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赤
愛された記憶なんてなかった
1週間、1ヶ月と放置されて感じるのは
「殴られない安心感」だった
どれだけ飢えても
殴られ蹴られ愛してくれるはずの母から罵声をあびせられるより良かった
薄れる意識の中
ただただ母を待っていた
母
その日のお母さんは酔っていて
母
俺は母が酔った時にだけ向けてくれる笑顔が好きだった
乱暴に俺の頭を撫でる手が好きだった
母
赤
母
母
母
赤
その代わり短気で乱暴されることも多かった
その日はなぜだかいつもより怒らせてしまって
母
母
赤
母
母
赤を蹴り飛ばす
母
赤
蹴り出されるように外へ出た俺は途方に暮れた
お金なんてもちろん無くて
靴すら履いていなかった
雪の降る1月の夜は寒くて足の感覚がない
赤
頭が上手く働かない
赤
前から考えていたこと
俺が生きてる意味とかないし
お母さん、俺の事多分嫌いだし
赤
赤
ほとんど外に出たことがないから海なんて久しぶりに見た
息が白くて耳が痛いくらいだけど
なんだか楽しくて
俺は海へ歩き出した
赤
???
いきなり肩を叩かれ驚いて固まっていると男が続けて話し出した
???
紫
紫
赤
紫
紫
優しい話し方で自然に目線を合わせてくれる
赤
紫
紫
紫
赤
紫
紫
赤
紫
そう言って微笑む笑顔に不思議と安心感を覚える
赤
紫
紫
頭を撫でようとする
赤
紫
赤
紫
赤
紫
突然泣き出した俺に驚きもせず優しく抱き寄せてくれる
紫
赤
赤
紫
優しく待ってくれるその笑顔に信じられる、と思った
赤
紫
紫
寒さのせいか、はたまた恐怖からか赤が震えているのを感じる
桃
桃
紫
桃
青
青
紫
桃
紫
紫
赤
骨が浮きでるほどガリガリの体に痛々しい傷が浮いている
紫
紫
ふと腕を見るとリストカットと見られる傷があった
紫
赤
紫
紫
赤
紫
紫
赤
紫
紫
〜かくかくしかじか〜
紫
橙
桃
青
黄
赤
紫
橙
橙
桃
桃
青
黄
紫
赤
紫
紫
赤
紫
赤
紫
橙
みんな「はーい!」