翠
…ッ……
翠
!!
目を開けると、元の場所に戻っていた。
中也
ったく、やっと戻って来れたか
中也さんは座り込んでいる私に近付いて来た。
中也
どうするんだ?
翠
え…?
中也
仕事っーかエリス嬢に頼まれたんだよ、手前を連れて来いって
翠
(エリス嬢…?)
中也
逃げるんなら好きにしな、まァ…
逃さねェけどな
翠
ゾクッ……
翠
(逃げても絶対に捕まる、なら……)
拍
ミードリっ!
翠
っ!
後ろを向くと、死んだはずの 拍がいた。
翠
(違う、此れは…幻覚、、)
拍
どーするの?ポートマフィアって所に行くの?
翠
ッ、!五月蝿い…五月蝿い…((ボソッ
中也
どうかしたか?
翠
ッ…!
翠
な、なんでも…ない、、
翠
行こう…
中也
嗚呼、
中也
…?
翠
ッ……
まるで私は拍から逃げるように、中也さんに付いて行った。
其の時、かすかに泊の笑い声が聞こえた。
中也
失礼します、
エリス
ミドリ!やっと来たのね!!
赤い洋服を着た金髪の女の子が、笑顔でこっちを向く。
翠
(どうして私の名前を…)
翠
(そう云えば、先刻中也さんにも呼ばれたな…前から私の事を知ってたとか……)
樋口
全員揃ったので、そろそろ行きますか
銀
コクッ
大人っぽい綺麗な服を着た女の人と、白いワンピースを着て、長い黒髪をおろした女の人がかばんを持って云った。
翠
(え、何がどうなって……)
エリス
行くわよミドリ!!
翠
えっ…え?
腕を引っ張られ、連れ去られていく中、私は何とも云えない視線を、中也さんにぶつけたのだった。
中也
本当に良いんですか?首領、
森鴎外
これを見てそれを聞くのかい?中也くん
中也
……、、
中也
エリス嬢も思春期みたいなのに入ったんじゃないですか?
森鴎外
エリスちゃんはまだそんな年じゃない!!
中也
(首領……)
中也
(事の発端は数時間前…)
銀
どうして呼び出されたんでしょうか?
樋口
それも私達だけですしね…
銀
はい…、
私と銀は首領に呼び出された。 しかも仕事スーツではなく完全なる私服で、
その為、銀は髪を下ろしていて、何時もと雰囲気が違い、綺麗な美少女に見える、と云うより美少女だ。
樋口
(ちゃんとした女の子、声も可愛いし…し、しかも芥川先輩の妹…、、)
銀
…?
未だに彼女が芥川先輩の妹だとは信じ難いが、その美貌を見れば一目瞭然、((=芥川先輩は格好良い
樋口
((コンコンッ
樋口
失礼します、
ガチャッと扉を開け、部屋の中に入る。
エリス
来たわね樋口!銀!
樋口
ぇ、
樋口
エリス…さん……?
森鴎外
待っていたよ二人とも、
樋口
遅くなり申し訳ありません、
森鴎外
そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ、二人にやってもらいたい事があってね
樋口
何なりと、
森鴎外
重大な任務だ、
森鴎外
エリスちゃんtー
エリス
私とお出かけするの!!
樋口
……、、
銀
………、
急に出てきた予想外の言葉に、私達は一瞬言葉に詰まった。
樋口
それは、どういうことですか…?
森鴎外
実はだね、先日エリスちゃんと洋服を買いに行ったのだよ、其の時に__
森鴎外
「リンタロウの選ぶ服可愛くないから着たくない!!」と、言われてしまってね、どうも男性と女性の服の好みは違うと私は思ったのだよ
銀
(と云う事は……)
樋口
(何か嫌な予感が……)
森鴎外
それでエリスちゃんがね、
エリス
樋口達と行く!!
森鴎外
と、云ったのだよ
樋口
つまり…?
森鴎外
今日一日、エリスちゃんの洋服買い取り選出係兼、護衛係として、エリスちゃんに付き合ってもらいたい
森鴎外
できるかね?
樋口
……、判りました、
銀
お任せください、
森鴎外
それと、
樋口
なんでしょうか?
森鴎外
もし何かあった時の為に、異能力者も護衛係に任命させようと思って、
森鴎外
丁度マフィアにスカウトしようか悩んでいた異能力者の少女がいてね
森鴎外
その子と一緒に行って来てほしいのだけど、できるかい?
樋口
は…はい!
銀
コクッ
樋口
ですがその異能力者は今何処に…
森鴎外
それなら、
今、中也くんが行ってくれた
主
急・展・開☆
主
小説の中から出たと思ったら一大事!(?)
主
翠ちゃん未だに状況を掴めていませんが大丈夫なのでしょうか!?
主
女の子だけの楽しい日になりそうですね!
主
(何もないと良いけど……)
主
続きを楽しみにしていてください!
♥️と💬宜しくお願いします!