BBチーム戦 ルール概要
相手に踏ませるストーリーをセットするまでは、既存のルールと同様。
ただし、それとは逆の、踏まれてはいけないストーリーもセットしなければならない。
これは、チームごとに設定すれば良い。
よって、ストーリーがセットされない絵本が存在する可能性もある。
相手のセットしたストーリーを踏んだほうが負けるルールも、既存のルールと同様。
逆に相手のセットした、踏まれてはいけないストーリーを踏んだ場合は、踏んだほうの勝ちとなる。
七星
七星
七星
八橋
八橋はそう言うと、わざとらしく一宮のほうへと視線を持ってくる。
一宮
今日の夕方までは、どこにでもいる平々凡々なサラリーマンだった。
激務に追われ、そこそこに残業をし、家に帰ったらテレビでも観ながらビールを飲む。
たまの休みは、どこかに軽く買い物に出掛ける程度で、変わり映えのない日常への準備をする。
この当たり前が続くと思っていたし、心のどこかで刺激のないルーティンに嫌気がさしていたのかもしれない。
しかし、ここまでの劇的な変化は求めていなかった。
なぜ、あの時見知らぬ古本屋に立ち寄ったのか。
そして、数ある本の中から、しかも興味などないであろう桃太郎を手に取ってしまったのか。
一宮
七星
七星
七星の隣に浮かぶ物語は、悲しき人魚の恋を描いた人魚姫だった。
八橋
八橋
一宮
四ツ谷
四ツ谷
ただ、物語の中身については問題ない。
互いの絵本を見た途端、なぜだか物語の内容が理解できてしまうのだから。
もちろん、要点をかいつまんだものであるが、そもそも知らない物語相手では、勝負もへったくれないから、その救済措置として、相手の絵本の内容が理解できるようになっているのだろう。
七星
四ツ谷
あちらが一足先にストーリーをセット。
八橋
一宮
こちらもストーリーをセットする。
八橋の奇をてらった策略は、果たしてどこまで通用するのか。
七星
七星
今回はチーム戦。
相手のストーリーの中に、踏んではいけないストーリーが組み込まれているのは、これまで通り。
ただし、今回は踏んでしまえば勝ち――というルールも含まれている。
もちろん、条件はこちらも同じだ。
自分の組んだストーリーに誘導するのは基本。
ただ、避けなければならないストーリーも組んであるから、注意が必要となる。
一宮
それに応えるかのように、情報が一気に頭の中に入り込んでくる。
人魚姫は海底で暮らす6人姉妹の末っ子。
人魚は15歳になるまで海の上の世界を見てはいけない決まりでした。
15歳になった人魚姫は海の上に出て、そこで溺れていた王子様を助け、一目惚れをしてしまう。
人魚姫は海の魔女に頼み、魔法の薬をもらって人間の姿になる。
しかし魔女との取り引きで声を失ってしまった人魚姫は、人間の姿にはなったものの、王子様に声をかけることはもちろん、想いを伝えることもできず、そうしている間に王子様は隣国の王女様との結婚を決めてしまう。
王子様が自分以外の誰かと結ばれてしまったら、その翌朝に人魚姫は海の泡となってしまう。
人魚姫が海の泡にならないようにするため、姉達は人魚姫にナイフを渡し、それで王子を刺すようにと命じます。
けれども、人魚姫にはそれができず、自ら海の中へ飛び込んだのでした。
一宮
一宮
一宮
今度は四ツ谷のほうへと視線をやる。
昔、あしがら山というところに、金太郎という男のが母親と一緒に暮らしていた。
金太郎はとても力持ちで、毎日森の動物達と遊んでいた。
ある日、谷にかけられた橋が落ちてしまい、動物達が困っていると、金太郎は親からもらった鉞(まさかり)で木を薙ぎ倒し、その木を使って橋をかけました。
その橋を渡った先で熊に遭遇した金太郎でしたが、相撲で熊に勝ち、熊とも仲良くなります。
こうして、金太郎は母親と森の動物達と一緒に楽しく暮らしましたとさ。
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
一宮
七星
七星
七星
七星
一宮
勝負は始まったものの、双方とも動かず。
一宮
一宮
八橋
一宮
七星
八橋
七星
七星
硬直する場面。
八橋が動いた。
コメント
2件
ありがとうございます。 これくらいのペースでやらないと、話の内容忘れちゃうっていうwww
あいかわらずの投稿スピードが早く、高クオ!