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テラーノベル(Teller Novel)

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タナキエル

豆乳鍋するけど来るやついるか?

ひの

行きます!!

タナキエル

はやwww

ひの

何か買っていきましょうか?

タナキエル

問題無い、材料は揃ってる

ひの

わかりました!

ベリト

遅れて参加してもいいですか?

ひの

ぜひぜひ!

タナキエル

鍋が残っていればいいな

ベリト

いや!そこは残しておいてくださいよ!

ひの

しっかり残しておくんで安心してね、ベリトさん

ベリト

ありがとうございます!

タナキエル

チッ

ひの

では、仕事終わり次第行きますね!

ひの

フォーちゃんに会える!!

タナキエル

おう、気を付けて来いよ

ひの

はーい!

氷野

お邪魔しまぁす

タナキエル

おう、適当に座って待ってろ

タナキエル

すぐ準備する

氷野

手伝いましょうか?

タナキエル

必要無い

氷野

わかりました

氷野

……綺麗に片付いますね

タナキエル

ああ?

タナキエル

そうか?

氷野

はい

タナキエル

あ、フォーちゃんは部屋の奥にいるぞ

氷野

…フォメルスちゃん…!

氷野

か、可愛い…

氷野

(寝てるから起こさないように…)

ガラッ

ノノ

ありゃ?お客さん?

氷野

!!

氷野

タ、タナキエルさんの彼女さん…ですか?

タナキエル

んなわけあるか

ノノ

えー!すぐに否定するぅ!?

タナキエル

うるさい、黙って座ってろ

ノノ

えー…

氷野

……

ノノ

あ、ノノです

氷野

あ、氷野夕姫(ひの ゆうき)です

氷野

……

ノノ

何か?

氷野

いえ…ノノさんも、悪魔なのかな?って

ノノ

いやいやぁ

ノノ

ノノちゃんは、死神なのですぅ

氷野

死神!

ノノ

そうそう!人間の魂を刈り取るのがお仕事の死神だよぉ

氷野

そ、そうなんですか…

氷野

でも、どうしてタナキエルさんの家に?

ノノ

ん~…まぁ、色々あって?

氷野

色々…

タナキエル

おら、皿並べろ

氷野

あ、はい

ノノ

お酒は!?

ノノ

お酒は無いの!?

タナキエル

飲んでも酔わねぇだろ、お前は

ノノ

そうだけどさぁ、味気ないじゃん?

ノノ

お水みたいに飲めるお酒がいい!

タナキエル

どんなリクエストだ

タナキエル

酒が欲しいならベリトに連絡しろ

ノノ

う~…だって私、ベリトくんの連絡先知らないよぉ

氷野

そうなんですか?

ノノ

うん!

氷野

じゃ、私がベリトさんに連絡しますね

ノノ

ほんと!?

ノノ

氷野ちゃんやっさしぃ~

氷野

あははっそんなことないですよ

タナキエル

よし、出来た

タナキエル

鍋置くぞ

ノノ

は~い!

氷野

わぁ!美味しそう!!

ノノ

いっただきまぁす!!

ベリト

すいません!遅くなりました

タナキエル

なんだ、思ったより早かったな

ベリト

そ、そうですか?

氷野

今、食べ始めたばっかりだよ

ベリト

それはよかった

ベリト

あ、あと頼まれていたお酒です

ベリト

ノノ、ですよね…頼んだの

ノノ

そだよ~♪ありがと!

タナキエル

氷野は酒、飲まないのか?

氷野

私は苦手なんで

ノノ

え~残念!

ノノ

じゃあ、私とタナキエルしか飲まないの?

氷野

ベリトさんも飲まないの?

ベリト

悪魔はお酒なんか飲んでも酔わないんで

ベリト

飲む意味が無いと思ってるんです

氷野

そうなんだ

タナキエル

俺は普通に飲むけどな

ノノ

私もぉ♪

ベリト

好きな人は飲めばいいんですよ

ノノ

だねぇ

ノノ

では~改めて…

ノノ

かんぱ~い♪

氷野

かんぱ~い♪

氷野

タナキエルさんって料理上手ですよねぇ

タナキエル

褒めても何もでないぞ

氷野

わかってますよ

ノノ

長いこと独りで生きてたら料理も上手になるんじゃない?

氷野

じゃあ、ノノちゃんも?

ノノ

いんや、私はあんま食べることに興味無いからね

氷野

!!

氷野

そっか、死神だもんね

氷野

あ、でも、タナキエルさんは悪魔…

ノノ

まぁ…タナキエルが特別っていうかぁ

ノノ

変わってるだけなんじゃない?

ノノが楽しそうに笑い、 タナキエルは眉間に皺を寄せる。

氷野

ベリトさんも料理、出来ないんですか?

ベリト

いいえ、私も変わり者の一人なんで

ベリト

料理は得意なんですよ

氷野

!!

氷野

女性なのに私…

ベリト

今のご時世そういうの関係無いと思いますけどね

氷野

そ、そうかな…

ベリト

女性だから料理が出来なきゃいけないというのは

ベリト

古い考えだと思いますよ、ねぇタナキエル

タナキエル

なんで俺を巻き込むんだお前は

氷野

……

タナキエル

…ったく

タナキエル

料理なんて好きな奴がすりゃいいだろ

ノノ

確かにぃ!

タナキエル

なんでお前が賛同すんだよ

ノノ

タナキエル、冷たい…ぐすんっ…

タナキエル

お前は悪魔の俺に何を期待しているんだ

ノノ

〆は…パスタがいいなぁっと…

タナキエル

そっちかよ!

氷野

あ!私もパスタがいいです!

タナキエル

はぁ!?豆乳鍋の〆はリゾットって決まってんだよ

ノノ

えー…

氷野

リゾット!

氷野

食べたことないんで楽しみ!

タナキエル

おし、じゃあ用意してくるから待ってろ

ノノ

はーい!

氷野

わーい!

ノノ

お腹いっぱい…もう食べりゃれにゃい…

タナキエル

横になるな、寝るなら奥の部屋に行け

ノノ

うぅ…蹴らなくてもいいじゃ~ん

ノノ

タナキエル~連れてってぇ~

タナキエル

足にしがみつくな、自分の足で歩け!

ノノ

ひどいよ~

氷野

(小声)仲がいいよね、あの二人

ベリト

(小声)長い付き合いらしいので

氷野

(小声)そうなんだ

氷野

(小声)……ベリトさんも?

ベリト

(小声)ですね

ため息と共に言い放った。

氷野

……あ!もうこんな時間!

氷野

帰らなきゃ!

ノノ

え~!もう帰っちゃうの!?

ノノ

さ~み~し~い~

ノノ

泊まってけばいいのにぃ

タナキエル

お前がベランダで寝るっていうなら

タナキエル

氷野を泊めても構わないんだけどな

ノノ

ひぇ!

ノノ

そ、そ、それは嫌だぁ~

氷野

あははっ

氷野

泊まらなくても大丈夫だよ

氷野

私の家、すぐ近くなの

タナキエル

ベリト

ベリト

わかってますよ

氷野

??

ベリト

氷野さん、送りますよ

氷野

あ、いえ、そんな…

氷野

五分で着くんだから大丈夫だよ

ベリト

女の人を一人で帰すわけにはいきませんから

氷野

で、でも…

ベリト

私に気を使う必要はありませんよ

タナキエル

だな

タナキエル

襲われたらこいつを盾にして逃げればいい

氷野

え、さすがにそれは…

ノノ

悪魔なんだから刺されても死なないしねぇ

氷野

そう…なの?

ベリト

はい♪

ベリト

なので、存分に頼って下さい

氷野

…わかりました

氷野

うー…食べすぎちゃった…

ベリト

大丈夫ですか?

氷野

うん♪

氷野

タナキエルさんの料理も美味しくていいんだけど

氷野

ベリトさんの料理も食べてみたいなぁ

ベリト

え?

氷野

あ、ダメ?

ベリト

いえいえ

ベリト

私のでよければ、いつでも御馳走しますよ

氷野

あ…でも…

ベリト

??

氷野

ベリトさんもタナキエルさんにも

氷野

色々してもらってばかりだから

氷野

なんだか罪悪感が…

ベリト

気にしないでください

ベリト

それに、氷野さん言ってたじゃないですか

氷野

??

ベリト

一人よりもたくさんの人といる方が楽しいって

氷野

…あ、そうだね

ベリト

それはきっと私もタナキエルも一緒なんですよ

氷野

そうなんだ、悪魔なのに

ベリト

ふふっ…悪魔なのに、ですね

ベリト

タナキエルも私と鍋を囲むよりも

ベリト

氷野さんがいた方が良いのでしょう

ベリト

だから、今日みたいに声をかけたわけですし

氷野

そうなの?

ベリト

誘いたくなければ最初から声はかけません

ベリト

彼はそういう悪魔ですから

ベリト

そして、私も

ベリト

誰かと一緒にご飯を食べたくなければ

ベリト

あの場には行きませんしね

氷野

そっか…

氷野

でも、そう言われると甘えちゃうなぁ…

ベリト

あははっ甘えて下さっていいんですよ

氷野

……

ベリト

氷野さん?

氷野

……

氷野

…その言葉…

ベリト

??

氷野

前にも聞いたような…

ベリト

え?

氷野

それに…

氷野

前にも…

氷野

似たようなことが……

氷野

あったような……

ベリト

……

まだダメだよ。

まだ早い。

まだ思い出さないで。

もう少し…。

もう少しだけ…。

忘れていて。

思い出さないで…。

ごめんね。

氷野さん…

氷野

!!

ベリト

どうしました?

ベリト

大丈夫ですか?

氷野

あ、うん…

氷野

大丈夫…

ベリト

よかった…

ベリト

もうすぐ着きますよ

氷野

うん…

氷野

(なんだろ?)

氷野

(何か大切なことを思い出したはずなのに…)

氷野

(忘れちゃった…)

氷野

(うーん…私ももう若くないってことか…)

ベリト

氷野さん?

氷野

ううん、ちょっと疲れてるのかも

ベリト

じゃあ、ゆっくり休んでくださいね

氷野

うん、ありがと

ベリト

次は私が御馳走しますから

氷野

うん!楽しみにしてる

氷野

じゃ、おやすみなさい

ベリト

はい、おやすみなさい

マンションへ入って行く 氷野の後ろ姿を見つめる。

ベリト

……

ベリト

…時間が

ベリト

…その時が迫っている…

ベリト

…急がないと…

【完結】そんな夢を見る

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氷野ちゃんとベリトくんが使ってたアイコンの写真は自前です(笑)ランドマークタワーと観覧車の夜景と赤レンガ倉庫のライトアップされた写真なのですが、私の大好きな二枚を使用してます。

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