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『恋に届け!応援スピーカー』
A立区のリコの部屋。
ネタ合わせは深夜まで続き、寿司子は泊まっていくことになった。寿司子は本棚に並んだアルバムをペラペラとめくり、ある一枚の前で手を止めた。
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
さほど興味はなかったが、完全に流すほどでもない。いつもの距離感で、寿司子は聞いた。
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコは思い出しただけで、クッションに顔をうずめた。
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
リコ
寿司子
ろーんぐろーんぐたいむあごー
文化祭当日。
リコはポンポンを持ち、笑顔でスピーカーを持つ。
リコ
スイッチを入れた瞬間。
《ズドォォォン!!》
校舎が震えた。
まさと
リコ
怪しい無口と言われたヤスシくんの前で、顔を真っ赤にした女生徒が叫ぶ。
よしこ
リコ
おさむ
リコ
笑いが起きる中、リコは必死に声を張り続けた。
リコ
おさむ
まひる
おかげでクラスは大盛況。長い行列までできた。
そんな終盤、一枚の紙が回ってきた。 ――飛び入りの応援依頼
読み上げられた瞬間、リコは固まった。
おさむ
リコ
視線が一斉に集まる。
まひる
まさと
おさむ
リコ
気づいた時には、リコは応援される側に立っていた。
スピーカーは災害級の爆音待機。女子生徒は一斉にポンポンを振り、男子生徒は声を揃える。
まさと
おさむ
まひる
恥ずかしさで、視界が白くなる。
その時、少し離れた場所に実行委員の男子、キヨシが立っていた。
リコは覚悟を決め、息を吸い込んで叫んだ。
リコ
リコ
キーン……とハウリングした音、一拍置いてクラス中に拍手や口笛の音が響き渡る。
キヨシは拍手もしなかった。照れた様子もなかった。
ただ近づいてきて、小さな声で言った。
キヨシ
リコ
そして、ほんの一言。
キヨシ
リコ
――文化祭が終わり、時間は現在に戻る。
リコ
仰向けでクッションを抱え、天井を見つめるリコ。寿司子は缶コーヒーを一口飲み、静かに言った。
寿司子
リコ
寿司子
リコ
今、この部屋にスピーカーはない。
それでも――
あの日の爆音と、淡い思い出だけは、今もリコの中で鳴り響いていた。