思えば、
眠いとか
お腹が空いたとか、
そういう概念も
無くなっているような
そんな気がした。
わかっていたけど、
気付かないフリをしていただけかもしれない。
短針だけの時計は
ゆっくり
ゆっくり動く。
それが一周で12時間を意味するのか、
それ以上なのか、
それ以下なのか、
そもそも時間を指し示しているのかも
わからない。
ただ、
この世界で規則正しく動いているのは
その時計ぐらいだった。
回らない観覧車を見つめる。
ゴンドラの窓ガラスは割れ、
扉が無い物もある。
ピグニー
ピグニー
ピグニーは楽しそうに笑い
ステッキをくるりと回す。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
そう言ってピグニーが歩き出したので、
その後をついていく。
メインストリートを進んだ先、
高い壁の下に小さいながらも花壇が作られ、
そこに花が咲いていた。
ピグニー
そう、花壇で咲き誇る花々は
どれも色褪せ
まるでドライフラワーのようだった。
ピグニー
ピグニー
”不思議なことに”と付け加えて首を傾げる。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
また、くるりとステッキを回す。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
話し込む二人の横を、
半透明の少女が通り過ぎ、
不思議そうな顔で
花壇に咲いた花を見つめていた。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニーは首を横に振る。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニーはあっさりと言い放つ。
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニー
ピグニーはそう言ったが、
その言葉には優しさという感情は一切無かった。
”ザッ…ザッザーー…”
スピーカーから雑音が聞こえる。
”タ、ナカ…ユウ、タさん”
”タナ、カ…ユ、ウタさん”
”サトウ…ユウスケさん”
”サ、トウ…ユウ、スケさん”
”開かずの門…へ”
”来て…下、サイ”
ピグニー
ピグニー
心弾ませながら駆け出すその背中に
ピグニーが呟く。
ピグニー
ピグニー
…と。
・
・
コメント
4件