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しきめがね

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しきめがね

1 - しきめがね

♥

60

2019年08月12日

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麻依

わぁっ!優來、メガネにしたの!

りみ

すごい似合ってる!

優來

あはは…ありがとう…

私は正直気が進まなかった。

何故なら…

蒼太

(きもーっww)

麻依

まーた蒼太口パクで悪口言ってる

りみ

まぁ、そんな気にしないでよ!

優來

うん…わかったー

蒼太

(バーカバーカwwwwww)

優來

うぅぅ…

先生

次の体育は外で行うからしっかり準備するようにー。

優來

(うわぁ、見える景色が全然違う!)

麻依

気をつけてねー!

りみ

優來〜!しっかり〜!

優來

分かってる〜ww

蒼太

(よっしゃ、あっちに投げるか。)

麻依

麻依

あっ!

麻依

優來っ!避けて!

優來

え…?

優來

優來

キャッ!

りみ

優來?優來…!

優來

うぅ…

麻依

大丈夫!?

りみ

先生!優來さん保健室に連れていきます

先生

行ってこい。

りみ

失礼しまーす

りみ

あれ…?誰もいない…

優來

…ん

りみ

優來、横になれる?

優來

…うん

りみ

じゃあ、戻るね!

優來

うぅ……あれ?

そこには赤と黒の綺麗なフレームの 眼鏡をかけた女の子が居た。

優來

(見ない子…だな…)

優來

ね…ねぇ!

女の子

…?

優來

君のメガネ、すごいキレイだね!

女の子

ふふっ…ありがと。

女の子

良かったらかけてみる?

思いがけない質問だった。

優來

え…?でも、度数とか…

女の子

いいからいいから!

そう言うと女の子は互いの眼鏡を外した。

女の子

かけても後悔しないって言える?

優來

え…それは…

女の子

どうする?

優來

かけてみたい…な

女の子

本当に大丈夫だね?

優來

…うん

女の子

はいっ、どうぞ。

優來

ありがと。

眼鏡を外した女の子の瞳は

つい見蕩れてしまうくらい綺麗だった

渡された眼鏡をスっとかける。

驚く程私の度数とぴったり合った。

優來

わぁ…

優來

あれ…?

何かがおかしい。

景色…景色だ…

見えてるのは保健室な筈なのに

ここは…交差点…?

あれは…

優來

麻依…?に似てる…

優來

もしかして

優來

高校生になった時の麻依?

優來

へぇ…○○高なんだ〜

男の子

あはは〜!こっちこっち〜

優來

あれっ!?危ないっ!

麻依

あっ!…危ないっ!

男の子

え…?

ダンっ!

優來

麻依!?麻依!

優來

…あれ

優來

優來

触れない…

優來

麻依…!麻依…!

麻依はだんだん動かなくなって

やがて、ピクリとも動かなくなった。

優來

嘘…でしょ…

優來

あれ…?

今度はどこかのサッカー場?

蒼太

はぁ〜っ、つっかれた〜!

優來

蒼太だ…。

蒼太

飲み物…飲み物…っと

優來

今は弱小校なのに今は蒼太のお陰で強くなってるんだ…

蒼太

うぁっ…くそ…

優來

え…?

優來

どういうこと?

どうやら私の姿は見えないらしい。

蒼太の近くに駆け寄る。

小さな瓶が蒼太の水筒の近くに 置いてあった。

優來

【硫酸】…って

優來

蒼太!それ、早く吐き出して!

優來

早く!

いくら叫んでも声は届かない。

蒼太

あぁ…はぁ…

優來

ねぇ!

蒼太

…すぅ

蒼太

っ……。

優來

蒼太!

少しづつ分かってきた。

“これ”は人の死期が見える。

そして、きっと次はりみ…

触れられない。届かない声。

未然に防げないのだろうか

りみ

でね〜ww

りみ

あはは〜w

優來

やっぱり…

でも…

死ぬきっかけとなるものが何も無い。

何が彼女を殺すのだろうか。

辺りを見回す。

優來

優來

向こうの方から誰か歩いてくる…

優來

あれは…誰…?

優來

知らない人だ…

これまでの体験上、

死ぬ人と、その死に 関係のある人しか出てこない。

優來

…てことは

優來

優來

りみが危ない!

私は急いで駆け出した。

りみのことは触れないなら…

優來

こっちだっ…!

ダンっ!

怪しい人物

う゛あ゛ぁ゛…

りみ

ん…?

りみ

あれ、この人手に包丁持ってる。

りみ

りみ

逃げよっ…

そう言ってりみは走り去って行った

優來

良かった…

優來

そうだ…このメガネ…

このメガネのせいで 悪夢に取り憑かれている。

優來

外さなきゃ…

優來

あれ…

優來

外れない…

女の子

ふふふっ…

優來

あっ…

女の子

だから言ったでしょ…

女の子

『かけても後悔しない?』って…

女の子

『本当に大丈夫だね?』って…

優來

え…

女の子

あれが最後の忠告だったのに…

優來

嘘…

女の子

嘘じゃない…

優來

外せないの…?

女の子

うん…!

女の子

だからずぅっとこの悪夢からは逃れられない。

女の子

どうぞ、ごゆっくりお楽しみください!

そんな…

優來

キャァァァァァァァアアア!

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