流星side
辛い。しんどい。苦しい。
どうしてこんな暗い言葉ばかり出てくるのだろう
アイドルという仕事は僕にとって天職だった
幼い頃から一途に憧れ続けたあのスポットライト
キラキラと光る衣装、ファンの人の歓声
僕が小学生で虜になってからその思いは一つも変わっていない
なのに、なのに、、今どうしてこんなに辛いのだろう
目標だったデビュー
思っていたよりも時間はかかったのかもしれない
でも大好きなメンバーやファンに囲まれて、僕は本当に恵まれてた
デビューしてからの日々は新しいことの連続だった
東京って場所はたくさんの人や物に溢れている
とても素敵な所だった
今までテレビで見ていた憧れの番組に出演させてもらったり、 僕たちが主役のレギュラー番組も出来た
ドラマや映画など演技の仕事も出来たり、関西で培った お笑いの力を活かしてバラエティー番組にも出た
とても幸せなんだよ。
でも、今の僕はそんな純粋なアイドルじゃない
もっと汚れた、最低なアイドル
もうアイドルなんて...疲れた
なんで僕ばっかり辛い思いしなくちゃいけないんだろう
そんなことを考えると涙が勝手に溢れ出してくる
メンバーの楽しそうな顔が、その声が今の僕にはとても辛かった
大吾
やめて。
優しくしないで。
だって離れられなくなるから
僕はみんなが思っているほど素敵な人間じゃないんだ