コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
☪·̩͙壁の向こうは☪·̩͙
かな「あの子、いつも壁を見てるよね」
梨花「壁の向こうになんかあるとか?」
かな「風船とか、飛んでったみたいな?」
梨花「そうそう」
かな「聞いてみる?」
梨花「やめとこ。「取って」とか言われたら めんどいし」
かな「分かった」
次の日
かな「あ、またいる」
かな「やっぱり聞いてみようかな…」
かな「ねぇ、どうしたの?」
「え、」
かな「ずっと壁の方見てるでしょ?」
「壁の向こうに…」
かな「壁の向こうに?」
かな「あ、時間ないから先帰るね」
かな「早く帰った方がいいよ」
「……」
「かえ…な…」
かな「ん?どうしたの?」
「帰る…」
かな「え?」
「帰らないで」
かな「なんで?」
「壁の向こうを見てから帰って、」
かな「壁の向こうを?」
梨花「かな?」
梨花「かな!壁の向こうを見ないで!」
かな「だって、この子が見てって」
梨花「その子の言うことを信じちゃダメ!」
かな「なんで?」
かな「あ、もう少しで見える」
「ニヤッ」
ドン!
かな「え、今押された気が…」
かな「あ」
ドサッ!
梨花「あ、、、」
「あなたも壁の向こうを見る?」
梨花「し、知ってるからいい!」
タッタッタッ!
「壁の向こうにはいっぱいあるのに。」
「でさぁ、今は」
「梨花、かな、私がいるでしょ?」
「なんであなたが見てるの?」
「なんであなたがいるの?」
「あ、そっか」
「壁の向こうが見たいんでしょ?」
「見させて上げるよ」
「あなたの近くの壁の向こう」
🍬はるっこ🍭