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フォス

よーやく終わった

プルクラ

『目的の雨の奇跡も手に入りました』

プルクラ

『これで砂漠を超えることが出来ます』

ボゥ

その前にクロカゲ族と合流するんでしょ?

ドーリ

早く会いに行きたいっす

ヤ・リー

元は敵なくせして会いたいとはこれ如何に…

ハンスヴルスト

ハンスヴルスト

残念だけど、君達のお友達とは会えないよ

帰路に立ち塞がる一人の男

その顔にフォスは見覚えがあった

フォス

……お前は!?

ハンスヴルスト

おや?あの時少ししか顔を合わせてないのに覚えてくれてるのか

ハンスヴルスト

光栄だよフォスくん

フォス

てめぇ……

ハンスヴルスト

あーまてまてぇ?

ハンスヴルスト

今日ここには争いをしに来たんじゃないよ

ハンスヴルスト

ここに来た理由は現状の報告だ

ハンスヴルスト

それの他に君たちに歴史の勉強をしてもらう

ボゥ

それをあたしらが大人しく聞くとでも!

即座に弓を構え矢を放つ。狙いは彼の頭部だが、来る事がわかっていたかのようにその矢を掴んで止める

ボゥ

なっ!?

ハンスヴルスト

言ったでしょ?

ハンスヴルスト

『今日』は争いに来たんじゃないんだ

ハンスヴルスト

ハンスヴルスト

大人しくしとけ

プルクラ

『…それで?』

プルクラ

『何用ですか?』

ハンスヴルスト

今話してる子は分かってるみたいだね

ハンスヴルスト

それじゃあ早速報告しようかな

ハンスヴルスト

まず一つ、さっき話した通り君たちのお友達には会えない

ハンスヴルスト

理由は単純

ハンスヴルスト

僕達が戦争に勝ったから

ミツルギ

嘘を言うのは…

ハンスヴルスト

嘘じゃないさ、ほらこれ

そういい彼が見せたのはシャドウが付けていたあの仮面の片割れ

ハンスヴルスト

身を呈して逃がしてくれた子はこうなったよ

ハンスヴルスト

だからもう会えない

ヤ・リー

…ゲスが

ハンスヴルスト

おいおい酷いなぁ?

ハンスヴルスト

事の発端は君達が『外』に出るからさ

ハンスヴルスト

それが無ければ彼らも長生きできたのにね

プルクラ

『お話は以上ですか?』

プルクラ

『それで私らが止められると?』

ハンスヴルスト

思ってはないさ

ハンスヴルスト

けど、止まってくれると嬉しいかなって

プルクラ

『使命を思い出した今止まることは許されません』

プルクラ

『辛い現実に直面しようと私らは進むだけです』

ハンスヴルスト

うーん♪

ハンスヴルスト

君はとても強気だね

ハンスヴルスト

どうだい?今度会う時は正式な場でお茶でも?

プルクラ

『遠慮しておきます』

ハンスヴルスト

連れないなぁ?

フォス

で?まだ話があるんだろ…

ハンスヴルスト

そうそう

ハンスヴルスト

次の話は歴史についてだよ

ハンスヴルスト

なんで僕達が君達の進行を止めるのか

ハンスヴルスト

それは君達が『厄災』そのものだからさ

ヴェロス

私達が…厄災?

フォス

…その話はシャドウから聞いたよ

フォス

祖先は最果てに到達した

フォス

その過程での快進撃を他の種族は恐れ俺らを迫害

フォス

監視に次点で強いクロカゲ族を置いた

フォス

両者が衝突すれば儲けものだと考えていた、と

ハンスヴルスト

その通り!君達はとんでもなく強いんだ

ハンスヴルスト

認めたくは無いけど、それは事実だ

ヴェロス

強いからって迫害は…

ハンスヴルスト

おかしいとか思ってないかぁ?

ヴェロス

!?

ハンスヴルスト

絶対的な力を持つ種族が現れたんだ

ハンスヴルスト

その矛先がいつこちらに向けられるか

ハンスヴルスト

その恐怖を君たちは理解していない

ハンスヴルスト

現に君達が先程倒したデザートワーム

ハンスヴルスト

あれは僕達の種族では最低でも五十人は欲しい

ハンスヴルスト

にもかかわらず君たちはたったの六人で仕留めた

ハンスヴルスト

それほどまでに君達は単体でも強い生き物だ

ヴェロス

そんな…

ハンスヴルスト

それで、歴史の勉強をするって話だが

ハンスヴルスト

シャドウから聞いたのはその程度かな?

フォス

あぁ…

ハンスヴルスト

では、詳しい話もしよう

ハンスヴルスト

まずは分かりやすく君達の強さについてだ

ハンスヴルスト

今君達は一人を除いて一つの武器しか使えない

ハンスヴルスト

剣だけ、槍だけ、弓だけ

ハンスヴルスト

しかし、フォスくんだけは違う

ハンスヴルスト

全ての武器を巧みに操れる

ハンスヴルスト

だからこそ、今君はカミツル族のリーダーとなる

ハンスヴルスト

でも本当は違う

ハンスヴルスト

フォスくんが特別ではなく元はみな使えたのだ

プルクラ

『フォスと同じように多種多様の武器を?』

ハンスヴルスト

あぁそうだ

ハンスヴルスト

昔はそうだったからこそ恐れられたのだ

ハンスヴルスト

あのデザートワームでさえ昔の人間なら半分の三人

ハンスヴルスト

神具を持ってれば一人で討伐できてしまうくらいには強かった

ハンスヴルスト

だから怖くなった他の種族はカミツル族に呪いをかけた

ハンスヴルスト

その呪いこそが武器を持てなくするものだった

ハンスヴルスト

しかし、後ろの君の持つ『旗』のせいでその効果は削られてしまう

ハンスヴルスト

結果武器は一種しか持てないという縛りになる

ハンスヴルスト

それでも脅威には変わり無かったが、扱える物の数が減れば

ハンスヴルスト

それだけでも大幅な戦力ダウンにはなった

ハンスヴルスト

更に森の最奥に追いやり狩りをするだけの人生を送らせた

ハンスヴルスト

計画は完璧だったのだ

ハンスヴルスト

それを『バサラ』という人物が狂わせた

ハンスヴルスト

その噛み合わない歯車が出たおかげでフォスというまた不良品が出た

ハンスヴルスト

結果としてまさに今再びカミツル族が暴れる時代が来てしまった

ハンスヴルスト

これは由々しき事態

ハンスヴルスト

文明レベルも落としたのに聖遺物を見つける上に

ハンスヴルスト

マジックウェポンまでも使える人材が現れる始末

ハンスヴルスト

困るんだよねぇ

ハンスヴルスト

そうやって元の力を取り戻して最果て目指すの

フォス

生きてるだけで罪だとお前は言うのか?

ハンスヴルスト

そうだね

ハンスヴルスト

本当は種として消えて欲しいくらいだ

ハンスヴルスト

だが、そうはならなかった

ハンスヴルスト

ならばやることは一つ

ハンスヴルスト

僕達カナリナ族が今度こそ粛清する

ヤ・リー

その、カナリナ族ってのは神にでもなったつもりなのかァ?

ハンスヴルスト

神なんて偶像に僕たちはすがることはしない

ハンスヴルスト

要求に答える『悪魔』は崇拝するけどね

プルクラ

『悪魔……』

ハンスヴルスト

本当はもっとお話したいところだがこんな暑いとやってられない

ハンスヴルスト

続きのお話は例の砦跡地でしよう

ハンスヴルスト

君たちも気になるだろう?

ハンスヴルスト

過去自分の先祖が何をしたのか

ハンスヴルスト

バサラとは誰か

ハンスヴルスト

ここまで自分らが忌み嫌われる理由は何か?

ハンスヴルスト

その答えはあの砦で話そう

ハンスヴルスト

その時は君達が信仰する神様も呼んできてね?

ハンスヴルスト

まだその神様も隠してることがあるだろうからさ

ハンスヴルスト

それじゃあ僕はこれで…

ハンスヴルスト

ハンスヴルスト

と、そうそうこの仮面も君たちにあげるよ

ハンスヴルスト

大切な『お友達』だったんだろ?

ハンスヴルスト

飾ってあげれば喜ぶんじゃないかな?

フォス

……てめぇ

ハンスヴルスト

それと、例の砦跡地に来たら一つサプライズが待ってる

ハンスヴルスト

それも楽しみにしててよ

言うだけ言って彼は姿を消す

残ったのはカナリナ族に対する圧倒的な憎しみのみ

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