わたしと友達は、
とても仲が良かった。
司
うわぁ、マジで言ってんの〜?
友梨奈
そりゃそーよ。友梨奈を怒らせたんだから
心菜
そーよ。友梨奈ちゃんを怒らせたの。それくらいしてもいいじゃない。
美優
お願い……やめて
美優はわたしらと仲が良かった。
でも友梨奈を怒らせた。
だから、仲間外れにする
友梨奈
死ねよ。ここで。
友梨奈
ほら
屋上で美優をうながす
美優
や……やだよ…
美優
友梨奈ちゃん、許して……
心菜
美優ちゃあん。分かってるの?
心菜
自分がやったんじゃなあい
司
…………
正直、見ているのが心苦しい
友梨奈
……自分でするのが嫌なら
友梨奈
わたしがしてあげるわ
美優
……え……
ベチャ
屋上の下で生々しい音が聞こえた
司
(……は?友梨奈、マジで……)
司
何してんの!?
友梨奈
何って、落としたのよ?
心菜
離しなさいよぉ、司ちゃん
司
……いや、ホントに落とすなんて!
友梨奈
わたし、何が悪いことした?笑
司
下も何も……犯罪じゃん!
心菜
なぁに言ってるの?笑笑
ふたりの笑いがやけに苛立つ
心菜
……行こ、友梨奈ちゃん
友梨奈
えぇ
司
ちょ、ホントに……っ
司
……っっ
わたしは美優の元へ行くために階段を降り、下へ行った
司
美優……美優……!
だって、ホントにすると思ってなかったから
いつもはオドオドした顔をしたらやめてたのに……
美優
……つか……さ……
美優
……めん……ご……め……んね
司
なんで美優が謝るの!?
司
謝るのは私だよ!
司
美優……ごめん……ごめんなさい
美優がそれ以上喋ることはなかった
先生
何してるんだ!!
司
先生!美優が……美優が!!
先生
お前だ!
司
……え
先生
お前、なんで屋上からこんな……!
司
何言って……
心菜
先生、わたし司ちゃんが美優ちゃん落とすの見ました
友梨奈
私もです。先生
司
んな……っ
先生
お前は……なんてことを
美優は救急車へ
わたしは、そのまま警察へ行った
司
(なんで…私がしたことに……)
司
(あいつら…許さない……)
その後、わたしは殺人を犯したとし未成年であるわたしを施設へ入れられた
それから5年が経ち、今でもあの屈辱を忘れてはいなかった