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美沙希

今日も会えないの?

ごめん。

美沙希

そっか

美沙希

そうだよね、受験生だもん。

美沙希

…早かったなぁ、この3年間。

私は同級生の要と3年間。 高校1年生の時から恋人だ。

しかし、私達も3年生。 1年生頃の私達じゃないんだ。

受験勉強で焦っていて 最近要とも会えなくなってきた。

でも、私はどうしても 会いたかった。

美沙希

もうすぐで離れ離れになっちゃうもん…!

私はここに留まるけど 要は東京へ行ってしまう。

美沙希

このまま、自然消滅なのかな。

そう呟くと私は頬に 一滴の涙を流した。

美沙希

…合格。

そして受験後、私は 合格という文字を見て

とても嬉しかった。

でも反対に、悲しかった。

美沙希

これで、要と会えなくなる。

嫌な思いが溢れてくる。

ここに入れない。そう思い 私は合格発表を見る人々の 中から抜けた。

帰り道、ふと要の家の2階。 ──要の部屋を見た。

美沙希

かな…、

彼の名前を呼ぼうとすると 言葉が詰まる。

美沙希!

美沙希

要…

はぁ…はぁ…

ごめん、美沙希…、俺…!

美沙希

東京、行っちゃうんだよね

……あぁ、合格してな。

美沙希

良かったじゃん

美沙希も見に行ったんだろ?

美沙希

うん、合格。

そうなんだ…

私たちがくだらない話をしていると後ろから『要、行くわよ!』

と、要のお母さんの声がした。

美沙希

これで最後なんて…嫌だ…。

俺もだ。

連絡するから。

美沙希

うん、たまに帰ってきてね?

あぁ。

美沙希

他の彼女、作らないでね?

もちろん

美沙希

じゃあ…また。

あぁ。

そう言うと私達は 涙を流し唇を触れ合わす。

これが一応、最後のキス。

でもまた、絶対に。

君とまた、キスがしたい。

この作品はいかがでしたか?

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