思ってね

社員(絵里香)

なるほど

社員(絵里香)

社長ようやく
最恐のお化け屋敷の
形が見えてきましたね

社長

ああ

バイト(拓真)

お客様にも
幽体離脱体験を
してもらうとかですか?

社長

いいね!

社員(絵里香)

鏡を設置して自分を見てるような感じにして錯覚させるとか

社長

おおー

バイト(拓真)

僕の幽体離脱体験も
いれるとか

社長

いいよいいよ

社長

・・・

社長

君も経験が・・・

社員(絵里香)

社長聞かないでおきましょう

社長

ああ、そうだね

バイト(拓真)

僕の子どもの頃の
話なんですけどね

バイト(拓真)

まだ4歳くらいですね

社員(絵里香)

ついに急に話し出す
スタイルになったのね

バイト(拓真)

ベッドで寝ていたんです

バイト(拓真)

そしたら急に目が覚めて

バイト(拓真)

身体が動かないんですよ

社長

そうそう
私と一緒だね

社員(絵里香)

社長もですか

社長

ああ、金縛りの
ような感じでね

バイト(拓真)

と思ったら
寝起きで身体が
しびれてただけでした

バイト(拓真)

起きて僕はすぐに
トイレにいきました

バイト(拓真)

そしたらなんといつもトイレに付いてきてくれるはずの父が

バイト(拓真)

起きてくれないんです

社員(絵里香)

普通の話を怖い話みたいに話すの得意だよね

バイト(拓真)

何度起こしても
トイレに付いてきて
くれなくて

社長

かわいそうに

バイト(拓真)

ついに僕は
漏らしてしまったんです

バイト(拓真)

その後のことは
怖くて覚えていません

社員(絵里香)

いや覚えてないんかい

社員(絵里香)

それお化けの恐怖じゃなくて怒られる恐怖でしょ

バイト(拓真)

で、その後僕は少しだけおもちゃで遊んで

社員(絵里香)

まだ話続くんかい

バイト(拓真)

ベッドに戻ろうとしたんです

社長

そしたら?

バイト(拓真)

そしたら僕が
寝ているんですよ

バイト(拓真)

それはどう見ても
僕なんです

社長

おお
まさに私と一緒だよ

社長

昨晩私も上から自分を眺めていたんだ

社員(絵里香)

怖いですね

バイト(拓真)

怖くなって僕は
母を起こしました

バイト(拓真)

そしたら
おねしょしたことを
怒られました

社員(絵里香)

だろうね

社員(絵里香)

まあそれは仕方ないとして幽体離脱の続きは?

バイト(拓真)

怒っている母が怖くて
ベッドに戻ろうとしましたが

バイト(拓真)

何度見ても自分が寝ているので

バイト(拓真)

やはり母に相談しました

社長

私もすぐに妻を起こして
幽体離脱だって相談したよ

社員(絵里香)

信じてもらえそうも
ないですね

バイト(拓真)

そしたら母が
何言ってるのって

社長

信じてもらえないよな

社員(絵里香)

そうだよね

バイト(拓真)

母が僕に言いました

バイト(拓真)

それは拓斗でしょって

社員(絵里香)

え?どういうこと?

バイト(拓真)

その時は寝ぼけてて
覚えてなかったんですが

バイト(拓真)

僕は双子で双子の弟の拓斗と一緒に寝てました

社員(絵里香)

またやられた・・・

社員(絵里香)

ってか寝ぼけてても双子ってこと忘れないでしょ

社長

完全にやられたな

社員(絵里香)

途中の話いらなかったし

バイト(拓真)

何故か大きくなっても
何度か幽体離脱しています

社員(絵里香)

え?どういうこと

社長

その話の方が
聞きたいな

バイト(拓真)

何か日常的なんで
覚えてなくて・・・

バイト(拓真)

それでその小さい時の話の続きがあって

社員(絵里香)

いや、大人になってからの方が怖いわ

社員(絵里香)

日常的とか普通そんなに起こらないから

社員(絵里香)

その話せんのかい

お化け屋敷ができるまで

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コメント

2

ユーザー

毎回主人公に笑わせてもらってますね。

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