ヲタ女と反社【Halloweens game】

ココはそう言って、二人を連れて廊下へ出た。

ドアを開けると、少し大きめの箱が床に置かれていた。

3人は警戒しつつ、箱を開けた。

箱の中には、3着の服と付属品が入っていた。

すると背筋が凍るように冷たくなった空間を、武臣がそう言って断ち切った。

ココは赤いキョンシー服を纏い、頭には黄色い御札のついた帽子を被っていた。

デカいため息をつきながら、鶴蝶はしぶしぶオオカミ男の仮装に着替えた。

ドゴッ！！

武臣がそう口にした瞬間、顔面に鶴蝶のパンチが炸裂した。

倒れた武臣を置いて、2人は一足先に外へ向かった。

聞きなれた声が聞こえ後ろを見ると、武臣がドスドスと足音を立てながら歩いてきた。

2人は謝り合うと、お互いの手をぐっと握った。

カシャッ

武臣のスマホ画面には、にゃんこポーズをした鶴蝶が写っていた。

ふざけて笑う武臣に向かって、鶴蝶は容赦なく飛びかかった。

後ろから女性の声が聞こえ、ココは驚きつつ安心感を覚え咄嗟に振り返った。

しかし後ろにいたのは、コートを見に纏った大きなマスクを付けた女性だった。

ココが恐怖と焦りで硬直していると、鶴蝶が武臣にチョークスリーパーを決めながら近づいてきた。

そういうと女性はつけていたマスクを外し、大きく裂かれた血まみれの口を顕にした。

そう言うと鶴蝶はハンカチを取り出し、口裂け女の口の周りの血を拭き取った。

そう言うとココは、2人の背中を押し連れて行った。

鶴蝶はそう言って笑うと、口裂け女に手を振って去って行った。

口裂け女は血まみれになったハンカチを、ギュッと握り胸にあてた。

鶴蝶はそう言って、目の前にある一軒家を指さした。

ピンポーン…

そう言ってココは、手を震わせながらインターホンを押した。

ガチャッ…

ガサガサッ…

ココが恐る恐るそう言うと、女性の霊は袖からお菓子を取りだし手渡した。

バタンッ

そして3人分のお菓子を渡した女性の霊は、扉をゆっくりと閉めた。

そうして最初のお菓子を手に入れた3人は、次の家へと向かって行った。

To Be Continued…