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曽木 かんた

行って来るよ、父さん、母さん。

かんたはもうこの家に帰る気は無かった

曽木 かんた

(ここに居たらずっと父さんと母さんの事を考えてしまうからな...)

切ない気持ちが込み上げてくる

しかし、

曽木 かんた

俺は絶対みんなを守るスレイヤーになるからね

この選択に後悔はしていなかった

曽木 かんた

じゃあ、"行ってきます"

「行ってらっしゃい」そう言ってくれた気がした

神社に着くとそこには稲葉奏が待っていた

稲葉 奏

おはよう

曽木 かんた

おはようございます!

稲葉 奏

凄く気合い入ってるね

曽木 かんた

(史上最強のスレイヤーに稽古してもらえてるんだぞ?そんなの気合い入るに決まってる)

ここでかんたの頭に1つの疑問が生まれた

曽木 かんた

(でも何で史上最強のスレイヤーが今はもう戦っていないんだろう?)

稲葉奏は英雄とまで呼ばれたスレイヤーだ。簡単に辞める事は無いだろう、

曽木 かんた

ちなみになんですけど、師匠は何で今はもう戦っていないんですか?

稲葉 奏

師匠ってなんだよ笑まぁ良いけど

稲葉 奏

君はクロニクルドラゴンを知っているか?

知っているも何もあいつが全ての元凶だ

10年前のあの日、あいつが現れなければ、父さんと母さんは...

曽木 かんた

えぇ、知っていますよ。あいつが俺の両親を殺したんですから

その言葉にはクロニクルドラゴンに対する確かな殺意がこもっていた

稲葉 奏

そうだったんだ...

稲葉 奏

それは悪い事を聞いたね...

曽木 かんた

全然大丈夫です、俺はあいつを倒す為にスレイヤーになる様なものですから

そう10年前のあの日、クロニクルドラゴンは稲葉奏に"負けはしたが"それは退ける事しか出来なかったのだ

稲葉 奏

そうなんだ...自分勝手ではあると思うがどうか私の仇を取ってくれ...

稲葉 奏

私はあの時クロニクルドラゴンを退けることは出来たんだが、戦いの影響で目が見えなくなってしまったんだ

曽木 かんた

(確かにずっと焦点が合っていないと思ってたけど、そういうことだったんだ)

稲葉 奏

その影響もあってか、ガントレットも具現化出来ないようになってしまったんだ

曽木 かんた

そうなんですか?

稲葉 奏

無理やりやればできるかもだけど命を危険に晒さないといけないんだよね

稲葉 奏

だから私は現役を引退したんだ。ガントレットを具現化出来ないスレイヤーなんて邪魔だしね

曽木 かんた

そうだったんですね

稲葉 奏

うん

稲葉 奏

はい!話は終わり!特訓するぞ!

曽木 かんた

分かりました!

稲葉 奏

木刀を構えてみて

話が終わったあと、奏は木刀を持って来てかんたに持たせた

曽木 かんた

こう、ですか?

稲葉 奏

その構えだと、右腕がガチガチだから早く振れないよ

稲葉 奏

もう少し柔らかく、リラックスして持ってみて

曽木 かんた

こんな感じですか?

稲葉 奏

そんな感じかな

稲葉 奏

よし、じゃあ...

そう言って奏はかんたから離れた

稲葉 奏

思いっきり私をその木刀で殴ってみて

曽木 かんた

え!?

稲葉 奏

もちろん私は避けるよ?かんたは避けられないように全力で殴りに来て

曽木 かんた

分かりました...でも後悔しないでくださいよ...?木刀って結構痛いですよ?

この時かんたは奏を侮っていた。史上最強のスレイヤーがどれだけのものかを

曽木 かんた

じゃあ行きますよ...?

稲葉 奏

こい!

曽木 かんた

うおーー!!

かんたは奏に向かって一直線に走り木刀を振り下ろした。その瞬間奏がかんたの視界から"消えた"

曽木 かんた

!?

突然の事に思考が止まり、周りを見渡すと...

稲葉 奏

何やってんの

曽木 かんた

嘘だろ...?

奏は"真後ろ"に居た

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