曽木 かんた
何が、起こった...?
かんたは自信を持って振った一刀が綺麗に空を切った事が信じられなかった
稲葉 奏
かんたが木刀を振った時には私はそこにはいなかったよ
稲葉 奏
かんたが見ていたのは私の"残像"だね
曽木 かんた
残像、だと、
曽木 かんた
こんなに実力が離れているのか...
曽木 かんた
(良く考えれば簡単に分かる事だった。最初から師匠に当てれる訳ないもんな...)
曽木 かんた
もう1回お願いします...!
稲葉 奏
よし!良い心構えだね!最初は誰だって上手くいかない。それは天才であっても変わらない。
稲葉 奏
天才は努力を必要としない反面、努力"しない"場合が多いからね
稲葉 奏
そんな天才達なんて努力で越えれる壁だよ!
稲葉 奏
だから頑張れ!よし来い!
曽木 かんた
うぉー!!
その後もかんたは木刀を振っては空を斬り続けた
そしてかんたが木刀を振り続けること5時間後...
曽木 かんた
はぁ...はぁ...
曽木 かんた
もう、、1回、、
稲葉 奏
ちょっと待って
曽木 かんた
なん、、ですか?
稲葉 奏
1回休憩しよう
曽木 かんた
分かりました、
稲葉奏は水の入ったペットボトルを持って来るとかんたに渡した
稲葉 奏
休憩も大切だよ
曽木 かんた
そうですね...
かんたは随分疲労を見せていたが、まだやり足りない。という様な感じだった
その気配を感じ取った稲葉奏は、
稲葉 奏
今日はこれで終わろっか
曽木 かんた
なんでですか?
かんたは不服そうに聞いた
稲葉 奏
かんたは焦り過ぎている
稲葉 奏
確かに皆はガントレットを具現化させられるし、学校でトレーニングを受けている。
稲葉 奏
一方でかんたはまだガントレットを具現化させる事もできないからね。焦る気持ちは分かるよ
かんたの気持ちを理解した上で稲葉奏はこう続けた。
稲葉 奏
でも、焦って荒く木刀を振っているだけでは何も成長にならないからね
曽木 かんた
(確かに後半疲れてきた辺りから雑になってたかも...)
曽木 かんた
分かりました。今日は終わりにしましょう
曽木 かんた
でも、せめてアドバイスを出してくれませんか?
稲葉 奏
アドバイスか...そうだねぇ
稲葉 奏
かんたには決定的に悪い所が1つある
稲葉 奏
それは木刀を"腕"で振っている所だよ
曽木 かんた
どういう事ですか?
かんたは理解できなかった
曽木 かんた
(刀は腕を振らないと攻撃できないじゃないか)
稲葉 奏
確かに腕は勿論振るよ。でも"刀を振る"という事を考えていること自体が無駄なんだ。
稲葉 奏
強いスレイヤーは頭より先に体が動く。かんたもできるはずだよ
稲葉 奏
大丈夫!かんたならできるよ!
稲葉奏はかんたならできる。そう確信していた。
稲葉 奏
(かんたならいつか私の事も越えられるよ)
そう頭の中で呟きながら稲葉奏は少し微笑んだ







