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作者
作者
作者
フィジー
着慣れたジャージを 肩にバサリとかけて、
フィジーは体育館へ行こうと 授業道具を手に取る。
フィジー
足取りはのろのろと、 でもキリッとした表情を作って、
職員室を出た、そのときに。
ツバル
嫌でも耳に入るのは、 若く無邪気な明るい声。
その声の主は、 生徒に見せかけて生徒ではない。
こんな幼い顔面をして、
れっきとした 『先生』なのだ。
彼の名はツバル諸島。
あどけない童顔にあの性格なので、 「ツバルくん」 と親しみを込めて呼ばれている。
フィジー
そのことにフィジーは 言語化できない苛立ちを感じ、 一層険しい顔つきで廊下をゆく。
そこを、
にゃぽん
にゃぽん
ある女子生徒が 通り過ぎた。
その女子生徒の遥か後方に 白い箱状のものが見えたのだ。
フィジー
フィジー
にゃぽん
フィジー
にゃぽん
にゃぽん
フィジー
なんとこの女子生徒、 生徒指導のフィジーに注意されると 思っているのだ。
フィジー
フィジー
にゃぽん
フィジー
フィジー
にゃぽん
にゃぽん
フィジー
にゃぽん
フィジー
にゃぽん
フィジー
フィジー
にゃぽん
ふぅ。
フィジー
フィジーがそう、 安堵したその背後では。
すちゃり。
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
――――にゃぽんの❞腐眼鏡❞。
それを通してみると、 【すべてが腐って見える】 …のであった。
にゃぽん
にゃぽんは当然のように 「腐的好奇心」に抗えず、
担任の恋愛事情に 釘付けになった。
理科室から、あの明るい声が聞こえた
六時限目は授業が無い、 言いたくないが❞暇❞なフィジーは つい足を止めてしまった。
ツバル
ツバル
生徒たち
ツバル
ツバル
生徒たち
生徒たち
生徒たち
ツバル
ツバル
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
イタリア
ドイツ
ぱっ!
イタリア
ツバル
ドイツ
ドイツ
ツバル
ツバル
ツバル
ツバル
そのタイミングで チャイムが鳴り、
授業はこれで終わりとなった。
…授業が、終わっても、
生徒たち
ツバル
生徒たち
ツバル
生徒たち
ツバル
生徒たち
生徒たち
ツバル
バンッ!!!
フィジー
生徒たち
生徒たち
フィジー
フィジーがドアの前で 眼力を飛ばすと、 黙って出ていく生徒たち。
ツバル
フィジー
ツバル
強引にツバルの手を引いて、
ドガッ!
思い切り、 理科準備室の椅子へ 押し飛ばす。
ツバル
ツバル
椅子に強くぶつけたはずが、 ツバルは腹立つその声で 元気よく顔を上げる。
フィジー
それがますます フィジーを苛立たせる。
ツバル
ツバル
フィジー
ツバル
ツバル
ツバル
フィジー
疑いのない目で見つめられたのを 完全無視し、
ツバルを椅子に 縛り付ける。
………もうここから、 剝がしはしないと言わんばかりに。
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
ツバル
ツバル
そう呼ばれてしまって、 もう身体にブレーキが 効かない。
ガタッ
ガムテープの重なる 背もたれを強く、つよく掴んで、 ツバルに覆いかぶさる。
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
フィジー
肺から二酸化炭素を吐くように、 たまった廃棄物を ぜんぶ吐き出した。
…こっちがこんなに 絞り出しているというのに、コイツは
ツバル
蛍光灯が反射する目で 無邪気に問うた。
フィジー
フィジー
フィジー
ツバル
フィジー
ツバル
ツバルは 純粋無垢な左目と、
失明した右目で まっすぐ見つめる。
ツバル
間近に迫ったフィジーの顔に 手をのばし、 はらりと包帯をほどいた。
フィジー
フィジー
そんな苦々しい静止も訊かず、 目をぱっちり開けたまま手を滑らす。
そうしてソイツが、 見つけてしまったのは。
ツバル
ツバル
ツバル
ツバル
フィジー
ツバル
ツバル
ツバル
ツバル
ツバル
フィジー
…フィジーの抱く ぐちゃぐちゃした独占欲より、
ツバルの笑顔に隠された 理由の方がずっと、 よっぽど、いびつである。
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
コメント
17件
よ、よ、よよよ良すぎではありませんこと!?やっばいですわ、『共依存』なんて…ツバフィジなんて…幸せになれよ、としか思えませんわ!!
りた様の作品で共依存初めて見ました!ツバルくん...純粋な? 依存だね(?)!いいぞ!友達以上恋人未満?はツバフィジに合ってる!
共……依存………??😇😇😇😇 なんだこの尊い生命体…😊😊 ンギャ ┏┛墓┗┓