赤い糸。
一見想像するのは 運命
カップルとか、 あとは夫婦かな。
でも
赤い糸は元は 白い糸。
白い糸を赤く染めるには どうゆうことが
必要なのかな。
トークを開始します。
古都 花
ねぇ、大輝?
矢間 大輝
あー、なに。
古都 花
私たちさぁ...付き合ってもう3年と半年だよね?
矢間 大輝
そうだね。
古都 花
それにもうすぐ私たち20代過ぎるよ?
古都 花
それまでにさ、早く決めてくんない?
矢間 大輝
えーっ...と
矢間 大輝
結婚とか?
古都 花
...そう。
古都 花
本当に私の事好きならできるよね?
矢間 大輝
...あ、あぁ
矢間 大輝
そうだね。
古都 花
...私の事好きって証明するにはさ結婚するって条件じゃなくてもいいよ?
矢間 大輝
...何をすればいいの?
古都 花
じゃあ...今から会お?
矢間 大輝
...いいけど
古都 花
ふふっ...これで私と大輝の愛が証明されるんだぁ
古都 花
あは...あははははっ...
時刻は夜中。
12時を過ぎたあたりかな。
矢間 大輝
しかも待ち合わせが神社って...笑
矢間 大輝
なかなか結婚決められないってアッチは思っているだろうけど
矢間 大輝
結婚指輪用意してあるし。
矢間 大輝
今日一応持ってきたんだよなぁ...
そうこう考えている うちに神社の鳥居についた
そこには白い糸が 用意されていた。
矢間 大輝
なんだこれ...
古都 花
...大輝。
矢間 大輝
あ、花!
矢間 大輝
こんな夜遅くにどうしたん────
古都 花
そこの白い糸とって。
俺の話をとても 静かな声で
花はさえぎった。
矢間 大輝
なぁ、これから一体何をするんだ?
古都 花
ふふっ...赤い糸を完成させるんだよぉ?
矢間 大輝
え?...これどう見ても白い糸だけど...
矢間 大輝
周りにも赤く染めるものなんてないし...
古都 花
...赤い糸ってね
古都 花
私は「ただ赤く染めるだけ」じゃないと思うんだぁ
矢間 大輝
は、花?
古都 花
赤い糸ってさぁ、その人たちの染めれるもので染めると思うんだぁ
矢間 大輝
...花、その手に持ってるものはなんだ?
古都 花
これぇ?カッターだよぉ?
古都 花
これで左手の薬指を切って白い糸を赤く染めるのぉ!2人だけの赤い糸かんせーいってこと!
矢間 大輝
...俺はやりたくない。
古都 花
...私は大輝のためならなんでも出来るよ。
矢間 大輝
え...?
矢間 大輝
おい...やめろっ!花ァ!
俺の声も 花の耳には届いてない...
そして...
古都 花
っ~~~...
矢間 大輝
花...
古都 花
ほらぁ...できたよォ?
古都 花
白い糸の半分が赤くなったねぇ?
矢間 大輝
...っ!
古都 花
あとの半分はぁ...大輝のぶんだよぉ?
矢間 大輝
花...これを見てくれ!
古都 花
え...?
最悪な状況だけど もうこれしか無かった。
矢間 大輝
花のために選んだ...結婚指輪。
古都 花
ペアリング...
花の飾りが施された ペアリング。
矢間 大輝
俺の左手にも付けてある。
古都 花
大輝...
矢間 大輝
だから...こんなことしなくたっていいんだよ...っ!
古都 花
だって...最近色々あって...
矢間 大輝
...俺がそっけなくしたからか?
古都 花
...それもある。
矢間 大輝
指輪のことをずっと...飽きないほど考えていたからな。
古都 花
うぅ...大輝ぃぃぃぃ...
矢間 大輝
こんなことしなくたって俺達は結ばれているよ。
矢間 大輝
銀色に光り輝くこの指輪でね。
幸い、花の切り傷は 浅かった。
俺達のペアリングが 光り輝いて
どことなく 守ってくれてる気がした。







