俺は、とある国に来た。
幸一郎
大学の夏休み。
普段なかなか会えない、海外に在住している親戚に会うことになった。
玉三郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
玉三郎
それは、びっくりするとか、そういうレベルではなかった。
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
今まで、鶏肉や豚肉、魚は日常的に食べて来た。
でも、霊長類は食べたことが無い。
そもそも、日本では食べる機会も絶対に無いだろう。
幸一郎
玉三郎
幸一郎
猿を食べるということ自体に疑念を持たない、おじ。
きっと彼に何を言っても無駄なのだろう・・・
幸一郎
幸一郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
幸一郎
玉三郎
玉三郎
幸一郎
玉三郎
俺はその店から、走って逃げだした。
幸一郎
幸一郎
幸一郎
俺は、ホテルから母さんに連絡をした。
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
俺は、事の顛末を母に話した。
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
通話を終え、ベッドに横になる。
幸一郎
俺は、この日の行動が間違っていなかったことを後に知ることになる。
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
帰国してすぐ、たまった洗濯物を洗濯機に投げ込んだ。
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎
幸一郎の母
数週間後
プルルルルルル
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎の母
???
幸一郎の母
幸一郎の母
???
???
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
俺は小声で母さんに伝えた。
???
幸一郎
母さんは、肩を震わせた。
幸一郎の母
???
幸一郎の母
俺は、呆然と母さんとその人の会話を聞いていた。
幸一郎の母
幸一郎
俺たちはその後、葬儀のために××国へ向かった。
本当は、日本で葬儀をしたかったけれど、おじが病気をして亡くなった関係で、飛行機でおじを運んであげることはできなかった。
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
無事に葬儀が終わった後、俺と母さんはおじがかかった病気を調べた。
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
母さんは黙り込んでしまった。俺だって、こんなの、いい気分じゃない。
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎の母
幸一郎
幸一郎の母
幸一郎
おじは、もう戻って来ない。
ずっと日本で暮らして、普通の食事を続けていたら、もしかしたら病気にはならなかったかもしれない。
もっと長生きできたかもしれない。
そして何より、俺や俺の母親ともっと仲良く暮らせたかもしれない・・・。
幸一郎
幸一郎
生前、一度も手術を受けたことがないおじ。
病気の原因が食事だけとは限らない。何か他に理由があったかもしれない。
それでも、俺は記す。こんな思い誰にもして欲しくないから・・・。
→あとがきへ進む
作者のwatです。
まず、お読みいただきありがとうございます。
もし、読んだ方の中にも落ち込んでしまった方がいたら、ごめんなさい。
でも、こういう文化は他国に実在していました。今では法規制もされています。
そもそも法規制があるのは、理由があるからです。今回のような食のタブーの場合、倫理面であったり、病気の原因になったりするからです。
ここまで読んで下さった方々に、一つ気を付けて頂きたいことがあります。それは、今回出てきた病名についてです。 あの病は、感染ルートが複数あります。外科的な医療行為を受けた際に感染するケースもあります。そして、BSEに感染した人の一部で、この病を発症する可能性があるという考えもありますが、まだわかっていない点もあるようです。この病の原因は決して一つではありません。この病名を他の場所で見たり聞いたりした時、偏見や差別を絶対にしないようにして下さい。
よろしくお願いいたします。
2021年 3月
コメント
2件
確かに食に関しては文化もあるので難しいですよね…