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第1章すべての始まり
出会い
やっと着いた
なんでだろう、訳もわからず
ドキドキして汗が滲んで
今までに無い感情があふれでてくる。
「どした?」
「あ、ううん、何でもない。」
「それより、案内してよ」
「了解っ。」
その後、体験用パンフレットを広げて
翔大が丁寧に案内してくれた。
私は方向音痴だから、地図とか見てもダメだ。
「体験の方ですか?」
体育館に着くと恐らく2年生らしき生徒が声をかけてきた。
「あぁ、はい。」
「では、このあと先生から説明があるので」
「あちらでお待ちください。」
そう言われ、私たちは
古くさいパイプ椅子に座らされた。
5分たった頃だろうか
ようやく説明が始まった。
「ねぇ翔大」
「ん?」
「話、長くない?」
「あるあるだなw」
10分、20分たった頃ようやく
無駄としか言い用のない説明が終わった。
「では、これから自由行動となります。」
「13時にここ集合で~す♪」
また2年生らしき人から説明を受け
私は翔大と一緒に
教室、食堂、職員室、保健室や理科室と
色々見てまわった。
「真奈美、お腹空いた。」
「はぁ?お前ご飯食べてきてないの?」
「うん。」
「ははっ、ドンマイ」
え?それだけ!?
女の子がお腹すかせてねだってるんだよ!?
お菓子くらい持ってきててよぉ…
「なんてうそうそ。ちゃんと菓子くらい持ってるよ」
「いる?」
んー、でも彼氏でもない人にお菓子もらうのはどうかと...
「やっぱいいや。」
「どっちだよ」
翔大は渋々とお菓子を鞄にしまう。
あぁ、ダメだ。
やっぱり何でも"彼氏"と言うものを
物事に絡めてしまう
私の悪い癖だ...
「お、もう集合時間が近ずいてる。」
「いこか。」
「オッケー」
「では、この後2年生が授業の体験を行わせてもらいます。」
「えっと、では着いてきてください。」
なんの授業だろ、
家庭科がいいな。以外と得意し
そうだ、カッコいい人いないかな。
「家庭科を体験してもらいますよ!」
やった!
見事得意授業ゲットだ。
翔大とは机が離れてしまったから、
人見知りな私は黙々と作業をする。
あぁ、いくらなんでも暇だなぁ
なんか面白いこと....
「せんせぇー!この人超ーうめぇよ!」
え?なに、だれ?
「ほら、ちょっと作品見せて?」
「あ、はい....」
頭の真上で話されてるから肝心な顔が見えない
でも、確実男だ。
ごく普通の男声だ、
「この作品良くできてるよね」
「あ、ありがと、うございます....?」
そしてようやくその"彼"が私の横に回った。
あっ、ヤバい...
「どうしたの?」
「あ、すみません」
「謝ることないよw」
「じゃあね。」
彼は笑うときに無邪気な笑い方をして
目は優しくて
鼻はたかくて
口も柔らかそう。
髪の毛の癖毛もかわいく見える。
私の"理想"に近い人だった。
普通の声がすごくかっこよく思える。
ヤバいよ
これは確実に
彼に一目惚れしてしまった.....。