この作品はいかがでしたか?
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( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
※赤水白女体化 ※赤微病み ※赤桃 ※苦手な方はブラウザバック
𝑳𝑬𝑻'𝑺 𝑮𝑶
※曲パロです(分かる方は分かる) by再編集( 主˙꒳˙ )
私が20歳になって、3年が過ぎようとした
私は1年近く前にこの会社に就職した
世間一般的には新入社員として扱われることもあるだろう
1年経てばそのような扱いもなくなってくるが
何も変わらない日々
何も変わらない行動をとって、1日を終える
そしてまた今日も、憂鬱な気分になりながら会社へ向かう・・・
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そう呟きながらバックの中からお昼ご飯を出す
昼ごはんと言ってもおにぎり2つくらい
食べる時間は十分にあるが、長々と食事していたら仕事が終わらない
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口におにぎりを含みながらぼーっとしていた時、ふとデスクに置いてあった卓上カレンダーが目に入る
♀
そしてその日を見てまた溜息をつく
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そう思いながら誕生日を純粋に楽しみにできなくなったことに悲しみを覚えた
たったの2年前はみんなが祝ってくれてハッピーって感じだったが
去年からは就活でみんなと離れて、そのうち誕生日を楽しみにすることなんてなかった
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♀
そう言って私はひたすらパソコンに向かって仕事をした
気づけば既に退勤時間が3時間ほどオーバーしていた
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周りは私以外おらず、みな帰ってしまった
そう気づいて私は終わっていない資料を鞄に入れて家に帰った
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疲れてしまいリビングに着いた瞬間脱力してしまった
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♀
母が病気で倒れてから私は自分の将来の夢を諦めた
父はずっと母の元にいたため、私は中学の時から1人になってしまっている
そして、音楽の世界で生きるにはそれなりの実力か、それ以上に個性があるかどうかで人生が左右される
たとえ顔が良くても、歌が下手であれば通用しない世界
そんな厳しい環境を、今両親に伝えたら心配するだろう
♀
最近はずっとそう思っている
こんなつまらない人生なら、もういっその事辞めてしまいたい
そう、考える日々が増えてきた
翌日
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木漏れ日の光で目を覚ます
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そう思いながら起き上がる
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そんなことを思ってスマホを取ると、1件の不在着信が来ていた
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♀
何件も来ていた不在着信から、新しく来たLI〇Eの通知から、全てを悟ってしまった
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♀
重い体をベッドから出して、家を出る支度をした
🚪→ガラガラ
♀
無理矢理声のトーンを上げて話す
🐤父
そういう父の顔はやつれていた
そしてその父の手には、〝 亡くなった 〟母の手が握られている
🐤父
🐤父
♀
そう相槌して、啜り泣く父の背中を撫でる
正直私は母とあまり関わっていない
物心ついた頃から母は体が弱く、入退院を繰り返していた
父はそんな状況の中、私の面倒も母の看病もできることはないから私は一人の時間が多かった
当時は、友達がいたからよかったものの中学に上がってからは本当の意味で1人になってしまった
友達が引っ越したから
〝 友達 〟と言っても10個上のお兄ちゃんだった
お兄ちゃんと、お姉ちゃん
みんな社会人になってもう私の知らないところに行った
♀
♀
🐤父
🐤父
目にいっぱいの涙を溜めて言う父
〝 今更でしょ 〟というどす黒い気持ちは心の奥底に隠しながら
♀
と、冷徹な返答をした
🐤父
🐤父
🐤父
♀
♀
今は11月
季節的にそろそろ冷え込む時期
寒がりの私にとって暖房は欠かせないもの
大体毎年この時期くらいにエアコンの清掃業者を呼ぶ
♀
そうして、ちょうど空いていた明日の15時頃に予約をお願いした
♀
最後に話したのは何時だっただろうか
どんな会話をしていたのだろうか
父でさえ今日話すのが数年ぶりだ
今の家に住み始めたのが丁度高2に上がった時だった
大好きだった音楽を辞めて、必死にバイトし貯めたお金で買って住んでいる
実家を出た時も、手紙を残すだけで会話をした訳では無い
母は知らないが、父に関しては元から放任主義だったのかもしれない
今頃考えても遅いが
♀
〝 家族の定義 〟とは何なのだろうか
本当に、難しいものだ
♀
家族愛を受けたことがない私が考えたところで、なんの答えにも辿り着かない
♀
何時からか増えた溜息
私の頭の辞書から溜息が消えることはあるのだろうか
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♀
辺りが明るくなっていることに気づいて頭が少しずつ働きはじめる
寝ていたのだろうか
スマホをつけると今日の日付が映った
♀
♀
時計を見て思い出す
今は11時
今日は昨日予約したエアコンの清掃をお願いしていたのだ
♀
昨日は本当に何もしていない
お風呂に入るどころか、食事すら摂っていない
だがさすがに家族が亡くなったからだろうか食欲が湧かなかった
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♀
♀
食事を摂っていないせいだろう
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気づけばもう2時を回っていた
♀
暇な時間ができたため、スマホを弄っていたらインターホンが鳴った
ピーンポーン
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♀
???
???
???
???
♀
部屋に入れた時、いや
玄関で会った時から少しだけ懐かしげな感じがした
何故この2人はこんなにも明るいのだろうか
まるで仲のいい友達かのように
私とは遥か遠い、離れた存在なのだろう
♀
何故配管の整備まで そう思った
私はそんなこと予約に入れてなかったはず
そう思って、言葉にしようとした
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♀
♀
♀
2人の声、2人の顔、何処かで見た
いや、何処かで話したの方が正しいだろう
聞き覚えのある声
ずっと大好きだった声
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♀
今頃気づいた
この声は、あの雰囲気は
私が11年近く前に、毎日聞いていた声だ
独りだった、孤独だった時に、あの時救ってくれた優しい声
そう、気づいた
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♀
そして、2人は道具を取ろうとこちらを向いた
♀
何を驚いているのだろう
そんな疑問を抱いていた時2人はこっちに向かってきた
♀
♀
何を言っているのだろうと思ったら、手の甲に水滴が落ちてきた
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泣いているのだ
理解してしまい、涙が溢れ出す
♀
その時、〝 ないこお兄ちゃん 〟が頭を撫でてくれた
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♀
久々に口にしたこの呼び名
久々に聞いた、優しい口調
これが、感動の再会というものだろうと私は実感した
翌日の仕事は、少しだけ捗った
昨日、久々に会ったから
気分が上がっていたのだろう
明らかに今までより仕事が進む
周りからの視線も少し違った
(上司)
♀
(上司)
(上司)
♀
上司にそう言いながら笑う
この行動を私は後悔した
(上司)
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♀
♀
♀
現在の時刻は23時49分
いつもと同じ、いや
いつもより長引いてしまった
周りのみんなが定時(19時)や21時に帰っているのに対して、私はほぼ日を跨ぐ時間
ただのパワハラでしかないこの状況
オマケにサービス残業だから給料は発生しない
♀
そんな時
♀
そんな声が聞こえた
その声とともに月明かりを走る初兎お姉ちゃん
その姿がはっきりした時、4人の姿も確認できた
1人はないこお兄ちゃんとわかる
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♀
♀
ないちゃん"達"
きっと、あの4人だろう
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そして……
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♀
やっぱり、この3人だ
5人はずっと一緒にいたのだろう
凄く親近感があるような感じだった
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そんなことを言ったないこお兄ちゃんは、私の服装を見ていた
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明らかに動揺しているとわかったような顔
そう分かっても、何とか誤魔化そうとする
でも、それは当たり前のように通用しないようで
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急に私の頬をつまんできた
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摘まれているせいで上手く喋れない
そんな中、ないこお兄ちゃんの顔を見たら、少し悲しそうな顔をしていた
そう言ってくれた
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♀
♀
ちょっと笑って誤魔化すけど、それもまた通用はしないみたいで
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♀
♀
そう言って整った綺麗な顔を歪めるいむお姉ちゃん
やっぱりこの5人に私は勝てないようだ
※夜です
結局成り行きで私はないこお兄ちゃんの家に泊まることになった
♀
そうやって、ないこお兄ちゃんは横目に他のお兄ちゃんお姉ちゃんを見る
そしてその4人は
🎲-🐤🍣
この笑顔である
ちなみに今 まろお兄ちゃんといむお姉ちゃん、 悠佑お兄ちゃんと初兎お姉ちゃん が結婚しているそうで
お互い彼氏が、お互いの彼女を膝に乗せ、彼女側の2人はそれを堪能している
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今日初めて知り最初は驚いたが、この光景を見て慣れてしまった
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不意にそんな質問をすると
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すごく顔を赤らめていた
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初兎お姉ちゃんがまるでないこお兄ちゃんを揶揄うように話した
その言葉で尚更顔が赤くなり、茹でダコのようになってしまった
その状況に頭が追いつかないまま、みんなは早く休みなと行ってそそくさ家に帰って行った
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♀
♀
私は1度家に帰った時に持ってきた着替えをとってお風呂場に向かった
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まさかの同じベッドで寝ることになり、お互いが寝れるような状態ではなくなってしまった
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柔軟剤の香りだろうか
いい香りで、すごく落ち着く
♀
私の顔を見てそう聞いてくる
その言葉に対して私は
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と答えた
ただ、私ももう大人
小さい頃はこんなこともあったけど、今では少し緊張する
でも、特に問題は無いからいいかなと思ってそのまま私はいつの間にか眠りについた
♀
誰かの声が聞こえたのは、気のせいだろう
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起きてから間もない時間、急に告げられた
今日は少し体調が悪く、仕事を休むことにした
勿論、説得するのに10分くらいは余裕でかかっていたが
その様子を見て、ないこお兄ちゃんは心配になったらしい
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♀
♀
痛い頭をフル回転させる
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もし、仕事を辞めたら私はどうしたらいいんだろうか
翌日、結局昨日はそのまま熱が出てただひたすら寝込んでいて、ないこお兄ちゃんの家に泊まった
目を覚ました時、熱がある程度引いたと感じ、倦怠感は残るものの動けるようにはなっていた
(同僚)
(同僚)
(同僚)
♀
会社の同僚から連絡が来て、何とか耐えたと思ったが
その会話のすぐに上司から連絡が来た
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♀
そう呟いた時、部屋のドアが空いた
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少し目をとろんとさせながら私に聞いてくる
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私の心を読まれたのかは知らないが、そう言われて驚いた
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今笑顔で言っているが昔は同じ気持ちだったのだろうか
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久々にあったのはエアコン清掃の時だ きっとそうだろう
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普通、あれは専門職になるはずだ
なのにバイト的なやつと彼は言った
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信じることができる人の元で仕事をする
そのことに、安心感を覚えた
と言われ、とある紙を渡される
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見た感じ、ずっと前からやりたかった音楽関係の仕事
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私は息を忘れるほど心の中に光が差し込んだ気がした
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このパンフレットを見ながら私は決意した
私は昨日書いた〝 退職届 〟を持って部長に渡した
でも、もちろんそう簡単に辞めさせてもらえるわけはなく
(上司)
(上司)
♀
♀
(上司)
(上司)
(上司)
♀
♀
♀
(上司)
♀
なぜ私が土下座する状況なのかは分からない
今すぐに踏まれるかもしれない
体罰を受ける可能性は非常に高い
それでも、退職しないと私が壊れる
だから今、ここで耐え凌ぐしかない
今はプライドがズタズタにされてもいい
どうされようがいい
自分の将来のために
私に差し伸べてくれた、目の前にある希望の手のために
(上司)
♀
♀
案の定、蹴られた
どう足掻いても、非力な私では相手を制圧することが出来ない
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いつの間にか流していた涙
そして、溝落につま先が刺さった
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息ができない
息を吸うことも吐くことも出来ない
結局、この行動は無駄だったのだろうか
そう、諦めかけたその時
そんな声が聞こえた
目を開くと、私を心配してくれる2人のお姉ちゃんと
怒りで満ちたお兄ちゃんの3人がいた
そしてその近くにここの会社員が
きっと3人のことを抑えようとしているのだろう
でも無駄だ
だってこの3人は、元マフィアの息子だから
ある程度の戦闘方法は把握している
一般人が太刀打ちできるようなレベルでは無いから
ただ、私にも限界が来て意識を失ってしまった
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5人の声が聞こえて目を覚ました
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話によればあの後、結構酸素濃度が薄かったらしく、一時期危ない時もあったそう
目を覚ましたのはあの事件から約3週間らしい
今までの過労と、ストレスも被ったため目を覚ますのが遅くなったとの事
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何故かないこお兄ちゃん以外のみんながにやけながら部屋を出た
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俯きながら喋るお兄ちゃん
でも少し、真剣そうな話
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さすがに驚きが隠せなかった
今、話しているのはずっと大好きだった人
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そして自分が今、お兄ちゃんに恋をしていることに気づいた
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少しずつ、憎しみを出していることが分かる
でも、守れてないわけじゃない
守れてなかったら、そもそも会社に来てくれてない
だから
私は両手で彼の腕を引っ張った
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声を出すのは正直きつい
だけど、この気持ちを声に出せないことはもっときつい
だから、これだけは伝えた
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私が頷くと、お兄ちゃんの顔は一等星のように輝いた
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これまでの誕生日は孤独で、あまりいい思い出がなかった
でも、今年はちょっと違うようだ
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その後、2人が結婚した
そして、とある事務所から新人歌い手グループが最速で成長し歌い手界隈を湧かせたのはまた別のお話
人生に光が見えなかった彼女が、グループの最年少として有名になり、世界へ羽ばたいていくことを、昔の彼女は想像もしなかっただろう
きっとこれは、2人の運命の糸が結んだ
ひとつの恋物語であった
🐤🍣配信
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📱ピコン
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私は今
幸せです
ℯ𝓃𝒹☕︎︎𓂃 𓈒𓏸
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
( 主˙꒳˙ )
コメント
1件
誕生日祝ってもらえるようになった🐤さんが感動すぎて泣けるぜ…えー素敵っ✨✨ 参加ありがとう!!結果発表待っててねーんʔ•̫͡•ʔ