この世界は、綺麗だ
そう、思えたならどれほど良かっただろうか
何が、綺麗だ
と、ずっと思っていた
この世界が、こんなにも残酷だと知る時まで
この世界は
残酷で
儚くて
だから、綺麗に見えるのかと
考えても、まるで分からなくて
でも、大切な人と出会って
その人と、話をした時から
この人には自分に見えない世界の話をしていると、思っていた
だって、だって
その人の話す世界は、とても綺麗なの
綺麗な人が見ると、こんなに綺麗に世界はなるのか
自分は、大切な人達を通さないと
この世界が綺麗だと思えない
美しくない、脆い、なにかだ
まるで、硝子細工の様な
……濁った、硝子細工の様な
そんな感じに、見えてしまう
……でも、よく考えた
そもそも、見るフィルターが汚れてたら
見えるものが汚れていても、違和感ないな
なんて、考えて
また、結局
思考は逆戻りをする