紘
…なぁ、俺さ
由佳
ん?
紘
俺、由佳の事絶対に
好きにさせる
好きにさせる
由佳
…うん。
紘
だから、無防備な格好
見せんなよ?(チュッ
見せんなよ?(チュッ
由佳
え!?///
由佳
ちょ、い、今。
紘
だから言ったろ?
紘
さ、そろそろ行くか
由佳
…もう…///
紘
ホント可愛い。
由佳
…相変わらず面白いね
紘
そうだろ?いやー、
褒められて伸びるタイプかな
俺。
褒められて伸びるタイプかな
俺。
由佳
ははっ
由佳
そうかもね
由佳
じゃ、これからも
褒めないとね
褒めないとね
紘
お世辞はいらねぇぞ?笑
由佳
えー、どうしよう
紘
お前なぁ。笑
あぁ、朝からなんて 楽しいんだろう
こんな日が続いて欲しいな
紘
じゃ、俺こっちだからさ
由佳
うん、じゃ。
紘
おう!また帰りな
由佳
うん!
私はウキウキしながら 学校へ行く
そこに待ち構えていたのは
由佳
……なに、これ。
教室へ入った瞬間私の 机がラクガキだらけに。
ブス
今すぐ別れろ
キモい
しね
その他もろもろ 悪口が書かれている
由佳
はぁ、しょうもない
由佳
いーや。無視しよ
椅子に座ると 画鋲がめいっぱい 刺さっている
由佳
これじゃあ座れない
由佳
…あ、そうだ。
下敷き。
下敷き。
葉実
……チッ)
ホームルーム終了
結
誰がこんな事!
春
サイテー。
結
何かあったらいいなよ?
春
味方だよ
由佳
ありがと。
由佳
(どうせ、いつか裏切るんだろうけど)
穂乃
由佳、可愛いのに
由佳
いいよ、可愛くないし笑
結
確かに
結
美人系ではないよね
由佳
美人系でも可愛い系でも
なんでもないよ笑
なんでもないよ笑
葉実
ねぇねぇ!今日のお昼
一緒に食べない?
一緒に食べない?
由佳
いいよ
お昼
葉実
ねぇ、貴方
紘と付き合ってるの?
紘と付き合ってるの?
葉実
それか、旬?
由佳
え?え?
由佳
付き合ってないよ
葉実
ほんと?
由佳
うん
葉実
良かったぁ!
葉実
あたしさ、旬と紘の
幼なじみだからあの二人の事
心配で。
幼なじみだからあの二人の事
心配で。
葉実
旬のファンクラブの子達も
あたしが懲らしめたんだよ!
あたしが懲らしめたんだよ!
由佳
あ、良かった。
葉実
ん?
由佳
私も、たまたま吉川さんと
ゲーセンで出会って少しだけだけど話してたら
ゲーセンで出会って少しだけだけど話してたら
由佳
ファンクラブの子達に
調子に乗るなって
調子に乗るなって
葉実
そっか、大変だったね。
由佳
うん、ありがとう。
葉実
あたしは旬を守っただけだから
葉実
気にしないでっ
葉実
…でさ、本題なんだけど
葉実
貴方、紘の事好きなの?
由佳
えっ
葉実
ねぇ、どうなの?
由佳
…分からない
由佳
一緒にいて面白いっていうのは
分かる
分かる
由佳
(これは、もしも好きって言ったら)
由佳
(面倒くさくなるパターン。)
葉実
一緒に…?
由佳
えっ?
葉実
…旬と紘と一緒に居ていいのは
あたしだけなのに…。
あたしだけなのに…。
葉実
…ムカつく。
由佳
…。
葉実
あんた、放課後暇でしょ?
葉実
あたしに付き合いなよ
由佳
え、でも
葉実
あー、紘にはあたしから
連絡しとくよ
連絡しとくよ
葉実
「貴方とは付き合えない。ごめん」
ってね。
ってね。
由佳
え、ちょ。
葉実
いいでしょ?
好きじゃないなら
好きじゃないなら
由佳
……うん
葉実
なに、その残念そうな顔
葉実
貴方と紘は合わないわ
葉実
あたしはあの二人を守りたいの
なんなの、さっきっから
あー、やば
イラついてきた
由佳
はぁ、さっきっからなんなの?
葉実
は?
由佳
守りたいって…束縛かよ
由佳
どっちが好きなの?
葉実
2人とも好きよ!
葉実
だから、あんたには
渡さない
渡さない
由佳
渡さないって、そんな
物みたいな言い方。
物みたいな言い方。
葉実
あぁもう!イライラする
葉実
良かったわ、屋上で
そう言うと私を立たせる
そして、屋上に繋ぐドアを開け 階段の前に追い込まれる
由佳
…っ。
葉実
なに?死ぬの、怖い?
由佳
別に。
由佳
ここで殺したらあの二人
どう思うのかな?
どう思うのかな?
葉実
バレなきゃいいんだよ
由佳
出たー。
由佳
そうやって後々になってバレて
由佳
関係悪化するパターンだー。
葉実
うるさいわねっ
葉実
死ぬのが怖くないんでしょ?
葉実
じゃあ、今死なせてあげる
由佳
…いいよ
ドンッ!
私は呆気なく押されてしまう
かなり、勢いが凄い
力強すぎ。
ここの階段、めっちゃ段数あるから 助かるのかな…
……痛い。
…携帯、壊れないでね。 せっかくの証拠が
無駄……に
葉実
はぁ、はぁ。これで
旬と紘を邪魔する奴はいない
旬と紘を邪魔する奴はいない
葉実
ははっ
葉実
あー、良かった