5話 【支配される街】
チアキ
・・・盗んで悪かった・・・ね
ショウタ
・・・あぁ、
チアキ
でも、盗みは辞めないから
ショウタ
人のもの盗まないと生きていけないほど金がないのか
チアキ
金ならある。
チアキ
あるけど、
白髭の爺
チアキは、この街の自然が無くなることを嫌ってるんじゃよ
ショウタ
いや待てよ、だからって人の物を盗んで何になるんだ!?
チアキ
一番街の人間じゃないの?
ショウタ
いや、一番街だけど
チアキ
なら、わかるでしょ
白髭の爺
一番街に住んでいると月に一度街の実力者が所持している金銭の20%を取りに来るじゃろ?
ショウタ
まぁ、それがルールなんだろ?
白髭の爺
その溜まった金で都市化を図っているわけじゃ
チアキ
だから、街の人のお金を集めて街外れの小屋に隠してるの
ショウタ
でも、そんな事で都市化は止まらないだろ
白髭の爺
気持ちは阻止出来てるんじゃがな
チアキ
月に20%もお金を取られたら街はある程度の反乱を起こしてもおかしくないのに都市化を寧ろみんな喜んでる。住みやすい街になってるって・・・思ってるの
白髭の爺
・・・・・・。
チアキ
だから、少しでも都市化を遅らせてなんとかこの残った自然を維持する方法を考えないと!!
ライト
誰も喜んじゃいない。
チアキ
だれ?
ショウタ
俺の友達だ
ライト
・・・喜んでないよ。
ライト
さっき、おばさん達が・・・
ライト
自然を名残惜しく思ってた
チアキ
そんなの口だけ・・・
ライト
割とそうでも無いかもしれない。
ライト
君、月に一度の徴収を見た事は?
チアキ
・・・・・・ない。
ライト
まぁ、俺も知らないけど
ライト
1度見て見た方がいいと思うけど
白髭の爺
今月は明日じゃな・・・
ショウタ
俺バカだからなんも分からねーけど、
ライト
まぁいいからショウタも
ショウタ
わかった
チアキ
・・・・・・ん、
翌日、朝
マネロ
さぁ、この街をより良きものにする為に今月も徴収させてもらうが、今日は広場に人が集まっていないようだが?
街男
いい加減にしろ、何が街をよりよきものにするだ!
街女
そうよ、もうコリゴリだわ
街女
わ、私はあの自然豊かでゆったりとした景色がすきだったのよ!
マネロ
はぁ、、
マネロ
分かってませんね。
マネロ
私に逆らうって事はトップに逆らう事と同じになるんですよ?
街男
∑(ºωº`*)
街女
:(´◦ω◦`):
マネロ
それでもいいんですか?
チアキ
・・・・・・え、これどういうこと
白髭の爺
・・・・・・・・・すまんな。
白髭の爺
話していなくて
チアキ
知ってたんですか、なのに掠奪を止めなかったの
白髭の爺
ワシもそれがいい事だと思っていなかったが少しでも都市化が遅れるならと・・・。
マネロ
お前たち知ってるんだぞ、
マネロ
お前ら金をいつも埋めて隠してるよな!?
街男
Σ(´□`;)
街女
(;・д・)
マネロ
見破られてないと思うなよ?
マネロ
安心しろ、今回は既に回収している
街男
なんだと!?
街女
返して!?
チアキ
・・・・・・ひどぃ、
チアキ
こんな事がいつも徴収の日の朝イチにされてたなんて
ショウタ
待て、俺の母さんもいる。
ショウタ
母さんこんな事俺に黙ってたのかよ
ライト
・・・・・・ショウタ
ショウタ
なんだ?
ライト
世界一のギルドを目指すんだよな?
ショウタ
あぁ、
ライト
ならする事は?
ショウタ
一つだよな
ライト
・・・・・・うん。
白髭の爺
世界一のギルド?
チアキ
アンタらもしかして・・・
【アイツをぶっ飛ばす!】
チアキ
・・・あの男、割とやばそうだけど
白髭の爺
・・・・・・やってくれるのか
チアキ
おじさん!?
白髭の爺
・・・ワシには分かるぞ
チアキ
何がよ・・・
白髭の爺
あの男の目はホンモノじゃ
チアキ
・・・・・・?
スタッ
ショウタ
お前
母
ショウタ?
ショウタ
そのお金、皆んなに返せよ
母
あんた何言ってんの!
マネロ
はぁ?
マネロ
なんだお前?誰に口を
ショウタ
いいから返せよ
母
やめなさい!!ショウタ
マネロ
おい、お前ら
幹部
はい。
マネロ
あいつを取り押さえろ
幹部
了解しました。
母
ちょっと、ショウタ謝りなさい!やっぱ、あんたに夢は!
ショウタ
夢を叶えるための第1歩だよ
ショウタ
母さん