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3 - 僕のぬなだから、勝手に触らないで! 後編

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2021年06月15日

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🦄ひゅにんかい.

てか、てひょな、誰に恋したの??

🐿てひょん.

・・・えーっと、。

恋をしたのか、 してないのかも わからないまま、

勝手に話題が、 すり替えられる。

でも、” 恋をした “ という言葉で 思いつくのは・・・

ぬなしか、 思いつかなかった。

僕は、ぬなに 恋してるの・・・?

でも確かに、 ぬなと話してる時、 ドキドキするし、

“ 毎日話したい “って思える。

これは、恋なのか・・・?

🐿てひょん.

・・・” 恋 “って、何?

🦄ひゅにんかい.

え、恋も知らないの?

ひゅにんあが、 煽り気味で言ってくる。

その後、ドヤ顔をしながら、 “ 恋 “について語り出す。

🦄ひゅにんかい.

恋っていうのは、” その人と
話してる時にドキドキ “したり、

🦄ひゅにんかい.

これからも、” 毎日話したい “
って思えるような人を見つけた時、

🦄ひゅにんかい.

恋をしてるんだよ!

言われて、気づいた。

僕はぬなに、 “ 恋 “してるんだ。

🐿てひょん.

そ、そっか・・・。

🦄ひゅにんかい.

うん!

🦄ひゅにんかい.

なんか、思い当たる節、あった?

🐿てひょん.

うん、。

🦄ひゅにんかい.

おぉ!ほんと!?

🦄ひゅにんかい.

誰! 恋してる人っ♫

目を輝かせて、 ひゅにんあが言う。

その圧力に負けて、 今思っている人の名前を言う。

🦄ひゅにんかい.

へぇ〜、『ぱく・○○』さんか〜。

🦄ひゅにんかい.

年上??

🐿てひょん.

うん・・・

幼馴染のひゅにんあと、 こんな話をするのが気まずくて、

つい、無言になってしまう。

でもひゅにんあは、 そんなのお構いなしに、

バンバン質問してくる。

🦄ひゅにんかい.

てひょなも、恋するんだね〜

🦄ひゅにんかい.

しかも、年上ㅋㅋ

🐿てひょん.

な、なんか悪いかよ・・・

🦄ひゅにんかい.

うんん? 別に?

🦄ひゅにんかい.

恋できるのか、羨ましいな〜って思って。

そう言うひゅにんあの目は、

風のせいで前髪が靡き、 見えなかった。

- 放課後 -

ひゅにんあの言葉で、 なんか勇気づき、

告白するわけでもないが、 ぬなを探す。

ただ、ぬなと お喋りがしたくて。

ぬなと、 思い出を作りたくて。

でも、もうすぐ ぬなは卒業だ。

どこにいるか、 必死に記憶を辿る。

ぬなは、 確か吹奏楽部部長。

だから、 音楽室にいないかな・・・?

そう思った頃には、 もう走り出していた。

- 音楽室の前 -

音楽室の前に来て、 ドアに手を置く。

中から、 人の声がして、

ドアに耳を傾ける。

悪いとは思っているが、 

ちょっと、 ドアを開けて、

音楽室の中にいる 人を確かめる。

中には、ぬなと、

ぼむぎゅひょんらしき人がいた。

ぼむぎゅひょんは、 親戚の人でもあり、

吹奏楽部に入部している。

『なんであの2人が?』 と思いながらも、

すごく狭い隙間から、 2人を観察する。

観察していると、 こんな会話が聞こえてきた。

🐻ぼむぎゅ.

ぬな、これ、どうやってするの??

○○.

あぁ、これはね・・・———

🐻ぼむぎゅ.

あぁ、なるほど〜!!

🐻ぼむぎゅ.

ありがとう、ぬなぁ!

○○.

いえいえ〜!!!

そう言ってぬなは、 ぼむぎゅひょんの頭を、

“ くしゃくしゃに撫でていた “。

ぬなはやっぱり、 僕だけにやってるわけじゃなかった。

若干、僕に好意が あるんじゃないかって、

期待もしていたが、

そんな自分が、 バカだった。

“ こんな綺麗な人に、 好かれるわけがない “

“ ぬなは、ただ、 弟のように見ていただけ “

そう思いたいのに、 それが嫌で。

その場から、 急いで飛び出す。

- ○○視点 -

ぼむぎゅと一緒に、 楽器の練習をしていると、

ドアから、誰かが 走り出す音がした。

誰かと思い、 ぼむぎゅがドアを開けに行くのに ついていったら、

後ろ姿が、完全に” てひょな “で。

ぼむぎゅの存在も忘れて、 急いで追いかける。

- てひょん視点 -

気づけばそこは、 昼休みにも来た、屋上で。

柵に手をつき、 青空を眺める。

すると ——

後ろから、足音がして。

急いで、後ろを振り返る。

そこにいたのは、 僕が” 恋してる人 “。

ぬなが、息を切らして、 立っていた。

🐿てひょん.

・・・え、ぬな、。

○○.

はぁ、はぁ・・・

○○.

やっと追いついた・・・

額には、 若干汗をかいていて。

相当走ってきたのが、 伝わる。

○○.

なんでいきなり、走り出すの・・・

○○.

びっくりしたじゃん・・・

息を切らした声で、そう言う。

🐿てひょん.

ぬなは、
意外と軽い人なんだね・・・

○○.

・・・え、?

 

下を向いていたぬなが、 素早く頭を上げる。

 

🐿てひょん.

ぬなは、なんでそんなに綺麗なの?

🐿てひょん.

あ〜、本当に・・・

🐿てひょん.

ぬなを見るたび、心臓が止まるの。

 

無意識に、 言葉が次々と出る。

🐿てひょん.

廊下で喋る時もどうにかなってしまうほど、

🐿てひょん.

心臓がドキドキするの。

🐿てひょん.

だけど、ぬなは吹奏楽部の部長だから、

🐿てひょん.

他の子達からも人気。

🐿てひょん.

僕は、すっごく不安なの。

🐿てひょん.

ぬな。

🐿てひょん.

他の男と付き合わないで。

🐿てひょん.

僕と付き合わないなら、

🐿てひょん.

誰ともデートしないで、付き合わないで。

○○.

・・・

 

咄嗟に出てしまった言葉で、 我に帰り、

今言った言葉を、反省する。

🐿てひょん.

あ、え、えーっと・・・

○○.

ぬなも、全く同じ気持ちですけど??

🐿てひょん.

・・・え?

まさかの返答に、驚く。

“ 全く同じ気持ち “??

ぬ、ぬなが・・・?

○○.

ぬなは、誰にもてひょなを
取られたくないし、

○○.

誰とも付き合ってほしくない。

○○.

ずっと大好きなてひょなだから。

嬉しい言葉に、 胸がどくどくとする。

ぬなが、 こんなこと思ってたなんてっ、。

気がつけば、 ぬなを抱きしめていて、

ぬなも、 そっと抱き返してくれる。

🐿てひょん.

・・・なら、誰にも取られたくない僕を、
ぬなのものだけにしてくれない?

そう言うと、ぬなは、

笑顔で、『うん』と頷いた。

- 僕のぬなだから、勝手に触らないで! 後編 -

- END -

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