私
博士
博士
私
私
私は、人型ロボット。
目の前にいる、おとなしそうな 男性によって作り出された。
何故か私の名前は「ひろみ」らしい。
「一号」のような、ロボットらしい 名前をつければいいものを。
私
博士
博士
私
私
私
誠さん
私
誠さん
私
誠さん
私
私
誠さん
誠さん
私
そんなもの必要だろうか。
人間の考えることは、私には よく理解出来ない。
私
私
誠さん
誠さん
私
誠さん
誠さん
私
誠さんから本を受け取った。
部屋の端にあるソファーに 腰をかけた。
ページをめくる。
いじめられている主人公の話だった。
主人公が、いじめっ子に 蹴られているシーンから始まった。
主人公
いじめっ子
いじめっ子
主人公
主人公
私
私
何故だか分からないけれど
私はページをめくる手が 止まらなかった。
主人公が、いじめを助けてくれた子と 友達になったシーンまで読み進めた。
主人公
友達
主人公
主人公
主人公
私
私
私
知らぬ間に、口角が上がっている ことに気づいた。
私
私
急いで、自分の手で口角を下げた。
何故だか、胸の奥が温かい。
胸が高鳴るような…そんな感覚。
まさか、これが
「面白い」という感情…?
誠さん
誠さん
私
誠さん
誠さん
私
私
私はあれから、毎日読書を するようになった。
誠さん
誠さん
誠さん
私
私
誠さん
誠さん
誠さん
誠さん
私
誠さん
誠さん
色んな物…
本も売っているのでしょうか。
私
私
誠さん
研究室から出るのは初めてだった。
外の空気は冷んやりとつめたかった。
歩くこと約10分。
商店街が並ぶ場所に出た。
誠さん
誠さん
私
誠さん
誠さん
本屋まで行こうと、足を運び出した時
子供たち
子供たち
近くにいた子供たちが、そう叫んだ。
子供たち
子供たちが、誠さんの隣にいる 私の方に顔を向けた。
子供たち
子供たち
子供たち
私
誠さん
誠さん
子供たち
子供たちは、一斉に走って 逃げていった。
誠さん
誠さん
誠さん
私
私
誠さん
私
私
私
私
私
私
誠さん
誠さん
誠さん
誠さん
誠さん
私
私
誠さん
誠さん
誠さん
私
確かに、感情が無かった頃よりも
生きているという感じがした。
誠さん
誠さん
誠さん
店へ向かう誠さんの後に着いて行く。
不思議と、口元がほころぶ。
体が、ふわふわと軽い感じ。
あ、この感情は、本で 読んだことがある。
「幸せ」っていう、感情だ。
コメント
18件
コメントありがとうございます! 僕の文章ってひきこまれますかね…?w 褒めてくださりありがとうございます。 とても嬉しいです。
未來さん!感動してくれて嬉しいです😆 よかったと思ってもらえて良かったです✨
感動しますぅぅぅ😭ひろみさん感情というものが知れてよかったですね…!