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〜 エスポワールの街 〜

 

ヴー ヴー ヴー ・・・

💍

…ッ!

ハナマル

…マジかよ…。

ユーハン

ここから北の方向…。
今朝に寄ったお店付近のようですね。

テディ

行くしかないですよ!
ハナマルさん…!

ハナマル

分かってる。
ただ…綺麗にフラグ回収しちまったな。

ムー

そうですね…。
とにかく急ぎましょう!

💍

フセルちゃん…、
しっかり掴まっててね。

フセル

…えっ…?

私は彼女を抱きかかえて北へ向かった

天使

死になさい、命のために

街の住人

も、もうすぐそこまで…!

街の住人

…ッ…早く逃げないと消されるわよ…!

街の住人

ま、待ってくれ…!
誰か助けてくれ…!

天使

死になさい、命のために

街の住人

ヒィ…ッ…、

タッタッタッ

ザシュッ

ハナマル

…ッ ユーハン!テディ!
避難誘導と主様たちの護衛を頼めるか?

ユーハン

分かりました。

テディ

俺は誘導に回りますね。
ユーハンさんは主様たちをお願いします…!

💍

…!そこのお兄さん!
大丈夫ですか?

街の住人

あ、あぁ…。

街の住人

助けてくれてありがとう。恩に着るよ。

💍

いえいえ。
それよりも早く避難を…!

タッタッタッ

ムー

主様…!

ユーハン

主様、私の傍を離れないでくださいね。

フセル

…ガタガタ…

💍

…大丈夫だよ。

フセル

…?

💍

絶対にみんなが守ってくれる。

💍

…私もあなたを守るよ。

フセル

…!う、うん…!

ユーハン

…。

ユーハン

(主様…。)

数分後

ハナマル

…ヴッ…

天使

死になさい、命のために

ハナマル

(こいつ…手強いな…。)

天使

死になさい、命のために

ハナマル

…!しまった…!

ザシュッ

ユーハン

ハナマルさんッ…!

ハナマル

…ユーハン…!

ユーハン

かなり手こずっている様子でしたので…。

ユーハン

護衛はテディさんに頼み、加勢しに参りました。

ハナマル

てことは俺たち以外に人はいないってことだな…。

ユーハン

…ッ…!
ハナマルさんッ…!

ハナマル

…まずいッ…!

天使は自身の力を大きく使い 目の前の建物を破壊した

一方その頃

フセル

…天使…こわいよ…。

💍

大丈夫。
絶対に大丈夫だから。

テディ

そうですよ!
あの2人は本当に強いんですから…!

フセル

…そう…だよね…。

💍

(まだ震えてるな…。)

ムー

あれ…、

テディ

…どうしたの?

ムー

あの天使…なんだか動きがおかしいです…!

テディ

…!
ムーくんッ…!

ムー

えっ…。

建物が破壊され 瓦礫がムーを目掛けて飛んできた

カキンッ

テディ

ムーくん、怪我はない?

ムー

はい…!大丈夫です!

ムー

ありがとうございます…!

💍

…ハッ…!
フセルちゃんッ…!

その会話と同時に 再び瓦礫が少女を目掛けて 飛んできていた

フセル

…!

テディ

主様ッ…!

💍

…ヴッ…

バタッ

テディ

主様…主様ッ…!

私は咄嗟に 彼女を庇うように覆いかぶさり やがて意識を失った

お姉ちゃんは…

絶対…私を守ってくれるよね…?

あぁ…もちろん

私が必ず…貴方を守るよ

…ッ…お姉ちゃんの嘘つき

守ってくれるって約束したのに…!

…ッ

ご…めん…なさい…

〜 デビルズパレス・治療室 〜

💍

ルカス

…傷はそこまで深くないし命に別状はないから大丈夫だよ。

ムー

ウゥ…よかったです…。

ハナマル

…必死に叫ぶ声を聞いて振り返ったら、

ハナマル

まさか主様が倒れてるなんて思いもしなかったよな…。

ユーハン

…出血も酷かったです。

ユーハン

…我々執事がついていながら主様に怪我を負わせてしまうなんてッ…。

テディ

…俺が悪いんです。

ユーハン

え…?

テディ

俺が…ムーくんに気を取られていたせいで…。

ハナマル

でもそれはムーを守ってのことだろ?

ムー

そうですよ…!
テディさんは僕を守ってくれました!

ムー

僕がもっと周りを見ていれば自分で避けられたのかもしれません…。

ユーハン

ムーちゃん…。

ルカス

…仕方ないよ。
これは誰のせいでもない。

ルカス

主様自身フセルちゃんを守ろうとご自分を犠牲にされた。

ルカス

その場にいた一人一人が誰かの為に動いたんだ。

ルカス

…今はとにかく主様が目を覚まされるのを待つしかないんじゃないかな。

ハナマル

…確かにそうだよな。

ハナマル

俺らも俺らで溜まってる仕事があるし…。

ユーハン

…主様のことは心配ですけど放棄していい理由にはなりませんね。

ルカス

そうだね。

ルカス

それに…さっき伝えたように命に別状はないから。

テディ

…それなら安心して仕事に取り組めますね。

ムー

僕は主様の傍にいます…!

ハナマル

あぁ、頼んだぞ。
ムー。

ガチャ

💍

…ッ

ムー

…。

ルカス

…。

ルカス

やっぱりさっきから辛そうな表情をされているね。

ムー

あ…僕の勘違いじゃなかったんですね…。

ルカス

もちろん本当かどうかは分からないけれど…、

ルカス

少なくとも私にはそう見えるよ。

数分後

💍

…ハァハァ…

ムー

ルカスさん…!
主様の額から汗が…!

💍

…ヴッ…

ルカス

…大分うなされているようだね。

ルカス

ムーちゃん。
タオルを取ってきてくれるかな?

ムー

はい!分かりました!

ガチャ

💍

ルカス

…主様…。

💍

💍

…ッ…ナサイ…

ルカス

え…?

💍

…ゴ…ナサイ…

💍

…ゴメン…ナサイッ…

ルカス

…!

ルカス

(…ごめんなさい…?)

ルカス

(一体どうして…。)

ガチャ

ムー

ルカスさん!
取ってきました…!

ルカス

…。

ムー

…ルカスさん?

ルカス

え?あぁ…。

ルカス

ありがとう、ムーちゃん。

ムー

どうかしたんですか?

ルカス

(とりあえず今は隠しておいた方が良さそうだね…。)

ルカス

なんでもないよ。
ただ…少し考え事をしていただけでね。

ムー

そうですか…。

ムー

もし僕でも力になれることがあればなんでも言ってくださいね…!

ルカス

フフッ♡
ムーちゃんは優しいね。

ルカス

ありがとう。

ムー

いえいえ!

〜 デビルズパレス・自室 〜

フセル

…。

フセル

おねえちゃん…。

💍

大丈夫だよ。

💍

絶対にみんなが守ってくれるから。

💍

…私もあなたを守るよ。

💍

大丈夫。
絶対に大丈夫だから。

💍

…ハッ…!
フセルちゃんッ…!

フセル

おねえちゃんは…。

フセル

わたしを守ってくれる…。

フセル

約束…してくれたよね…。

フセル

…!

フセル

ううん…。

フセル

…守ってくれた。

コンコン

フセル

…?

ベリアン

ベリアンです。

ベリアン

今部屋に入ってもよろしいでしょうか?

フセル

…!うん!

ガチャ

ベリアン

失礼します。
フセルちゃん。

フセル

ベリアンおにいちゃん…!

ベリアン

フフッ♡
フセルちゃんにお菓子を持ってきましたよ。

フセル

お菓子…!(キラキラ)

ベリアン

ここの机の上に置いておきますね。

ベリアン

今日はジュースも持ってきてありますよ。

フセル

うん…!ありがとう!

フセル

…モグモグ…

ベリアン

(お菓子を与える前の表情から察するに…。)

ベリアン

(やはり彼女も主様のことを心配しているのでしょうか。)

ベリアン

(…早く目を覚まして欲しいですね…。)

𝐄𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞 𝟒 𝐞𝐧𝐝.

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