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なんでこんな事になったんだっけ……
一昨日、急に翔太から連絡がきた
『チョコレートの作り方教えてほしいから家行っていい?』って
で、迎えた今日
年に一度世間がチョコの匂いに包まれ、恋の気配が溢れる日
目の前には俺の家のキッチンで一生懸命チョコレートと格闘する幼なじみの姿
なんで俺は翔太のお願いにOKしてしまったのだろうか……
長年想っている好きな人が誰かに向けて作るチョコを手伝うなんて……
翔太
涼太
物思いに耽っていたら、上目遣いに睨む翔太が目の前に
思わず少し後退りしてしまった
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
ひとつ見本を見せようと手を伸ばすと止められる
翔太
涼太
翔太
涼太
そんなやりとりをしながら時間をかけてなんとか形になったチョコレートを翔太はニコニコしながらラッピングしていく
幸せそうな顔しやがって
一体誰にそのチョコやるんだよ……
心の中で悪態をつきながらその姿を眺める
翔太
涼太
あ、思ったより低い声が出ちゃった
すぐに察した翔太の顔が一瞬強張る
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
さっさと好きな人に渡しにいけばいい
俺の気持ちなんて気付かなくていいから
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太が誰かにチョコを渡して、その相手が嬉しそうにしている姿を想像して胸が痛んだ
翔太
涼太
思わず語尾を荒げて翔太を見ると、翔太は俺をジッと見ていた
翔太
涼太
そりゃ、手を出させてくれなかったからね
翔太
涼太
翔太
涼太
目の前にスッと差し出されたのは、たった今、翔太が丁寧にラッピングした物
翔太の手にあるそれと翔太の顔を思わず交互に見る
翔太は頬を赤く染めて、視線を逸らしていた
涼太
翔太
涼太
翔太
その言葉に赤い顔で頷く翔太
翔太が一生懸命作っていたのは、俺にくれるためのチョコレート……?
涼太
翔太
訳が分からず大きな声を出すと、翔太の肩がビクッと跳ねる
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
口が滑ったと気付いてももう遅い
翔太は赤い顔で固まっていた
他の奴にチョコを渡すと思ってモヤモヤしてたなんて……嫉妬してるって言ってるようなものじゃないか
いや、ちょっと待て
落ち着け俺
そもそも
そもそもだ
俺がモヤモヤしてたのは、翔太が誰かにチョコをあげると思ってたから
だって可愛い顔して一生懸命チョコを作るなんて、その相手の事を……って思ったから
でも、その相手は誰かじゃなくって俺だった
バレンタインにチョコを贈る意味は……?
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
何故か言い合いになって、2人でハァハァと息を整えた
翔太
涼太
翔太
涼太
なんだか可笑しくなってきて、2人同時に吹き出してしまう
しばらく笑い合ったあと、翔太を見つめた
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
ゆり組
ゆり組
翔太
翔太が気の抜けたようにヘナヘナとしゃがみ込む
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
涼太
翔太
しゃがみ込んだまま顔を膝で隠して小さく頷く
その耳は真っ赤に染まってて、そっとそこに手を伸ばした
翔太
パッと上がった顔は真っ赤で目は潤んでて……
涼太
翔太
思いっきり引き寄せて抱きしめ、チョコの匂いがする髪の毛にキスを落とす
涼太
翔太
涼太
小さく名前を呼ばれたと思えば、翔太は目を閉じて顔を上げていた
“ちゃんとキスして”
そんな心の声が聞こえて、そっとその唇にキスをした
初めての翔太とのキスはチョコレートよりも甘く感じた
おしまい
主
主
主
主
コメント
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大好き❤💙 ありがとうございます😊
めっっちゃ最高です🥹