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【お面童子】

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【お面童子】

3 - 【お面童子】#3訓練開始

2021年03月31日

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あなた

猿!

がぁっ!?

めんたいさま

あぁ〜?

あなた

(ど、どうしよ…)

あなた

(私じゃ助けるなんて絶対無理…)

あなた

(爺を呼んでくる…?)

あなた

(いや駄目だ…それまで猿がもつかわからないし…)

あなた

(しょうがない…ここは…)

あなた

おい!そこのバケモ…!

めんたいさま

ち"がぁ"〜!!

めんたいさま

あ"ぁ"〜?

めんたいさま

こ"れ"じゃな"い"…こ"れ"じゃな"い"〜!!

ー猿を地面に投げつけるー

あなた

猿!

がぁっは!

めんたいさま

う"ぅ"〜

ーめんたいさまが引き返していくー

あなた

なんなんだよ…!

ー猿に駆け寄るー

あなた

猿!大丈夫!?

だい…じょうぶ…だ…

めんたい…さまは…

あなた

わからない

あなた

森の中に引き返して行ったよ

ま…ずいな…

爺を…

あなた

呼べばいい!?わかった!

あなた

待ってて!

あなた

どう…?

着地が上手くいったな

骨が数本逝っただけだ

お面童子の回復力なら擦り傷程度なもの

大丈夫だ

あなた

そっか…良かった

しかし妙だな

あなた

何が?

妖怪達にしてみたらお面童子は何にも変えられないいい餌のはず

あなた

本来なら捕まった時点で食べられちゃうってこと?

そうだ

だがお主の話を聞く限り

猿は眼中になかったのだろ?

あなた

うん…持った瞬間これじゃないって…

謎だな

他に狙いがいるということか

あなた

他の童子達?

あぁ、他の童子達…か

お主だろうな

あなた

えぇ!?なんで!?

お面童子達を選り好みして食べるような妖怪として知られているからだ

他所の世界から来たという物珍しいお主を逃すほど優しくはない

あなた

そうなんだ…

今回猿が身代わりになるような形になって

運が良かったかもな

あなた

そうだね…猿には申し訳ないけど…

めんたいさまは妖力の小さい妖怪達と違って

古から伝わる

五大妖怪のひとつ

目と耳がない変わりに

高度な知能を持っている

あなた

言うほど知能があるように見えなかったけど…

高いと言っても妖怪達レベルでだ

物の区別がついてる時点で相当なもの

あなた

そっか…じゃ

あなた

あんだけ俺強い自慢してた猿は弱いってことだね?

言ってやるな…気にしてるんだ…

ー翌朝ー

あなた

おはよー猿

ー猿が社から出てくるー

あなた

治ったみたいで良かったよ

お前のせいで散々だ!

あなた

えぇー私のせいなの?

そうだよ!ったく

あなた

まぁまぁ、なんともなかったんだし良かったじゃない

お前ふざけんなよ…

おーい!にぃちゃん達ー!

ー向こうから魚が走ってくるー

もう訓練始まるって

そうか、ありがとう魚

あなた

いってらー

何言ってんだお前も来るんだよ

あなた

えぇ?なんで

あたり前だろ

爺から面と名前を伝承したんだ

怠けるなんて許さねぇからな!

あなた

えーそんな

文句があるなら面返せ!

そんでめんたいさまに顔剥がされろ!

あなた

わかった!わかったって!

(まぁ返却なんてできないけど)

あなた

嘘っしょ?

あなた

流石にさ

あなた

私やりたくないんだけど

やりたい、やりたくないじゃない

やれ

あなた

無理だって!

あの時面を伝承したからにはきつい訓練は避けられない

わかってんのか!

あなた

ぜぅえったい嫌!

あなた

私は頭脳戦専門なの!

頭脳戦もクソもあるか!

基礎能力ぐらい学べよ!

いつまで騒いでんのよ

ー2人が振り返るー

余所者だかなんだか知らないけどね

訓練のひとつもしないで騒いでるだけなら出ていきな!

爺の温情で面を貰った立場だってこと

わかってるんだろうね!

あなた

ご、ごめん…

あなた

ていうか、どちら様…?

アタシは"猫"

爺の一番弟子さ

自称な

アンタは黙ってな!

あなた

あなたが猫ちゃん!?

うるさいヤツだね

そうだよ

なんか悪いのかい

あなた

あれ…既視感…

あなた

いやー私はてっきり

あなた

モフモフの耳としっぽでも生えてるもんだと思って

あなた

会ったらぜひ触らして貰おーかなーって

あなた

思ってたのになー

知らないよ!

なんでアタシがアンタなんかにガッカリされなきゃならないんだい!

力を発動してる間は耳もしっぽも生えてくるぞ

あなた

ほんと!?

アンタは余計なことベラベラ喋るんじゃないよ!

あなた

じゃあ力使ってる時触らしてね!

嫌に決まってんだろ!

何様のつもりだいアンタ!

あなた

鳥様だ!

アンタの名前かい

爺もよくこんな奴に随分と良い名をやったもんだね

あなた

えへへ

アンタを褒めちゃいないよ!

鳥をうるせーつったくせに

自分の方が何倍もうるせぇじゃねぇかよ

黙ってろって言っただろ!

アタシがうるさいならコイツのせいだよ!

あなた

早く触らせてよー

黙りなぁ!

いいからアンタたちも真面目に訓練するんだよ!

ー猫に引きずられるー

やっと始められるな

アタシのせいじゃないよ

鳥のせいだな

あなた

えー!違うよ!

違くないよ!

(仲良いの)

今日の訓練は"崖登り"だ

ふーん…

あなた

崖登り!?

あなた

名前から察せるヤバさ!!

またそれかよ!

文句言うんじゃないよ

崖登りはアンタの専売特許じゃないか

崖登りだけならな!

あなた

崖登りだけじゃないの?

崖登りは崖を登りきったあと爺に適当なタイミングで落とされるから

着地するか、受身を取る訓練だ

あなた

は?

あなた

無理だよね?

あなた

殺しに来てるよね?

普通の人間ならな

あなた

私は普通の人間だよ!

もう普通の人間じゃないさ

鳥の力を使えば着地なんて楽勝だろ

あなた

あ、忘れてた

忘れるんじゃないよ…

そうだ

力の使用は自由

始めるぞ

あなた

え…

あなた

使い方の説明とかは…

ンなもんないよ

あなた

えぇ!?

なんとなく予想はついても

具体的にどんな力が手に入るかは試さないとわからないんだよ

そうだ

使って慣れる

それが一番なんだ

あなた

なぁ〜るほ〜どね〜

あなた

まぁ、これ以上グダるのもなんだしやるしかないか…

あなた

のぉぁああ"ぁ"あ"!!

ー着地に失敗するー

あなた

ぼぉえっ!

おい大丈夫かよ

ー猿が尾で受け止めるー

あなた

た、助かった…

あなた

(鼻が掠った…鼻血がぁ…!)

もう一度

あなた

ぞん"なぁ!

ー崖から落ちるー

あなた

(このままだと…また…鼻が死ぬ!!)←猿が受け止めてくれる前提

あなた

(でも…)

あなた

普通に無理いぃい!!

馬鹿!羽出せばいいだろ!

あなた

どうやってやるか習ってないんだってばァァァ!!

背中に力入れてみろぉ!

あなた

んな事言ったってぇええ!!

ー顔から落ちるー

あなた

あばぁ!

すまん…ちょっと間に合わなかった

あなた

だ、大丈夫…

おい猿、コイツをあんま甘やかすんじゃないよ

さっきっから地面ギリギリをキャッチして

訓練の意味が…

わかってるっつの

おい、まず羽の出し方を覚えた方がいいんじゃないか

あなた

わからん…鼻が痛いということしか

ふむ…

落ちるのはそんなに下手なのに

崖を登りきることは出来るんだろうな

あなた

わからん…

あなた

これから落ちることを考えると…

あなた

登るぐらい余裕だな〜と?

アタシらだってあの急斜面を登るのはキツいんだぞ?

初訓練のお前がやる気だけで余裕かませんなんてことあるか!

あなた

そんな事言われてもな〜

"本能的解放"だ

あなた

うぉ!爺が喋った

あなた

急に喋り出すとビビるから喋る時は前もって言って

無理があんだろ

確かにな"本能的解放"かもしれない

あなた

何それ

力の解放した瞬間の方法

"本能的解放"は動物としての生存本能などがはたらいた解放のことだ

他にも"機械的解放"と"人為的解放"があるがまぁ、ほとんどない

あなた

なんで私はそういうの教えて貰えてないんだろうね!

あなた

ていうか私鳥でしょ?

あなた

地面ギリギリになったら"本能的解放"とやらで羽出せるもんじゃない?

あぁ、そうだろうね

崖をスラスラ登ってるのはもう力の解放ができてる証拠だよ

あなた

そうなの!?

羽を出すまではまだ訓練がいるかもしれないがね

ただそれができないのは猿がお前を受け止めるからだよ

落ちても受け止めてもらえると思い込んで安心しきってるからさ

あなた

えぇ!じゃあ猿の助けなしでやれって言うの!?

本来なら自力で着地か受身までやる訓練なんだよ鳥!

猿!もう受け止めるんじゃないよ!

わかったわかった

取らなかったらいいんだな?

休むなと言ったはずだぞ

もう一度だ鳥頭

あなた

誰が鳥頭だジジィ!

あなた

急に喋るとビビるつったの根に持ってんだろぉ!

ー爺に引きずられて行くー

なんであんなキレてんだよ

自称頭脳戦専門が馬鹿にされて頭にきたんだろ

そこも聞いてたんだな

アタシは耳がいいんでね

あなた

はぁ…登るのはもう慣れたもんだけど落ちんのだけは無理だなぁ…

あなた

(来た!)

あなた

(崖を登ろうとすると頭に浮かぶコレ!)

あなた

(モクミキソウ)
キバシリ…?"木幹走"…

あなた

ヤバいなんか厨二感

今なんて言った…

あなた

うぉ!後ろに立つなよ

それが面の力だ

あなた

そうなん!?

うん、キバシリはスズメ目キバシリ科の鳥さんだよ

木の幹を登って餌を取って生きる鳥さんだから〜

その力じゃないかな

あなた

へーそんなん私も知らなかった

あなた

物知りだね魚

僕は戦える妖怪とか場所が限られちゃうからね

知識でみんなを助けたいんだ

いい子だろぉ…

なんで泣いてんだよ

あなた

じゃあ上手くいけば羽も出せるかもしれないってことだね!?

あぁそうだな

力の発動んときはそれを復唱しろよ

あなた

なんか意味あるの?

あぁ、他の童子を力に巻き込まないようにっていうのもあるし

あとは気分的な問題だ

あなた

その辺適当なんだね

あなた

まぁいいや

ー伸びをするー

あなた

やるか…

ばすてと

あ、また会いましたね

ばすてと

そうです

ばすてと

ばすてとです

ばすてと

今回はちょい長めにしました

ばすてと

なぜなら書いてるうちに止まらなくなって

ばすてと

シーン2ぐらいで終わらせるのを忘れてたからです

ばすてと

てへっ

ばすてと

……

ばすてと

面白くない?

ばすてと

1話から見てくださっている人ならわかると思うんですが

ばすてと

絶望的にネタ要素が面白くないので主人公(あなた)の現代っ子設定が崩壊の危機にあります

ばすてと

是非今後とも暖かい目で見てやってください

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