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虚言ノ彼方【終?】

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虚言ノ彼方【終?】

17 - ༺A̎n̎o̎t̎h̎e̎r̎ ̎S̎t̎o̎r̎y ༻《first》【季鈴】

♥

41

2020年11月06日

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時は季鈴と出会い彼女の記憶を見つける頃

ミシロ

季鈴さんの記憶…

ミシロ

私の記憶の中にあるのかな…

ミシロ

あの時季鈴さんは言った…

ミシロ

私の見える世界と季鈴さんの世界は違うって

ミシロ

だから見つかる事なんか……

ミシロ

でも見つけないとね…

ミシロ

頼まれたから……

それから順序よく自分の記憶の断片を手に入れることに成功したミシロ

ミシロ

次の部屋に向かいたいけど…

ミシロ

あの部屋まだ調べてない部屋もある

ミシロ

確認だけしとかないと…

ミシロ

万が一があるから……

再び同じ部屋に入ると先程とは違う光景が広がっていた

ミシロ

ここは?

ミシロ

さっき私の居た世界とは違う…

ミシロ

じゃあこの世界は誰の世界?

ミシロ

誰の記憶が眠ってるの?

ミシロ

ミシロ

もしかして…

ミシロ

季鈴さんの…

ミシロ

もしそうならこの世界に季鈴の記憶があるはず!

ミシロ

探してあげよう…

その世界は1面背の高い木々に囲まれた森の中

ひとたび足を踏み入れたのなら方向感覚は狂い出れなくなる

そう錯覚させるほど不気味な雰囲気も放っていることは確かだった

ミシロ

部屋らしきものは見当たらないけど…

ミシロ

あ!あれは鏡じゃ…

ミシロ

でもなんでだろう私が映らない…

???

それはあなたの記憶じゃないから

ミシロ

!?

ミシロ

鏡の中の誰かがしゃべった…

???

私は一応貴女ではあるわ

ミシロ

一応?

???

見る人により姿かたちを変える

???

元の形は忘れられてしまったんだ

???

だからこの鏡も曇っていて記憶を引き出すことは不可能になったんだ

???

せめてこの世界を生み出した創成者が居ればその問題は解決するんだけど…

ミシロ

それって誰なんですか?

???

名前までは覚えてないけど

???

歳的には君より2個上くらいかな

???

髪は栗色のショートに

???

どこかの学校の制服だったよ?

ミシロ

その条件に当てはまるのは彼女のみ…

???

心当たりがあるのね…

???

ならその子を連れてきなさい

???

その子の求める記憶がここにあるから、と…

ミシロ

わかりました

ミシロ

確信はないけど思い当たる人はいる

ミシロ

その人をここに連れてくるから少し待っててください

1度広間に戻り季鈴を呼び出し再び鏡の前に立つ

季鈴

これがあの鏡?

ミシロ

私もこの鏡を見て記憶を取り戻したの

季鈴

じゃあ私も記憶戻るのかなぁ?

ミシロ

分からないけど多分…

ミシロ

この鏡私は映らないの

季鈴

あ!ほんとだ!

季鈴

言われてみれば確かにミシロちゃん映ってない

???

あ!その声は!!

季鈴

???

連れてきてくれたんだね!

季鈴

鏡が喋ってる?

???

久しぶりなのかな?

季鈴

もしかして、私?

???

ピンポーン!

???

ここに来たということはようやく記憶を取り戻しに来たんだね!

季鈴

まぁそんな感じかな?

???

じゃあ私をじっと見てね

しばらくすると鏡は眩く光季鈴を包んでく

季鈴

ここは…

季鈴

何となく見覚えがある

季鈴

私の通ってた学校かな?

季鈴

あっ…空が見える

季鈴

空が見えるなんていつぶりだろう…

季鈴

少し雲が多いけれどでもその雲たちの間から見える青い空

季鈴

空が見えるってこんなにも嬉しいことなんだ

友人

……すず…

友人

季鈴!

季鈴

うわっ!?

友人

も〜…また空見てたでしょ?

季鈴

う、うん

友人

最近空見ること多くない?

季鈴

そ、そうかな?

友人

もしかして好きな人とか出来たの?

季鈴

それはないよ

友人

だよね〜

友人

あ!私購買で焼きそばパン買ってくる!

季鈴

うん行ってらっしゃい

友人

じゃあまた後で

季鈴

季鈴

好きな人、か…

季鈴

今この失われた記憶の中に来てから溢れ出てきたこの記憶

季鈴

その中にひとつ私にとって大きな存在が居た

季鈴

そしてそれがさっきの質問の答えでもある

季鈴

好きな人…

季鈴

私はあの人のことを友達として好きなのか…

季鈴

それともそれとは違う…

季鈴

いわゆる恋愛的な好きなのか…

季鈴

それが私には分からない……

季鈴

でも、あの人と居ると心が安らぐというか…

あ!季鈴さん

季鈴

ん?

化学のノートありがとうございました

季鈴

そういえば貸してたね

昨日私休んじゃって…

季鈴

いいよいいよ

季鈴

友達なんだから助け合わないとね

ほんとに私なんかを友達って言っていいんですか?

季鈴

ん?なんで?

ほら、私元々体が弱くて

学校も休みがちだから…

季鈴

私自身実はあんまり友達作り得意じゃなくて

季鈴

奏ちゃんはそんなところが私に似てるかなって

季鈴

まぁ勝手に自分と重ね合わせてるだけなんだけどね

それでも私とお話してくれる人がいるだけでも私は嬉しいです!

季鈴

私も奏ちゃんと友達になれて嬉しいよ

じゃあ私この後病院に行かないといけないので

季鈴

そっか

季鈴

もしまた何かわからないこととかあったら気軽に話しかけてくれていいよ

はい!

季鈴

季鈴

彼女が私の好きな人…

季鈴

私は友達として好きなのか…

季鈴

でもほかの友達と比べるとやっぱりどこか違う気がする

季鈴

じゃあやっぱり私は…

ミシロ

ミシロ

季鈴さん?

季鈴

ん…

季鈴

あれ…私さっきまで教室に

ミシロ

それは多分記憶の中だよ

季鈴

そっか…

季鈴

もしかして私の記憶見えちゃった?

ミシロ

なんとなくだけどね

季鈴

私って変かな?

ミシロ

ミシロ

分かんない

ミシロ

でも好きになるのは悪いことじゃない

ミシロ

だから私は変じゃないと思う

季鈴

ふふっ

季鈴

ありがとうミシロちゃん

ミシロ

鏡割らなくてもいいの?

季鈴

そんな事しないよ

季鈴

確かにちょっと嫌な記憶というか言いずらいというか

季鈴

でもこの記憶を見れるのは私だけだし

季鈴

わざわざ割る必要も無いかなって

ミシロ

そう……

季鈴

私の記憶見つけてくれてありがと

ミシロ

たまたま見つけただけだよ

季鈴

それでも見つけたって結果が嬉しいの

季鈴

じゃあ私は先に広場に戻ってるね

ミシロ

うん…

???

健気な少女だね

ミシロ

自分を知れる事ってとっても嬉しいことなんだよ

ミシロ

記憶がない私たちにとってはさ

???

ふ〜ん

???

まぁ私も自分の役割を果たせたからいいかな

そしてミシロは次の部屋にと歩を進める

虚言ノ彼方【終?】

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