成瀬春樹
成瀬春樹
それは、桜が舞い散り緑の葉がつく5月のことだった。
咲野藍
告白してきたこいつの第一印象は「変なやつ」だった。
は?初対面で告白て…頭おかしいのか?こいつ…
しかも屋上て…
成瀬春樹
めんどくさ…適当に言って帰ろう
咲野藍
咲野藍
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
できればこれ以上関わらないでほしいと心のなかで思った。
咲野藍
そう言って屋上を後にした。
なんか喧嘩するより疲れたわ…
咲野藍
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
小日向芽依
咲野藍
咲野藍
小日向芽依
小日向芽依
咲野藍
はあーー…腹減った。
小日向芽依
姫沢咲良
藤岡知子
うるさ…
咲野藍
姫沢咲良
姫沢咲良
咲野藍
小日向芽依
咲野藍
小日向芽依
そうだ。あいつと関わるのはもうやめたい。
見かけても挨拶しないでほしい。
姫沢咲良
姫沢咲良
咲野藍
この学校には「ベランダ」という食べるスペースがあるのだ。
いつも生徒に人気でお昼休みになると人であふれる。
小日向芽依
いざ行ってみるとやっぱり人で溢れかえっていた。
咲野藍
姫沢咲良
そこらじゅうで人の声がする
人が多いところは好きじゃない
だから早く飯を食って帰りたい。
小日向芽依
姫沢咲良
咲良が指をさしたところは、たしかに空席で隅の方の席だ。
咲野藍
私達が机についたとき嫌な声がした。
成瀬春樹
嘘だ。嘘だよな?嘘だと言ってくれ。
成瀬春樹
成瀬春樹
咲野藍
無視。ここは無言を貫く。
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
成瀬春樹
小日向芽依
姫沢咲良
成瀬春樹
咲良を見て言った。
姫沢咲良
成瀬春樹
私の弁当に目線を向けた。
美味しそうと言ってもすべて冷凍食品なのだが。
…というかそろそろ我慢の限界だ。
咲野藍
咲野藍
成瀬春樹
あいつは言葉通り私達の席から去っていった。
姫沢咲良
小日向芽依
もしあれを言って離れなかったら手が出そうだった。
でも声色からして絶対反省してない
姫沢咲良
咲野藍
空腹の腹にどんどん食べ物が入っていく。
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
私は屋上での出来事を包む隠さず話した。
告白されたこと、でも振ったこと、関わらないでほしいこと。全て。
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
この出来事は2人以外誰にも話したくないのだ。
こんなこと大事にしたくないのだ。
だから大声で話されたら困るのだ。
姫沢咲良
姫沢咲良
小日向芽依
姫沢咲良
姫沢咲良
咲野藍
でもたしかに疑問だ。
なんであいつは咲良じゃなくて私を選んだんだ?
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
姫沢咲良
小日向芽依
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
咲良はわかるが、あいつは分からない。
小日向芽依
小日向芽依
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
姫沢咲良
周りを見ると、これまで大声で口喧嘩していたせいかみんなの視線が熱かった。
私と芽依は一瞬顔を合わせ以心伝心かのように顔を下げ静かにした。
姫沢咲良
咲野藍
何を言っているんだこいつは。
小日向芽依
どうやら芽依もその意見らしい。
姫沢咲良
それは…確かに思った。
私達は今までヤンチャし過ぎだせいか、生徒全員から恐れられているのだ。
でもあいつは一切そんなのがなかった。
そういう面でも変わっていると思う。
咲野藍
小日向芽依
姫沢咲良
咲野藍
咲野藍
私は彼氏とかそういうのは今はいい。
今は喧嘩をして、甘いものを食べて、何も考えないで寝るだけでいい。
小日向芽依
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
高校生は彼氏を作るのが大事だと誰かが言っていたが、私はそうだとは思わない。
彼氏を作って何になるんだ?
咲野藍
姫沢咲良
小日向芽依
咲野藍
姫沢咲良
小日向芽依
そんな話をしながら弁当を食べ進めた。
今日の昼休みはいつもよりなんだか長く感じた。
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