ななもりside
少しずつ、少しずつ。
俺はジェルくんに溺れていった。
勉強会から始まり、
修学旅行、七夕、誕生日、花火、選挙、、
気付かぬうちに彼が俺の中で大きな存在となっていた。
後先考えず行動するジェルくん。
いつでも明るいジェルくん。
「彼」という太陽に、俺は溺れて行ったのだ。
この気持ちがいつからかは知らない。
、、、これで俺も少しは愛を知れたのかな。
紫央
橙樹
未だ俺たちは抱き合いながら、そう言う。
即答で答える彼に少し驚くが。
橙樹
その言葉が数週間前のころんと重なる。
紫央
紫央
ジェルくんもこんな俺を好きと言ってくれる。
、、俺は誰よりも恵まれた人間だった。
何が、愛されたことない、だ。
俺が見てなかっただけでちゃんと居たよ。
過去の自分にそう言ってやりたい。
紫央
こんな俺を好きになってくれる皆を、
ジェルくんを。
俺はもっと愛せる気がした。
___その日から俺たちは”友達以上恋人未満”の関係に終止符を打ち、”正式な恋人”となったのだった。
コメント
1件
続き楽しみに待っています!天才すぎます!!