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フォス

……なぁクソジジイ

ドゥクス

なんじゃ?

フォス

お前は俺たち『カミツル族』についてどこまで知ってる?

ドゥクス

最果てに到達するまでじゃな

フォス

その過程の中での出来事は教えてくれないのか?

ドゥクス

……うぅむ

ドゥクス

どこからどこまでを伝えていいのか…

フォス

ドゥクス

まず一つ、アイツの話していた『バサラ』という人物

ドゥクス

この人物についてだが、彼は最初で最後の最果てに族を導いた男じゃ

フォス

バサラ…

ドゥクス

そのバサラとの約束がある

フォス

それは?

ドゥクス

『最果て』は自分たちの手で見つけること

ドゥクス

降りかかる災難も跳ね除けた先に到達した最果てにこそ価値がある

ドゥクス

そう言われてきた

ドゥクス

実際ワシもその通りだと思ってる

ドゥクス

だから、助言ですらそれは蛇足だと……

プルクラ

しかし、もうそんな事は言ってられないはずです

プルクラ

あのカナリナ族が私達を絶対的に敵視してる以上

プルクラ

種として存命するためには…

フォス

……どうせ答えねぇんだろ?

ドゥクス

…嫌でも明日以降答えるさ

ドゥクス

砦跡地に行けばワシにも質問なりが飛んでくるからな

フォス

…あっそ

リド

では、私の方から別の角度の質問を

リド

『カナリナ族』とは何者なのですか?

ドゥクス

さぁな?

フォス

はぁ?

フォス

ここでもシラ切るつもりか?

ドゥクス

んなわけあるか

ドゥクス

本当にワシも詳しくは知らん

ドゥクス

少なくともバサラのいた時代にその名を聞いたことは無い

ミツルギ

てなると、最果て到達後に生まれた種族かな?

プルクラ

別の可能性としてはその時代にも生きてはいたが

プルクラ

カミツル族やクロカゲ族のように名は通ってなかった

プルクラ

そんなんじゃないですかね?

ドゥクス

ワシもその名が通ってなかった説を押そう

リド

その理由は?

ドゥクス

彼はカミツル族が『神』を進行していることを知っていた

ドゥクス

そして『カナリナ族』は神ではなく『悪魔』を崇拝している

ドゥクス

神と対象の悪魔を崇拝してる部族にして名が通っていない

ドゥクス

この事からワシは名が通っていないではなく、潜伏していた説を押す

リド

…なるほど

フォス

『悪魔崇拝』

フォス

俺詳しいこと分かんないですけど神と悪魔の違いって一体?

プルクラ

ざっくりとお話しますと

プルクラ

神を信仰する私達は『神』に対して祈りを捧げます

プルクラ

全員が全員なのかは私も計りかねますが

プルクラ

少なくとも神を崇拝するなら『巫女』という存在が必要になります

プルクラ

神は祈りに対して対価として力を貸してくれます

ドゥクス

その一例が大地のドラムなどじゃな

フォス

俺らが祈れば力をくれるのが神ってことか?

ドゥクス

その認識でいい

プルクラ

それに対し悪魔は崇拝する者の願いを全て叶える

プルクラ

対価として願いの『重さ』によっては最悪命を取られる

ミツルギ

それって、例えば力を求めればくれる代わりに何かを失うとかもあるって事?

ドゥクス

そうじゃな

ドゥクス

力を求めるとは『命』を賭けてるのと変わらない

ドゥクス

悪魔はそうやって搾取して生きている

ドゥクス

そんなやつに比べればワシもまだ優しいくらいじゃな

フォス

一に対して一で返す神と

フォス

一に対して十で返す悪魔

フォス

ま、対価として悪魔は命も取る可能性があるが…

リド

他にカナリナ族の情報は何かないのですか?

ドゥクス

当たり前だが、技術などはあちらが上

ドゥクス

恐らくマジックウェポンも扱える者が数多くいるだろう

ドゥクス

それに一番はあの男

ドゥクス

あの男の名は不明だが、どことなく知っている気がする…

フォス

カナリナ族知らねぇのに?

ドゥクス

なーんとなく知ってる気がするんだよ

ドゥクス

まぁ、他人の空似という事もあるだろう

リド

結局は何も情報は無いって事ですか…

プルクラ

どちらにせよ砦跡地に行けば今分からぬことも分かります

プルクラ

今日はこのくらいにして

プルクラ

明日に向け装備品の最終確認をし英気を養ってください

ミツルギ

了解です

リド

ですね

フォス

そうなる、か

ドゥクス

(カナリナ族…何処かで聞いたような聞いてないような……)

解散後ドゥクスはプルクラが一人の機会を見て声を掛ける

ドゥクス

プルクラ少し話がある

プルクラ

はい?

ドゥクス

偵察員の中で手の空いてる者でいい

ドゥクス

再度森の中を探索し、廃村を探してくれ

プルクラ

……その理由は?

ドゥクス

まだ見つけられてない書物が転がってるはずだ

ドゥクス

その中にワシが当時見てきたものの他

ドゥクス

つまり、『カミツル族内』で起きた事も記されてる可能性がある

ドゥクス

ワシが見てきた世界は宴の場と狩り、そして旅の記録のみだ

ドゥクス

彼らの生活全てをずっと見てきた訳では無い

ドゥクス

その、日常の中にもしかすると『カナリナ族』に関する記述があるかもしれん

ドゥクス

確証は無いが、お主ら的にも話としては美味いはずじゃ

ドゥクス

ワシが旅のことを語らないからな

プルクラ

……分かりました

プルクラ

時間を頂ければ見て回ります

ドゥクス

うむ

ドゥクス

それで良い…今は目先の問題を解決することに注力してくれればいい

ドゥクス

ワシのお使いなど後回しで結構じゃからな

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