ユウ
(ん、、?朝?
ユウ
(あれ……壁の穴、なくなってる……?)
数日経っても、静かな夜
ある夜、トイレの鏡をふと見た
ユウ
(……鏡の奥に、もう一つの“目”があるような気がする)
ユウ
かえして……わたしの目……
不動産屋の男
入居、ありがとうございます!!!
女子大生
ちょうど探してたので!!
女子大生
こんなに安く住んでよかった〜!
不動産屋の男
気に入っていただいて良かったです!!!!
――コン……コン……カリ……カリ……
女子大生
……え?今、誰かいた?
穴の奥から、誰かが覗いている
目だけが光って
声にならない声がした
ユウ
……つぎは、きみの番だよ