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東の国の青薔薇王子

第6話 - 即決お泊まり会！？【後編】

127

2024年01月24日

#彰冬

えびてん🥞☕

謝罪

この度は、更新にめちゃくちゃ時間を掛けてしまい大変申し訳ございませんでした。

リク書いてる途中ですが、中途半端のままにするのもアレかなと思い爆速で終わらせました。

｢何故急に…？｣と思うかもしれません。私も思ってます。

まぁ只々物語を終わらせたかっただけですね。

ヤンナドもストップしてるし、次のストーリーも考えてるし、で詰まっているので消化です。

主

とにかく長らくお待たせしてしまい、申し訳ないです！！

主

お泊まり会の後編になります！

主

彰冬がごちゃごちゃ(？)しているので気をつけてください！！

主

では、どうぞ！！

1回間違えて投稿しちゃったﾃﾍﾍﾟﾛ

アキト・シノノメ

……はぁ〜〜…

アキト・シノノメ

どーすりゃいーんだよ…

モブ

……意外とお前ってめんどくせぇのな…

アキト・シノノメ

………………ぅるせ…

アキト・シノノメ

(合わす顔ねぇよ…)

一方その頃…

彰人(王子)

とーや

冬弥

あきと…？

彰人(王子)

とーや

彰人(王子)

オレのとーや

彰人(王子)

誰にも渡さねぇ

冬弥

ど、どうしたんだ…？

彰人(王子)

オレさ、今日久々に冬弥に会えて超嬉しいんだよ

彰人(王子)

ずっと会いたかった

冬弥

俺もだぞ

彰人(王子)

なのに、なんで冬弥の側に変な虫がついてんだよ…

冬弥

変な虫…？

彰人(王子)

(冬弥と結ばれんのはこのオレだ)

彰人(王子)

(あんなへっぽこ騎士に盗られてたまるかってんだ…)

冬弥

……

彰人(王子)

…冬弥？

冬弥

…っあ、すまない

彰人(王子)

どうした？

冬弥

…いやなんでもない

彰人(王子)

今のはなんでもない顔じゃねぇだろ

冬弥

ただ寝不足なだけだ

彰人(王子)

……本当のことを言えよ

彰人(王子)

オレとお前の仲だろ

冬弥

すぐ見抜くとは、流石彰人だな…

冬弥

……実は…

冬弥

…と、父さんが…早く結婚して王の座を継げって…

冬弥

だから、来週の社交パーティーに参加するんだ

冬弥

それが、嫌で…

彰人(王子)

あ、それさっきオレも言われたよ

彰人(王子)

成人が近くなったら必ず参加しないといけないんだってさ

冬弥

自分勝手なことは十分わかっているんだが…

冬弥

結婚は…したくない

冬弥

彰人にも一生会えなくなってしまうかもしれないし…

彰人(王子)

んー、そうか…

彰人(王子)

(冬弥と会えなくなるのはオレも嫌だな…)

彰人(王子)

おっ、いいこと思いついた

彰人(王子)

じゃあオレと結婚しようぜ！

冬弥

……えっ…？

彰人(王子)

オレと結婚すればずっと一緒に居られるし、あのジジイから冬弥を護ってやれる

彰人(王子)

(そうすればあのポンコツ騎士も必要なくなるし…)

彰人(王子)

な？いいだろ？

冬弥

ふ、ふむ…確かに従兄弟でも4親等以上血族が離れているから出来なくはないが…

冬弥

俺と彰人は男同士だし…

冬弥

これでは結婚出来なくないか…？

彰人(王子)

大丈夫だって

彰人(王子)

きっと皆(ジジイと騎士以外)認めてくれる

彰人(王子)

オレは冬弥を愛してるぞ？

彰人(王子)

冬弥も勿論愛してくれるよな？

冬弥

あ、えっと…あ、愛している…？とかは…

彰人(王子)

冬弥はオレのこと好きか？

冬弥

…！も、勿論…！！

彰人(王子)

…………そうか！

彰人(王子)

なら、やっぱ…（（

アキト・シノノメ

失礼致します

彰人(王子)

チッ…

彰人(王子)

(なんでコイツは毎回毎回いいところで…)

冬弥

アキト…！何処へ行っていたんだ？

アキト・シノノメ

…あ、えっと……す、少し仕事の事で仲間と相談を…

アキト・シノノメ

(冬弥様への恋心の話してたなんて絶対言えねぇ…！！)

冬弥

…そうか

冬弥

アキトは仕事熱心だな…！

彰人(王子)

さっさと仕事に戻れ

アキト・シノノメ

用があるから来たんです

アキト・シノノメ

(ったくなんなんだよこのガキンチョは…)

アキト・シノノメ

えっと、お食事の準備が出来ましたので、お呼びに参りました

冬弥

もうそんな時間か…！

冬弥

ありがとう

アキト・シノノメ

いえいえ…！

アキト・シノノメ

では、失礼致します

冬弥

では彰人、一緒に行こう

彰人(王子)

おう！！

冬弥

……

彰人(王子)

……

彰人(王子)

…冬弥

冬弥

…なんだ？

彰人(王子)

…なんであの騎士を選んだんだよ

冬弥

…アキトのことか？

冬弥

アキトは昔父さんが突然連れてきた人材なんだ

冬弥

だから俺が直接アキトを選んだ訳では無い

冬弥

だが、アキトは初対面でも礼儀正しく、とても優しかったぞ

彰人(王子)

…………あっそ…

冬弥

アキトは勉強も出来て運動神経もいいんだ

冬弥

それに、誰にでも優しくて親切だなんてかっこいいだろう？

冬弥

ましてや騎士団の団長まで務めて、自ら最前線に立つなんて…本当に凄いと思う

彰人(王子)

……オレの方がいいだろ

彰人(王子)

(大体皆に優しいとか浮気じゃねぇか)

彰人(王子)

いい加減オレを見ろよ…

冬弥

…ん？何か言ったか？

彰人(王子)

別にィ…

冬弥

ん、…おいしい…！

彰人(王子)

うめぇ！

アキト・シノノメ

良かったです

彰人(王子)

冬弥、あーん

冬弥

ん？一人で食べられるのだが…

彰人(王子)

いいから！

冬弥

…あ、あー…ん

彰人(王子)

美味いか？

冬弥

ん！おいひいぞ！

彰人(王子)

そうか！

彰人(王子)

……（アキトの方を見る

アキト・シノノメ

(……？)

彰人(王子)

フッ…(笑)

アキト・シノノメ

ぁﾞ？

アキト・シノノメ

(ウﾞｯｯｯｯｯｯｯｯゼェ…)

アキト・シノノメ

(マウント取ってんじゃねぇよクソガキが…)

彰人(王子)

とーや、これ食ったら城ン中探索しに行こうぜ！((ｺｿｯ

冬弥

探索…？わ、わかった…

冬弥

ご馳走様でした…

彰人(王子)

美味かったなー！

アキト・シノノメ

(食べ盛りが一人増えただけでこんなに変わるとは…)

アキト・シノノメ

(明日の朝食は多めにと厨房に言っておくか…)

彰人(王子)

よし！じゃあ探索行こうぜ！

冬弥

あぁ、行こう

冬弥

…だが、くれぐれもメイドさん達に見つからないようにな…？

彰人(王子)

ほんと広いな…

冬弥

ここには俺の好きな書籍が沢山あって、どれも面白い

彰人(王子)

…ふーん、なんか難しそうなもんしかねぇな

冬弥

そうだな、ここら辺は彰人は好まなそうなものばかりだ

彰人(王子)

なー、もっと奥行こうぜ

冬弥

良いが、騎士さんやメイドさんに見つからないよう気をつけてくれ

冬弥

父さんに告知されたらきっとタダじゃ済まないと思うから…

彰人(王子)

…相変わらず束縛の激しいジジイだな

彰人(王子)

オレが一発殴ってやろうか？

冬弥

そ、そんなことしたら彰人は牢屋に入れられてしまう！

彰人(王子)

ははっ、嘘嘘、冗談だよ

彰人(王子)

はぁ〜楽しかった〜

冬弥

途中でメイドさんに見つかりそうになったがな…

彰人(王子)

結果的に見つからなかったんだし良いだろ

彰人(王子)

……てか、気になってたことがあんだけどよ…

冬弥

…？？

彰人(王子)

冬弥って、外に出して貰えねぇの？

冬弥

…外…？

冬弥

外出という意味なら、付き添いの騎士が入れば中庭に行くことは出来る

冬弥

だが、俺には父さんから外出禁止令が出されているから、外に出ることは出来ない

彰人(王子)

じゃあ、外行ったことねぇの？

冬弥

いや、一回だけ父さん達に秘密で外に出たことはあるぞ

冬弥

確か、誘拐されたときだったな

彰人(王子)

…は？？？

彰人(王子)

ユー…カイ…？？

冬弥

あぁ、マッドさんという方が外の世界を見せてくれたんだ

彰人(王子)

しかもマッドネス！？？！？！

冬弥

…？？

冬弥

(アキトも同じような反応をしていたな…マッドさんはそんなに顔が広いのか…)

彰人(王子)

はッ…！？いや、おまッ…！！

彰人(王子)

よく生きてたなッ…！？

冬弥

…？？？どういう意味だ…？

冬弥

マッドさんは常連のお店に連れて行ってくれたり、お風呂に入れてくれたり…とても優しかったぞ？

彰人(王子)

んなフレンドリーな誘拐あるかよ！？！？？

彰人(王子)

おい冬弥、何か変なことされてねぇか…！？！？

冬弥

何もされていないぞ

冬弥

…あ、ただ一回だけ首に甘噛みされたな

冬弥

あれがどのような意図かはわからないが…

彰人(王子)

は？嘘だろ…？？

彰人(王子)

(首に甘噛みって…歯型付けてんじゃねぇか…)

彰人(王子)

(まさか…マッドネスも冬弥のことを狙ってんのかよ…！？)

彰人(王子)

(これは、呑気に遊んでる場合じゃねぇぞ…！！)

彰人(王子)

(冬弥を守んねぇと…！！！)

彰人(王子)

と、冬弥…！！

冬弥

どうした？

彰人(王子)

今日はオレから絶対離れるな！

冬弥

…え？どうしてだ…？

彰人(王子)

何でもだ！

彰人(王子)

(あのポンコツ騎士も狙ってんだ…！絶対渡すもんか…！)

彰人(王子)

ほ、本読もーぜ…！

彰人(王子)

おすすめの小説何冊かあるって言ってたろ…！？

冬弥

読書か…？別にいいが、さっき興味ないって…

彰人(王子)

良いから！

冬弥

わ、わかった

冬弥

それじゃあ少し待っててくれ

冬弥

おすすめの本を何冊か持ってくる…！

彰人(王子)

お、おう…！

1時間後

冬弥

…とまぁ、他にもおすすめの本はあるのだが…

冬弥

絞るならこのくらいだな…！

彰人(王子)

おー…

彰人(王子)

(途中から何言ってるかさっぱりわかんなかったが、可愛い冬弥を見れたし…まぁいいか！)

冬弥

どうだ？何か気になる本とかはあったか？

冬弥

もしあるなら貸すぞ！

彰人(王子)

んー…じゃあ

彰人(王子)

冬弥で！

冬弥

え？俺か…？

冬弥

俺は本ではないぞ？

彰人(王子)

いーんだよ！

彰人(王子)

つーか、借りるってより貰う！

彰人(王子)

オレのもんにする！

冬弥

彰人のもの…？

冬弥

よく分からないが、彰人が欲しいならいいぞ！

彰人(王子)

マジ！？！？

彰人(王子)

じゃあ、18歳になったら結婚しよーな！

冬弥

結婚…？

冬弥

(俺の結婚相手は、来週の社交パーティーで決めるのだが…)

彰人(王子)

今のうちに、結婚式の練習しようぜ！

冬弥

練習…？儀式に練習なんてあるのか？

彰人(王子)

おう！ちょっとオレの前に対面するような感じで立て

冬弥

…？分かった

彰人(王子)

んんﾞッ…

彰人(王子)

えー、貴方は病める時も健やかなる時も、オレを愛し1番の理解者でいることを誓いますか？

冬弥

…はい…？

彰人(王子)

オレも誓う！

彰人(王子)

これで相思相愛だな！

冬弥

そ、相思相愛…？

彰人(王子)

では、次に誓いのキスを…

アキト・シノノメ

失礼致します、シノノメです

冬弥

アキト…？どうしたんだ？

彰人(王子)

チッ…

彰人(王子)

(なんでこうタイミングが嫌に合うんだよ…！)

アキト・シノノメ

冬弥様…また、許可なしに部屋を出たそうですね？

冬弥

…あっ…！

アキト・シノノメ

あれ程陛下からキツく言われているというのに、どうしてまたそんな危険な行為を…？

アキト・シノノメ

バレたらどうなるか分かっていらっしゃるのですよね？

冬弥

……はい…

アキト・シノノメ

とにかく、今日はオレが見張っているので絶対に部屋から出ないでください

冬弥

……わ、わかった…

彰人(王子)

はァ？

彰人(王子)

見張りなんか要らねぇーよ

彰人(王子)

冬弥はオレが守るんだからよ

彰人(王子)

(つーか、さっきのマッドネスの話聴いて外行く気失せたわ…)

アキト・シノノメ

あ？アンタが冬弥様を連れ出したんだろ？

アキト・シノノメ

冬弥様を危険に晒す危ねぇガキに、見張りを任せる訳ねぇだろーが

アキト・シノノメ

アンタが冬弥様に不純な行為をしないかも見張ってるんだからな？

彰人(王子)

は…？テメェ…もう1回言ってみろよ…

冬弥

まぁまぁ、2人とも…喧嘩はよせ

冬弥

それと、アキト、一応彰人も俺と同じ殿下なのだからそんな言葉遣いをしていてはダメだぞ…？

アキト・シノノメ

はい、出過ぎた真似をしてしまい大変申し訳ございませんでした

彰人(王子)

きっしょ

冬弥

コラ彰人

彰人(王子)

はーい

彰人(王子)

(かわい…)

冬弥

…そういえば、練習？の途中だったな

アキト・シノノメ

…練習？

彰人(王子)

あっ、やべ、おい待てとう…

冬弥

さっき言っていた誓いのキス？とはなんだ？

アキト・シノノメ

……誓いのキスだと…？

彰人(王子)

あ、いや…その…

アキト・シノノメ

テメェ…

アキト・シノノメ

やっぱり不純な行為をしてたじゃねぇか！！！！

アキト・シノノメ

あの純粋潔白な冬弥様を騙してキスさせようとするなんて…

アキト・シノノメ

冬弥様が許してもオレが許さねえ！！

アキト・シノノメ

今ここでぶった斬ってやる！！

冬弥

あ、アキト…！落ち着け…！

冬弥

そんなことをしたら即牢屋行きだぞ…！？

彰人(王子)

ハッ…上等…上等…！

彰人(王子)

掛かってこいよ、このポンコツ騎士がよォ…！！

冬弥

彰人も…！！

アキト・シノノメ

このクソガキがァ…！！

彰人(王子)

離せクソ！！オレの冬弥を奪うんじゃねえ！！

アキト・シノノメ

テメェのじゃねえ！！！

冬弥

(…ま、まずいな…)

彰人(王子)

くがー…

アキト・シノノメ

…すー…

冬弥

(…結局、散々騒いで暴れた後、倒れるように寝てしまった…)

冬弥

(2人とも、体力のキャパを理解していないのか…)

冬弥

(彰人はともかく、アキトは意外だな…)

冬弥

(ずっと、何でも完璧に熟すから自分のことは一番理解し、自己管理できているのかと思っていた)

冬弥

(まさかこんな一面があるなんてな…ふふ)

彰人(王子)

…んがッ…と、や…

冬弥

…彰人？

彰人(王子)

オレの…とぉや…すき、だ…

冬弥

ふふ、寝言まで彰人らしいな

冬弥

(まだ3時過ぎか…)

冬弥

(特にする事もないし、俺も仮眠をとるとしよう…)

冬弥

よい…しょ、と

冬弥

(ふふ、流石に3人は少しキツイな…)

冬弥

(だが、なんだか暖かくて…心地がいい…)

冬弥

…ふぅ…ん……

冬弥

…すー…

アキト・シノノメ

…っ…あぁ…？

アキト・シノノメ

(冬弥様の部屋…？んでオレ…)

冬弥

…すー…すー……

彰人(王子)

がー…くかー…

アキト・シノノメ

………

アキト・シノノメ

はぁ…？

アキト・シノノメ

(ベッドの上に3人…冬弥様とマゼガキ皇子…)

アキト・シノノメ

取り敢えずお前は起きろ！((ｶﾞﾝｯ

彰人(王子)

ンがァﾞ！！

彰人(王子)

いっでぇ…！てめ、なにすんだ！！

アキト・シノノメ

黙れ、冬弥様が起きんだろうが！！

彰人(王子)

テメェも声量考えろや！

冬弥

…ん…？

冬弥

ぁ、ひと…？

アキト・シノノメ

冬弥様！

彰人(王子)

冬弥！

冬弥

…2人してどうした…？

アキト・シノノメ

コイツが！

彰人(王子)

コイツが！

アキト・シノノメ

あぁ！？

彰人(王子)

あぁ！？

冬弥

ぷッ…ふふふっ…！

冬弥

ふたりは仲良しだな…！

彰人(王子)

(笑った…可愛い)

アキト・シノノメ

(笑い方上品…可愛い)

冬弥

(さっきまで疲れ果てて眠っていたのに…2人とも元気だな)

冬弥

ん、んん〜〜〜…

冬弥

ふ、ぁあ…

冬弥

今何時だ…？

冬弥

(結構寝てしまったか…？)

アキト・シノノメ

あ、確かに今何時だ…

彰人(王子)

…6時24分…

アキト・シノノメ

は！？やべぇ！寝すぎた！

冬弥

もうそんなに経っていたのか…

アキト・シノノメ

風呂沸かして、食事の準備しねぇと…！！

モブ

…((ｺﾝｺﾝ

アキト・シノノメ

…あ？

冬弥

？入れ

モブ

失礼します

モブ

御湯とお食事の準備が出来ましたので、呼びに参りました

アキト・シノノメ

モブ…！お前…！

モブ

お前、見張り頼まれたんだろ？

モブ

ちゃんと仕事はしろよ〜？

アキト・シノノメ

マジで助かった…

モブ

いやァ、良いってことよ

アキト・シノノメ

この貸しは今度返すわ

モブ

おう、期待してんぞ〜？

モブ

では、殿下、これで失礼します

冬弥

あぁ、ご苦労

モブ

あ、それとアキト…

アキト・シノノメ

あ？なんだ？

モブ

いくら殿下のことが好きだからって、流石に非合意でベッドに押し倒すのは良くねぇぞ〜

アキト・シノノメ

は、はぁ！？

アキト・シノノメ

別に押し倒してねぇよ！

アキト・シノノメ

つーか、人の恋愛事情を平気で晒してんじねえ！

モブ

ははっ、無事実るといいな！

モブ

じゃあな〜((ｶﾞﾁｬ

アキト・シノノメ

あっ！クソ…モブめ…覚えてろよ…

冬弥

……？

アキト・シノノメ

と、冬弥様…！さっきあいつが言っていた事は気にしなくていいので！

アキト・シノノメ

というか、聞かなかったことにしてください…

冬弥

あぁ？大丈夫だ

彰人(王子)

じゃあ、冬弥、飯食いに行こうぜ

冬弥

そうだな、行こう

アキト・シノノメ

(廊下で変な事しねぇよな…)

彰人(王子)

(何見てんだアイツ…)

脱衣所

アキト・シノノメ

………

アキト・シノノメ

(…なんであのマセガキ皇子と冬弥様が一緒に風呂入ってんだよ…！)

アキト・シノノメ

(もう17なんだから1人ずつ入れや！)

アキト・シノノメ

(絶対オレへの当てつけじゃねぇか…！)

アキト・シノノメ

(あー…クッソ…イライラする…)

アキト・シノノメ

(着替えとタオル置いてさっさと戻るか…)

彰人(王子)

『冬弥、身体洗ってやるよ』

彰人(王子)

『そっち向け』

アキト・シノノメ

(…あ？)

冬弥

『…？別に、身体は1人で洗えるのだが…』

彰人(王子)

『いいから、背中とか洗うの難しいだろ？』

冬弥

『確かにそうだな…』

冬弥

『…だが彰人…さっきから、前しか洗ってなくないか…？』

彰人(王子)

『念入りに…な？』

冬弥

『なるほど…？』

アキト・シノノメ

(はぁ？？？)

アキト・シノノメ

(あのエロガキ…！！)

アキト・シノノメ

(何が｢念入りに…な？｣だよ！ゼッテェ触りたいだけじゃねぇか…！)

アキト・シノノメ

(どさくさに紛れて冬弥様の清らかな身体をベタベタ触りやがって…)

アキト・シノノメ

(変な事したら即座にぶった斬ってやる…)

彰人(王子)

『(…外に誰か居んな…お、そうだ、オレの冬弥見せつけてやろ)』

彰人(王子)

『オラ！冬弥！喰らえ！』

冬弥

『ひゃっ！くふ、ぁは…！』

冬弥

『ぁ、あき…！くすぐたっ、いぃ…！』

彰人(王子)

『お？もう降参か？』

アキト・シノノメ

(は？？？？？？？)

冬弥

『こ、こうさ…！んん…！するぅ…から！あ、ははっ…はぁｯ…！』

((多分城なので大浴場とかだと思うんですが、そんな背景は当たり前に無いので普通の風呂場で…))

彰人(王子)

(うぉ…なんか、想像以上に…)

アキト・シノノメ

ちょっっと待てやァﾞ！！！

彰人(王子)

は！？居たのテメェかよ…！

彰人(王子)

つーか、なんで入ってきてんだよ！変態！

アキト・シノノメ

変態はテメェじゃ！！

冬弥

あ、アキト…！？

アキト・シノノメ

冬弥様！こいつに何か変な事はされておりませんか！？

彰人(王子)

こいつ呼ばわりすんな！！

アキト・シノノメ

黙っとけエロガキ！！

冬弥

変な事…？変な事はされていないが…？

冬弥

というか…何故アキトが入ってきて…？

冬弥

あっ、もしや時間が被ってしまったのか？

アキト・シノノメ

え？あ、いや…そういう訳じゃ…

冬弥

すまない…先に入ってしまった…すぐ上がる…！

アキト・シノノメ

いえ、お気になさらず！！

冬弥

そ、そうか…？

彰人(王子)

冬弥の裸、ジロジロ見てんじゃねえー！！

アキト・シノノメ

は！？み、見てねぇわ！！！

彰人(王子)

黙れ変態！さっさと出てけ！！

アキト・シノノメ

テメェも出ろや！！

彰人(王子)

だからテメェ呼ばわりすんじゃねえ！！！

冬弥

(ま、また大変な事に…！)

冬弥

(ど、どうしよう…)

((その後、騒ぎを聞きつけた類に捕まり、アキトは大説教を喰らっているぞ！))

((ちなみに冬弥達は今部屋に帰ってイチャイチャ(一方的)しているぞ！))

神代類

あのね、シノノメくん？

神代類

確かに最愛の殿下が見ず知らずの他人に如何わしい行為をされていたら、思考が停止するのも分かるよ

神代類

でもね、流石に入浴中に大声で叫びながら凸るのはどうかと思うよ

アキト・シノノメ

…ゴモットモデス…

神代類

君と同じ騎士団とか、使用人ならまだ分かるよ？

神代類

でも、第二皇子相手にあの態度はマズイよね？

アキト・シノノメ

………ハイ…

神代類

陛下にバレたら即打首だよ？

神代類

そこのところ、きちんと理解しているのかい？

アキト・シノノメ

…ワカッテマス…

神代類

ましてや、殿下の裸を見るなんて…

アキト・シノノメ

いや！裸は…！！

神代類

…あの状況で見ていないとでも言いたいのかい？

アキト・シノノメ

…ぅ……

神代類

今回は殿下からお許しが出たから見逃すけど

神代類

次、また同じような事が起きたら…

神代類

殿下の専用護衛剣士を降りさせるからね

アキト・シノノメ

えﾞッッ……

アキト・シノノメ

そ、それだけは…！！！！

神代類

僕もしたい訳ではないから、以後肝に銘じておくれ

アキト・シノノメ

……ハイ…

アキト・シノノメ

(…ったく…んでオレが説教喰わなきゃならねぇんだよ…)

アキト・シノノメ

(どうみても、悪いのはあのクソガキだろ)

アキト・シノノメ

(あー…クッソ…イライラする…)

アキト・シノノメ

(早く冬弥様のところ行こ…)

アキト・シノノメ

((ｺﾝｺﾝ

アキト・シノノメ

失礼します…

アキト・シノノメ

…冬弥様？

冬弥

すー…すー…

彰人(王子)

おい、静かにしろ、冬弥が寝てんだろ

アキト・シノノメ

……やっぱり…

アキト・シノノメ

(冬弥様…9時過ぎると必ず寝てるんだよな…健康体すぎんだろ…)

彰人(王子)

つーか、今日あんなに昼寝したのに、よくこんな熟睡出来るな…

アキト・シノノメ

…確かに……

彰人(王子)

は〜〜、にしても冬弥は可愛いなァ〜？♡♡

彰人(王子)

早く結婚してえ〜〜…♡♡

アキト・シノノメ

は、はぁ…！？

アキト・シノノメ

け、結婚…！？

彰人(王子)

あ？なんだよ。文句あんのか？

アキト・シノノメ

いや、何馬鹿げた事言ってんだ…

アキト・シノノメ

冬弥様のお相手は、来週のパーティーで決めるって陛下からお話があっただろ…

彰人(王子)

さァな、あんなクソジジイの言ったことなんざ、覚えてねぇや

アキト・シノノメ

お、お前なぁ…

彰人(王子)

冬弥もオレの事好きっつってくれたし、冬弥の事を幸せに出来るのはオレしか居ねぇんだよ

彰人(王子)

残念だったな！

アキト・シノノメ

残念だった…って何がだよ…

彰人(王子)

あ？何がって、お前、冬弥の事好きだろ？

アキト・シノノメ

………は？

彰人(王子)

は？逆にバレてないとでも思ってたのか？？

アキト・シノノメ

…いや、オレは…！

アキト・シノノメ

………

彰人(王子)

来週の社交パーティーには参加するが…

彰人(王子)

そこで冬弥の結婚相手を決めるのは無しだからな

アキト・シノノメ

いやぁ…冬弥様の結婚相手を決める為に、態々鳳財閥の方から開いてもらってんだ…

アキト・シノノメ

普通に考えて無理だろ…

彰人(王子)

んなこた知らねえ

彰人(王子)

冬弥の結婚相手はオレだ

アキト・シノノメ

…あっそ…

アキト・シノノメ

つうか、お前もはよ寝ろ

彰人(王子)

まだ9時過ぎだわ

アキト・シノノメ

子供はもう寝る時間なんだよ

彰人(王子)

子供扱いすんじゃねえ

アキト・シノノメ

子供だろ、少なくともオレよりは

彰人(王子)

たった2歳差だろ

アキト・シノノメ

その2年の差はデケェよ

彰人(王子)

チッ…ひねくれてやがる…

アキト・シノノメ

いいからお前は早く寝ろ…！

彰人(王子)

あーもー、わぁーったからお前も早く出てけ…！！

アキト・シノノメ

言われなくても出ていくわ…！！

アキト・シノノメ

………はぁ…

アキト・シノノメ

(…どうせあの天然タラシの冬弥様が『好き』を履き違えているだけだろうな)

アキト・シノノメ

(冬弥様は恋愛でも親愛でも『好き』だからな…)

アキト・シノノメ

(ガチであいつらが結婚するとか有り得ねぇし…)

アキト・シノノメ

(ねぇ…よな…)

アキト・シノノメ

(……アホくさ…)

アキト・シノノメ

(………)

アキト・シノノメ

(来週…社交パーティー…)

アキト・シノノメ

(結婚相手…)

アキト・シノノメ

(…ハッ、馬鹿かよオレは…)

アキト・シノノメ

(オレが冬弥様に好意を抱いていたとして、何が出来るってんだ)

アキト・シノノメ

(冬弥様はパーティーで結婚相手を決めて、婚約して、幸せな家系を築いて、王の座を継ぐ…)

アキト・シノノメ

(オレが入り込める場所なんてねぇじゃん…)

アキト・シノノメ

(馬鹿みてぇだな…ほんと…)

アキト・シノノメ

(頭冷やしに行こ…)

主

おかえり！！

主

次回！最終話！！

主

なんか社交パーティーで色々あります！！

主

後日投稿します！！

主

どうぞお楽しみに！！

東の国の青薔薇王子

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東の国の青薔薇王子

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