赫
朝起きる。
カーテンを開ければ、陽の光が入った。
外は雨。
外はいつもよりも、暗く、快適だ。
その中にも、偏頭痛という敵がいる。
赫
その敵はとても手強い。
その敵に勝つには薬がいる。
今日は俺の家で会議だ。
俺にはその薬が無くなっていた。
赫
赫
ぴーんぽーん
迫り来る頭痛と一緒に。
インターホンもなってしまったようだ。
今日最初に来たのは誰だろうか。
桃
桃
赫
赫
桃
赫
桃
桃
赫
桃
赫
桃
赫
桃
赫
桃
黄
桃
黄
そう言って、合鍵をチラつかせている。
桃
桃
赫
桃
こいつらと話すとほんとに疲れる。
頭痛はどんどん増すばかりだ。
蒼
桃
黄
黄
桃
赫
赫
桃
赫
ぴーんぽーん
お次のインターホン
来るのは一体誰なのだか。
橙
紫
紫
赫
どいつもこいつも、俺の家を
なんだと思っているのだか。
なんだかんだ言いながら、会議が始まった。
紫
蒼
黄
桃
そうやって会議は進んでいった。
紫
赫
赫
橙
橙
紫
紫
赫
紫
紫
黄
桃
赫
蒼
橙
紫
橙
橙
時間が進む。
1秒、1分、と時は進んだ。
赫
偏頭痛は、だいぶやばくなっている。
まるで頭をトンカチで殴られたようだった。
赫
桃
赫
桃
黄
黄
赫
黄
困ったように彼は離れる。
本当は辛い。
今すぐにでも寝てたいぐらいだ。
でもきっと布団に入ったところで頭痛は収まらないだろう。
きっと増すだけだ。
蒼
桃
蒼
桃
蒼
桃
桃
蒼
桃
赫
橙
そうやって俺の眉間を擦る。
赫
橙
紫
黄
紫
蒼
桃
紫
黄
黄
黄
赫
赫
黄
赫
橙
橙
黄
赫
橙
紫
桃
紫
桃
橙
黄
みんなの声がちいさくなる。
みんなの世界か出来上がる。
みんなの世界に俺はいない。
俺は、今一人ぼっちだ。
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