独居房に入ると、未知なる空間が広がっていた
狭い畳の部屋に、トイレと布団が一緒に設置されていて、壁と向き合うように机が置いてある。
俺が一番驚いたのは、トイレがある部屋でご飯を食べたり睡眠を取ったりする事。考えるだけで吐き気がする。
死刑囚は部屋に敷かれた布団の上に座っていた。そして、俺の方を向き、薄気味悪い笑みを浮かべた。
死刑囚
年齢は40代半ばぐらいだろうか。髪はボサボサで顔はやつれていた。
女性刑務官
俺は布団の上に腰を下ろす
女性刑務官
女性刑務官
女性刑務官
トイレが原因か、それとも死刑囚の体臭なのかわからないが部屋の中に異臭がこもる
この時点で俺の精神はズタボロだった。
死刑囚
死刑囚
女性刑務官
臭い口で俺に喋りかけるな…いじめていた風子には冗談で言っていたつもりだが、こいつには本気で言ってやりたい。…皮肉なもんだ。
女性刑務官
布団の上で座ったまんま、脱ぎはじめる315番。
女性刑務官
315番がパンツを下ろした瞬間、今までで嗅いだ事のない異臭が鼻腔をくすぐる。
吐き気がこみ上げてきた
こんな臭いものに触れられるわけないだろう…
幸い、桶の中にはマスクが入っていた。マスクを装着して315番に近づく
女性刑務官
死刑囚
ビニール手袋の上から、ローションを垂らし、315番の股の下に膝を立てる
深呼吸をし、固唾を飲み込んだ。
触りたくない、気持ちが悪い、家に帰りたい、そんな感情に駆られていた。
女性刑務官
女性刑務官の声に怯えて、315番の茂みに手を突っ込んだ
浩二
あまりの苦痛と気持ち悪さでこの後の記憶は残っていない。
315番がいる独居房から廊下に出ると、刑務官が立っていた。
刑務官
心なしか刑務官の声が優しく聞こえる
廊下にはAやBの姿もあった。
A
浩二
A
浩二
A
第一関門を突破したD
次に待ち受けている悪夢とは一体なんなのか?
続く
コメント
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うわぁ....... いじめの法律?なんやそれ? あったらいいなーとか思って読んでみたら、結構ヘビー..... でも続きが気になるのでフォローしました。
閲覧注意です