また眠る日まで

今日もいつもと同じ小児科病棟に足を運ぶ

今日も元気かな。精神面は安静かな。そんなことを考えながら足をひたすらに動かす

こいつは俺の後輩。なつ。 お互い看護師。という役割なだけあって共に行動する事が多い。 三年前に入ってきたが仕事の手際もよく扱いもうまいため患者には凄く好かれているのだ。

小児科病棟の一番手前の病室を開ける。

そこには3つのベットが置かれていてその中には子供が三人眠っていた

精神科カルテ。 いるまくん 八歳 障害 ALS、パニック障害 発作を起こした場合直ちに周りの目を遮し、安心できる場所に移動させる。 ALSとは身体の筋肉が衰え次第に動かせなくなる。最終的には自分で呼吸することが困難になり人工呼吸器をつける事になる その他、、

みことくんがゆっくり身体を起こす。まだ眠そうに目を擦っていた

精神科カルテ。 みことくん 五歳 障害 HSP、発作型場面緘黙症 時折作り笑顔をするため細心の注意を払う必要あり。 場面緘黙症がある為他の人と話す時は基本慣れている誰かを着けるように。その他､､

そんな言い方しても彼にはお見通しみたいだ。

ジュースは水に粉薬を溶かした物。ラムネは玉薬の事だ

俺が苦戦していた時にカーテンが開いた。相手はなつだ。

みことくんはなつを見ると目を輝かせて抱き着いた

こういうところを見るとなつは本当に凄いと思う。俺の後輩にはとても見えない

二人の笑顔で栄養補給してまた他の病室の診療に行く。

それが俺のルーティンだ。