N
…
I
ごめんないこ
I
今日は遅くなってもうたな、
ないこが事故にあってしばらく経った
I
あの時花見に行こって、あんなに笑顔やったのになぁ、
N
…
I
ねぇないこ、?
I
…ッ
I
無視しないで返事くらいしてくれよッ、!
I
ッ、(手握り)
I
ないこ、6月までしか生きれないんだよ?
I
…ないこがすきな梅雨の季節でしょ?
I
ないこ、まだ俺ッこれからどうしたらいいか分かんないよッ、
I
桜、綺麗やな
N
そだね~!
N
これで生きてるうちに見れるのは最後かなぁ、?
I
ないこが余命なんか無視して生きてればまた見れるけどな、w
N
な、ッ!
N
そんなこと出来たらとっくにしてるし!
I
あはッw
I
ごめんってw
N
…まろにはまだ
N
いっぱい桜見る機会があるよ
I
…せやな
こんな会話した後に事故るとか思わんやんか、ッ
)聞きました?あそこの病室のないこさん、余命宣告受けてるのに事故にあって今も意識不明みたいよ。
)そうなのね、いつもお見舞いに来てる子はお友達さんかしらね、ほんとに気の毒よね。もう話せないかもしれないってことでしょ?
I
ッ…
I
知ったような口聞きやがって、ッ
I
ダッダッダ (走)
ないこは死なないッ こんなことじゃッ死なないよな、?
母親が死んだあと俺はその家で暮らしていた
思い出のある家に1人取り残されたみたいに。
I
…もう、どうしたらええねんッ、!
I
母さん、ッなんでッ…
N
まろ、
I
ないこ、ッ
N
辛いよね、ごめんね
N
なにもしてあげれなくてごめん。
N
そばに居るから。負けないで。(ぎゅ)
I
、ぐすッ
ないこは独りだった俺の唯一の希望だった
そばに居てくれる優しいやつで、俺なんかよりずっと生きるべき人間だ。
N
まろは俺の生きる意味だから。
I
なんやそれ、ッ、笑
N
んふふ笑
N
死ぬまで教えてあーげない笑
I
おい、!笑
昔から言うこの言葉は結局なんなんだろうか、
I
はっ、(起)
I
夢か、懐かしい夢見たな。
I
今日で事故から一週間
I
余命と言われた日ではあるけど
I
今のところ特に変化はなく
I
回復も悪化もしてないんよな、
I
流石、回復力バケモン、ッ
I
…ッないこ
I
俺ないこに何も返せてへんのに。
I
勝手に一人で死ぬなよ.
I
俺を置いてかんといてくれよッ
N
…
I
まぁ、だろうな。
まだ息をしてた。
I
ちゃんと生きてた、
N
ん、ッ
I
ぇ、
N
ぁぇ、ここ…
I
ない、こ、?
N
ぁれ、まろ、?
N
ここ、どこ、?
I
ないこ、ッポロポロ
I
な"いこぉッッ…ッ!
ぎゅー!!!
N
ぁ、いてて、
N
俺、事故からそんなに寝てた、?
I
1週間、起きんくて、ッ…
I
あと一週間しか生きられへんって言われてッ、!
I
ほんま、ッ死んだかと思ったッ、!!
I
もう、話せんかもって、ッポロポロ
N
、笑
N
ばかだなぁ、笑
N
俺は余命まできっちり生きるから、笑
I
そんなの無視してでももっと生きろッ、!ポロポロ
N
無茶言わないでぇ、笑
I
起きて良かった、ッポロポロ
N
心配かけてごめんね、まろ。
I
もぉ、ッ寿命縮んだ、ッ
N
えぇ、まろが、?!笑
I
ないこのせいやッ、!!笑
N
ごめんってばぁ、笑
I
…良かった、ッポロポロ
N
いっぱい泣かせてごめん。
N
心配かけてごめんね、まろ。
I
別に生きててくれればなんでもええよ、
I
ほんま、
N
あは、w
N
まろは優しーな笑
I
笑い事ちゃうわ、笑
I
…ないこと過ごせる時間が1秒ずつ無くなっていくのが寂しいよ、俺。
N
なーに言ってんの笑
N
俺はまろのそばにいるよ。
N
死んでもね?笑
I
お化けになって出てくんのは勘弁してな、笑
N
まろ怖がりだもんね笑
I
うるさいわ!w
ないこは奇跡的な回復によって意識を取り戻し俺の横で笑ってる。
I
…ずっと続けばいい。
I
こんな日々がずっと、
N
…、
N
いやぁ~!
N
寝てる間にめちゃくちゃ時間すぎてんだけど、笑
I
そらそうやろ、笑
I
あの日から1週間経っとるんやから、笑
N
それもそうだよね~、笑
N
にしても起きたとこで生きれるのはあと1ヶ月かぁ~、
I
…
I
…ッポロポロ
N
え"、ッ
N
ま、まろ?!?
I
いやや、ッ居なくならんといてやないこッ、!
N
ぉ、おう、?
N
なに急に今更どしたの、?
I
今更じゃない、!ぐすッ、
今更なわけないッ、 だって、だってないこには、!
I
ずっとずっと、俺のそばに居てくれたあの日から
I
ないこには横に居て欲しいッて
I
ずっと思ってる、ッ
I
勝手にいなくなって…ッ
I
俺を1人にすんなよッ…
N
…んん、
N
まろ、辛い思いさせてごめん。
そういうとないこは 俺を抱きしめてくれた。
N
…ッポロポロ
俺に見えないように 辛い顔を隠しながら泣いていた
N
俺だって、ッ
N
ほんとは、ッ死にたくないよッ!
N
死ぬの怖いしッ、
N
まだ生きたいしッ、
N
まだまろとッ一緒に居たいよ、ッ…
I
、!
I
ないこ、ッ
N
でも、ッ!
N
そんなこと言ったらまろ、きっと辛いからッ
N
平気なふりして、ッ
N
死ぬの受け入れてるように見せて、ッ自分納得させてきたのッ、!!
N
怖いよッ俺だって…ポロポロ
N
やり残したことだって山ほどある、
N
後悔も、
N
まろを1人にすることだって、ッ
N
ほんとは、ッしたくないよ、…ポロポロ
I
ないこ、ッごめん、俺、
N
…俺ね、?
N
まろのこと、ッ!
I
、?
N
…ッ
N
んーん、ごめんなんでもない。
I
ぇ、おぃ、!
N
ごめん、笑
N
ついつい、事故の時に会えなかったから気持荒ぶっちゃって!笑
I
…そか、
ないこの右の口角がまた少しだけ上がったように見えた。
N
…ッじゃ、俺先寝るね。
N
おやすみ
I
おん、おやすみ。
N
トコトコ (部屋戻)
I
俺がなんだよ、
嫌われていてもしょうがないな、
I
昔から居るから鬱陶しく感じるやろ、
I
なあ、ないこ。
N
わ、雨だ。
N
んも、頭痛いし。
N
傘忘れるし、雨なんて、!
サッ (影がかかる)
N
んぇ、?
I
濡れるで。
I
風邪ひいてまうやろ、?
N
ま、まろ、?
I
帰ろ、一緒に
N
、!
N
うん!
まろはきっと覚えてない。
N
俺本当は梅雨嫌いだったの。
N
まろがあの日傘を指してくれるまで。
N
…だって
ーーーーーーーだったもん。
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