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雨彩かなた
喧嘩したきっかけは本当に単純
存り来りな子供同士の小さな喧嘩
大人が見れば、微笑ましいほどの喧嘩だった。
でも、あの時、僕たちにとっては一大事な喧嘩だった
今考えてみたら、馬鹿みたいな理由だけど_。
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いつも通り病室に来た彼が笑顔でそう言う。
でも、それに僕は「行かない」と即答する
すると彼は「どしたん?」と問いかける
僕は知ってる
君がずっと隠してきた ”秘密”を
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僕の問いかけに、彼は何も言わずにただ、困惑している表情でぼくを見ていた
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「なんで?」と何度も疑問符を並べることしか出来なかった。
そして、その問いかけに彼は一つも答えてくれなかった
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そして、僕も何も言わない彼に何も言えなかった
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やっと聞こえた言葉が微かな謝罪だった
謝罪なんていらない
言い訳もいらなかった
何かを言って欲しかったはずなのに、何も言って欲しくなかった
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そんなことを思っても、彼は目を泳がせたまま言い訳を並べる
でも、それに反論するような言葉もなかった
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”誰かが近くにいないと泣くやろ?”
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全部、僕のためだったのだ
彼が無理したのも
僕に隠し事をしたのも、
何故か涙が溢れてくる。
それを見て、「ほらな?」と優しく僕を抱きしめてくれる。
君は優しい
僕が近くにいるには、申し訳ないほどに、
君の居場所が僕の隣じゃなければ、もっと幸せになれたはずなのに
もっと、治療に集中できたはずなのに
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君が初めて僕に見せてくれた涙だった。
初めて弱みをみせてくれた。
それが、嬉しいような、悲しいような、
それほど、君と離れたくなかったんだ。
君の温もりに溺れていたかったから_。
コメント
5件
好きですッッッ!!💕💕(コイツキモ) 感動系、書くのうますぎん????✨ お互いがお互いを思いやって、すれ違っちゃうの泣いちゃう!泣 最後の文で「あぁ、」って言っちゃったもんッッッ!泣