一日前
赤
赤
りいこ
りいこ
りいこ
赤
赤
赤
赤
りいこ
赤
赤
赤
赤
りいこ
赤
りいこ
赤
りいこ
赤
赤
りいこ
赤
赤
りいこ
赤
赤
りいこ
赤
赤
りいこ
りいこ
赤
りいこ
りいこ
ガチャバタンッ
りいこ
りいこ
この時は思いもしなかった
あんな事になるなんて
その日は莉犬にぃのお仕事の
「すとぷり」
のライブだった
キラキラしたライブ会場
たくさんの人が
ペンライトやグッズを持って
可愛い服に身を包んで
自分が大好きな推しの姿を見たり
歌を聞いたりする
はずだったのに
黄
青
赤
黄
青
赤
桃
橙
桃
桃
橙
赤
青
橙
桃
橙
桃
青
黄
青
紫
紫
黄
青
黄
黄
青
橙
橙
桃
橙
トントントン
紫
紫
赤
赤
紫
赤
桃
橙
青
黄
「いつも通りだった」
ライブ前
リスナーさんが来はじめて
みんなちょっと緊張してきたころ
「トントントン」
控えめなノックの音が
みんなの楽しそうな声に交じって
部屋中に響き渡った
ドアの一番近くに座っていた赤くんが
ちょっと面倒くさそうに笑いながら
ドアノブに手をかけた
赤
目の前に立っていたのは
真っ黒な服を着た男
赤
息が出来なくなってきて
心臓がびっくりするぐらい早く動いて
何が起きているのか
よく分からなかった
目の前が暗くなる
全身の力が抜けた
何も考えられなくて
でも
この瞬間理解した
死ぬんだ
紫
紫
脇腹から血を流しながら
苦しそうにうずくまる
何が起きてるか分からなくて
必死に赤くんに駆け寄る
紫
紫
黄
青
青
青
橙
桃
救急車とパトカーのサイレンが
荒々しく響いて
会場に集まっていたリスナーさん達が
ザワザワし始めて
その日のライブは
中止になった
りいこが紫くんに呼ばれたのは
それから一時間後だった
紫くんは震えた声で
私にこう伝えた
「赤くんが刺された」
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