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ここで働き始めて1年になる。 こことは、「キャバクラ」だ。 元々興味があった訳ではない。 むしろ、夜のお仕事に偏見しかなかった。 だけど、今ではここが私の全てであり、 私の居場所である。 ゲンさんは私をこの世界へ進めてくれた 恩人である。
ゲンさん
ナナシ
予定とはお客さんが来るかどうかのことで、出勤した日はお客さんを呼ばないとゲンさんに怒られる
ゲンさん
ナナシ
ごめんね、ゲンさん 心の中で謝る。 予定がないのには理由がある。 それは"あの頃"あった目標がなくなったから。 でもそれは言い訳に過ぎなくて、 やる気がなくなっただけだ。 夜の世界は昼の世界よりも厳しいと思う。 まともに昼の世界を知らないから 言えることだと思うけど、 一生懸命に生きているのには どの世界でいても変わりない。
ゲンさん
ナナシ
「頑張る」と言ったものの、 今はその場を逃げる魔法の言葉でしかなことを分かっている。
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