優裏
ん、朝…
優裏
襲撃失敗…か
優裏
狩人がいるなぁ…
優裏
よし、起きよう
優裏
(昨日の美式さん…どうしたんだろう…)
優裏
(なんか、理香さんが取りついてるみたいだったな…)
優裏
(キトリスに連絡して、美式さんに合わせてもらうか)
優裏
(控え室って、キトリスがいるとこにあるんだよな…?)
優裏
キリー、美式さんと会話がしたい
優裏
優裏
キリー?
優裏
おーい
優裏
いないのか?
優裏
キトリスのやつ…何してるんだ…?
優裏
あ、そうだ
優裏
本、あるかな…
優裏
優裏
あ!ある!
優裏
やっぱり背表紙だけじゃ、なんの本か分からないな…
優裏
よし、今日こそ中に入ろう…
優裏が本を手に取ると、本棚が横に移動し、奥から階段があらわれた
優裏
よし、はいるぞ…
珀愛
優裏…
珀愛
いや、違うかな…!
珀愛
でも…会いたい…かな…
珀愛
で、でも、今日見られたらまた誤解が生まれる…かな…
珀愛
ううううう…
珀愛
会いに行く…かな…
珀愛
優裏…かな…?
珀愛
珀愛
いない…かな…?
珀愛
あ、扉開いてる…かな…
珀愛
お邪魔します…かな…
珀愛
(優裏いるかな…)
珀愛
…?
珀愛
昨日優裏が言ってた…階段…?かな…?
珀愛
中に入ったのかな…?
珀愛
…
珀愛
珀愛
入る…かな…
優裏
優裏
だいぶ歩いたな…
優裏
そもそも、どこに続いてるんだ?
優裏
優裏
あ、明かりがもれてる…
優裏
ドア?
優裏
…鍵はかかってない…
優裏
ええい、ままよ!
キィィィ……
優裏
………!?
優裏
なんだ、ここ…
優裏
図書館…か…?
そこには、沢山の本や資料が本棚に整然と並べられていた
優裏
ちょっと読んでみるか…
と、1番近くにあった本に手をとろうとすると…
???
誰ですか!?
優裏
うおぉ!?
???
あ、あなたは…
優裏
だ、誰ですか?
???
優裏さん、でしたか
???
私はキトリス様の側近を務めさせていただいております、サキラと申します
サキラ
…あなた、どうやってここに?
優裏
まて、困惑してるのはこっちだ
優裏
ここはなんだ?
サキラ
…
サキラ
そちらが質問に答えれば言いましょう
優裏
…
優裏
はぁ…
優裏
普通に、僕の部屋にあるとある本が気になったんだ
優裏
それを手に取ったら、ここへ続く階段があらわれた
優裏
それだけだ
サキラ
…!!
サキラ
そ、その本、ありますか?
優裏
あぁ、そういえば…
珀愛
本って…これのこと…かな…?
優裏
うおぉん!?
サキラ
あなたは…珀愛さんですね
珀愛
…誰…かな…?
サキラ
私はキトリス様の側近を務めさせていただいております、サキラと申します
珀愛
サキラ…さん…ここ…どこかな…?
サキラ
それより、その本をこちらへ
珀愛
ここは…どこかな…?
サキラ
…
サキラ
サキラ
ここは、とある人について調べた図書館、とでも言っておきましょうか
優裏
とある人…?
サキラ
すみません、それは言えません
サキラ
私は言いました。その本をこちらへ
珀愛
わかった…かな…
サキラ
サキラ
この背表紙…やはりそうですか…
優裏
?
優裏
なにかあるのか?
サキラ
それは…
キトリス
どこいったの〜?サキラ〜
サキラ
き、キトリス様!
キトリス
あ、いた〜って、君たちは…
優裏
き、キトリス…
珀愛
キリー…
キトリス
…これは、どういうことだい?
サキラ
はい、実は…
サキラ
キトリス
それも、あいつの仕業か…
優裏
(キトリスの口調が…)
キトリス
君たち〜ここには何も無いから〜戻って自由にしてなよ〜
サキラ
そうです。ここにはあなた達の求めるものはない
優裏
…わかった
珀愛
…あの…かな…
優裏
ん?珀愛?
珀愛
今は…自由時間…かな…?
キトリス
そうだよ〜だから…
珀愛
なら…ここで時間潰すかな…
サキラ
…!!だめです!ここは…
キトリス
はぁ〜
キトリス
もういいか〜
珀愛
…なら…ここで…
サキラ
き、キトリス様!
キトリス
ここを知られた以上〜、もう隠す必要なんてないよ〜
サキラ
ですが…
優裏
いいんだな?
キトリス
いいよ〜ごゆっくり〜
サキラ
キトリス様…
サキラ
はい、キトリス様の仰せのままに
キトリス
その代わり〜僕たちの邪魔はしないでね〜
優裏
わかった
珀愛
わかった…かな…
キトリス
じゃ〜ね〜
タッタッタッ……
優裏
行ったな
珀愛
…行った…かな…?
優裏
にしても、ここはなんだ?
優裏
それに珀愛
珀愛
…?
優裏
なんでここにこられたんだ?
珀愛
そ、それは…かな…
優裏
まぁ、なんでもいいけど
珀愛
は、はい…かな…
優裏
んじゃ、ちょっと探索してみようか
珀愛
そうする…かな…
キトリス
魔法陣が壊れている…
キトリス
くそ!この魔法陣は長い月日をかけてつくったものだ!
キトリス
修復にどれだけ時間がかかるのか…
サキラ
キトリス様、ドアの施錠完了しました
キトリス
あぁ、ありがとう
キトリス
このことは誰にも知られてはならない…
サキラ
キトリス様、口調が
キトリス
おっと…
キトリス
じゃあ〜どうしようか〜
サキラ
そうですね…
サキラ
サキラ
少々、見せてもらってもよろしいでしょうか?
キトリス
いいよ〜
サキラ
サキラ
これは…
キトリス
ん〜?どうかしたの〜?
サキラ
キトリス様、こちらをご覧下さい
キトリス
ん〜?壊れた箇所は全部調べたよ〜?
サキラ
いえ、壊れていないこちらです
キトリス
ん〜…これは〜?
サキラ
恐らく、色欲の鍵が必要かと…
キトリス
…七つの鍵のうちの1つだね〜
キトリス
それは、番人が持ってるんじゃなかったっけ〜?
キトリス
大昔のことだから忘れたけど〜
サキラ
はい、昨年キトリス様から授かった勉強用の書籍の中に、確かにそのような事が
キトリス
…それがないと〜、今すぐ修復は不可能かな〜?
サキラ
……
サキラ
残念ながら…
キトリス
キトリス
僕は読んでないから知らないけど〜、番人ってどこの誰が持ってるとか書いてなかった〜?
サキラ
いえ、そもそも、7つの鍵があるのかすらも不確定のようでして…
キトリス
…
キトリス
まだ、何かやれるはずだよ〜
キトリス
あの子たちは…
キトリス
僕が守る