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俺
結局俺ら…誰からも愛された事なんかなかったよな
お前
…それって僕とそらるさんの共通点ですね
お前
でも、その共通点があるからこそ
お前
お互い想いやれて、
お前
僕達は今、一緒にいるんですよ
俺
それなら嬉しい共通点だな
お前
本来は嫌な共通点のはずなのになぁww
俺
俺
沖縄って、星空が綺麗だな
お前
…ごめんなさい、野宿したいなんてワガママ…
俺
いやいや
俺
逆にホテルに泊まったら大スクープだろ
俺
俺達有名歌い手だぞ？ww
お前
ははは、そう、ですね！
俺
（可愛い笑顔…
俺がそっ、と手を握ると、 一瞬まふは驚いた顔をした
君の手を握った時、微かな震えも なくなっていた
そして
誰にも縛られないで二人 線路の上を歩いた
お前
僕達もう、終わりですね
俺
ん？何で？
お前
お金まで盗みました…
俺
でも二人で逃げられてる
俺
どこまでも一緒だよ
お前
…はい
お前
もう今更、怖いものなんてありませんね
お前
ねぇそらるさん？
俺
ん？？なぁに？
お前
人間、いざとなったら
お前
額の汗も、落ちた僕のメガネも
お前
今となっちゃ、どうでも良くなるんですね…
俺
ww
俺
何言ってるの
俺
今なら良い歌詞が書けそうだねww
お前
ホントwww
俺
（これは俺とまふの
俺
（あぶれ者の小さな逃避行の旅だ
俺
…いつか夢見た
俺
優しくて、誰にでも好かれる主人公なら
俺
こんな汚くなった俺らの事も見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな
お前
…何言ってるんですか
お前
そんな夢なら僕はもう、とっくの昔に捨てましたよ
お前
現実を見て下さい、そらるさん
お前
シアワセの４文字なんてなかったって
お前
今までの人生で思い知ったじゃないですか
俺
俺にとっては、シアワセはあったよ
俺
─まふに会えた、今一緒にいる
お前
…それは僕にとってはシアワセじゃありません
俺
え？
お前
そらるさん僕は─
お前
お前
いえ、何でもありません
俺
…そう
お前
自分は、何も悪くないって
俺
え？
お前
そらるさん僕にそう、言いましたよね
俺
…うん、言ったよ
お前
それって、誰もが思ってる事ですよね
お前
みんな、思ってる
お前
自分は何にも悪くないって
俺
現実から目をそらしてる？
お前
僕はそういう生き方は嫌です
ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
俺
お前は偉いよ
俺
お前が何と言おうと、俺はお前と出逢えて良かったよ
お前
っ─
その夜
寝ている時に隣で何かが動く気配が して
お前
…ありがとう
そう、誰かが耳元で呟いた 気がした
お前
起きて下さい、そらるさん！
俺
ん…何？
お前
もうお昼ですよぉww
お前
どんだけ寝てるんですかww
俺
あぁー、しょうがないよぉ…
俺
眠いもん、まだ寝る…
お前
ダメですー
お前
ほらほら行きましょ！
お前
沖縄を満喫しましょー
俺
（今日は嫌に明るいなぁ？
お前
あ、見て下さい！
俺
えー、水族館？行くの？？
お前
１回入って見たかったんですよww
お前
…そらるさんと二人で
俺
…あ、そっ
俺
じゃ、入ろ…
警察
すみません、そこのお二人…
お前
え
俺
（あ…警察…
俺
まふ─
お前
そら─
俺
行くぞ！！！！
咄嗟に手をとった
あてもなく彷徨う蝉の群れに、 水の無くなり揺れ出す視界に、
迫り来る鬼達の怒号に
お前
あはは！！
俺
？！
俺
何笑ってんのお前！
お前
狂いましたかねぇ、僕ww
お前
いやでも楽しくって
俺
ええ？？
お前
こういうの、映画のラストシーンみたいじゃないですか！
俺
何…言ってんだよ…？？
お前
─止まって下さいそらるさん
俺
何で！？
俺
後ろからどんどん警察が─
お前
大丈夫
お前
ほら、止まって？？
俺
うん
お前
お前
そらるさんは昨日、僕と出逢えてシアワセだって
お前
言ってくれました
俺
そうだよ
お前
僕はシアワセじゃありません
お前
だって僕のシアワセは
警察
見つけたぞ！！！
俺
あ─
お前
あなたが今まで傍にいたから、ここまで来れたんです
お前
だから良いです、もう良いです
お前
死ぬのは僕１人で良いよ
そしてお前は首を切った
まるで─
『何かの映画のラストシーンだ』
白昼夢を見ている気がしていた
お前
そこの君！
お前
一緒に来てもらおうか！
俺
（まふ─
俺
まふ…？まふ？？
そんな
そんなの
こんなのありえない
俺
まふまふ！！！！！
気づけば俺は捕まって
君がどこにも見つからなくて
君だけがどこにもいなくって
そして時は過ぎていった─
はいどうもこんにちは！
ゆゆです💐
今回は２話ということで😃
次で最終話かな！？？？
ちょいちょいおかしい所も あると思いますが、
最後までぜひ、ご覧下さい🍀
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