どこを見渡しても白がかった茶色の景色。
ベタベタに覆われて、外の音がほとんど聞こえない。
気持ち悪い、気持ち悪い!!
ここから出してよ!
私の願いとは裏腹に、バクンと下半身も飲み込まれてしまった。
い、痛っ!?
粘液に塗れた肌が痛い!
『作り替える』って言ってたけど……
まさか私、溶かされるの!?
嫌、嫌だよ…‥!
……ああ、私がバカだった。
見返すため、とかしょうもない理由で危ないバイトなんかして。
莉子のネチネチなんて笑い飛ばして
4人で楽しく過ごす事で満足していれば、こんな事にはならなかったのに。
外から誰かの言い争う様な声が聞こえる。
……もしかして!!
何かが起きたのか、大なめくじは私を吐き出した。
重力に引っ張られ、ドシャッと床に落ちる。
樋口
木場
岡野
峯崎
樋口
樋口
岡野
健二の沈黙に疑問を感じたが、水風船と背中タンク付きのウォーターガンという木場、岡野二人の装備と
視界の隅に映った、水溜りに沈んだ二人の衣類を見つけて全てを察した。
樋口
岡野
牽制のためか、手に持った水風船をナメクジに投げつけ
岡野くんは私の手をとって階段を駆け上がった。
木場
木場
木場
木場くんは塩水の入ったウォーターガンをナメクジに向けて、勢いよく噴射した。
大ナメクジ
峯崎
峯崎
ホームセンターでありったけ買った、ナメクジ駆除剤を投げつけると
床をのたうち回って、なめくじはみるみる内に小さくなって
壁のひびへと逃げ出して行った。
峯崎
木場
木場
峯崎
樋口
岡野
ダンテ
ダンテ
異様に低いダンテくんの声が聞こえた途端、体がズシンと重くなり
その場から動くことができずに蹲ってしまった。
ダンテ
ダンテ
ダンテ
ダンテ
ダンテ
ダンテ
岡野
ダンテ
ダンテ
ダンテ
岡野
岡野は力を振り絞って、隠し持っていたペットボトルを投げつけ、
液体をダンテに掛けた。
ダンテ
ダンテ
ダンテ
木場
木場
遅れてやってきた木場くんは、花火を構えて着火した。
筒から小さい火球がボンボンと噴き出され、それがダンテに当たると
ダンテ
ダンテ
瞬く間に火だるまになった。
峯崎
木場
木場
悶えるダンテを横目に、ドアをくぐって4人は逃げ出した。
木場
木場
木場
樋口
樋口
岡野
峯崎
峯崎
木場
木場
木場
樋口
樋口
木場
木場
木場
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
樋口
木場
木場
木場
樋口
樋口
木場
木場
木場
岡野
岡野
峯崎
峯崎
岡野
バシャッ
樋口
樋口
岡野
岡野
バシャシャッ
木場
木場
ブシューッ
岡野
岡野
ドベシャッ
峯崎
峯崎
樋口
峯崎
樋口
バシャッ
峯崎
峯崎
峯崎
コメント
5件
1話ごとに物語の色が少しずつダークに変わっていき、最後まで糸を引く邪悪な者の描き方まで抜かりのない秀作でした。お見事!
めちゃくちゃ面白かったです。フォローさせていただきました。