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凛花

START!

ワー、ワー

彼と歩いていたら、大量の人が何かを囲んでいた。

武道

引けねぇんだよ!!!

武道

引けねぇ理由が、あるんだよ!!!

マイキー

………!

真ん中にいた男の子は、ボロボロの体でそう叫んだ。

凛花

………………、

その姿は、まるで…

”真一郎くん”のようだった。

キヨマサ

おい!バット持ってこい!!

キヨマサ

はやくしろ!!

ドラケン

……おいキヨマサー。

ドラケン

客が引いてんぞー。

ドラケン

ムキになってんじゃねーよ、主催がよー。

山岸

金の弁髪…、こめかみに竜のタトゥー…!!

マコト

嘘だろ……!?

東京卍會副総長、龍宮寺堅 通称ドラケン!!

真ん中に立っていた男に、私は無性に腹が立ち口を開いた。

凛花

キヨマサだっけ?君さー、

凛花

この中で今1番ダサいよ?

キヨマサ

______ッ、んだと…テメッ…、!

その男は、私に向かって殴りかかってきた。

凛花

……………。

ゴスッ

すんでのところで私と男の間に彼が入った。

キヨマサ

ゲホッ…

マイキー

俺に許可なく凛花に触ろうとしてんじゃねぇよ。

マイキー

それに、凛花に文句あんなら俺に言えや。

マイキー

殺すぞ。

ドラケン

キヨマサー、お前身の程ってもんを弁えろよ。

ドラケン

コイツが誰だかわかってんのか。

凛花

いーよドラケン。

凛花

躾がなってない犬は、

凛花

……何を言っても無駄だから。

キヨマサ

______ッ…

……ま、私を知らないのにはしょーじき驚いたけど。

集会では目立たないところにいるからかな。

………自惚れすぎたかな、

マコト

………?

マコト

……誰だ、?あの美人…。

山岸

……!!

山岸

あのリボン…、

山岸

それに黒のセーラー服…!!

山岸

……あれって…、!

東卍の姫、花宮凛花!?

マコト

……え、あの人が!?

山岸

初めて見た……、

マコト

ちょー綺麗だな〜…。

マコト

スタイルいいし…、(小声)

凛花

そういえばドラケンは有名人だよねぇ〜…。

ドラケン

お前もなかなかだろ〜が、凛花。

いやいや、副総長と姫だよ?

どー考えても副総長の方が有名にならない?

…まあ、なんでもいいけど。

そう思いながら、私はポケットの中に手を突っ込んだ。

ポケットの中にはいつも棒付きキャンデーを入れている。

マイキー

ねえねえ凛花、ケンチン。

凛花

……んー?

マイキー

どらやきなくなっちゃった。

ドラケン

……あ″?

ドラケン

今そのあだ名で呼ぶんじゃねぇよ。

凛花

んー…ごめん…。

凛花

私はどらやき持ってないかな〜…。

私がそう言った瞬間、

重なるように周りにいた人たちの頭が下がった。

お疲れ様ですっ!!総長!!!

武道

っ……、!?

真ん中にいた、真一郎くんに似た男の子は

驚いたような顔で彼を見ていた。

マイキー

……………。

彼が歩くと、横にいた男が声をかけてきた。

赤石

マッ…マイキーくんっ!!

赤石

俺、3番隊の特攻隊やってます、赤石っす!!

マイキー

………………。

…この人に、彼の興味は向かないようだ。

凛花

……ねえ、邪魔。

凛花

マイキーは興味ない人とは喋らないの。

彼の周りを飛ぶ虫を排除するのも、

私の仕事。

凛花

誰だか知らないけど、黙ってて。(圧)

赤石

あっ…、す、すみません……、

私がそう言うと男はおとなしく下がった。

マコト

…あのレッドくんが、何も言い返せない、

あっくん

……すげぇ、

あっくん

だいぶ身長差があるのに…、

あっくん

……圧だけでよけさせるなんて…

キヨマサ

…………お疲れ様です、

キヨマサ

…ゴホッ!

彼に殴られた人は、ドラケンにも蹴られていた。

ドラケン

キヨマサァー、お前何時からそんなに偉くなったんだー?

ドラケン

総長に挨拶する時はその角度な。

キヨマサ

ッ…は、はい……、

それはそうだ。

彼に挨拶するときは、誰もが頭を下げなければいけないから。

凛花

……ドラケン、あの人知ってるの?

ドラケン

……お前さ、

ドラケン

少しは人の顔と名前覚える努力しろよ。

凛花

大事な人たちは覚えてるよ?

凛花

あとは全部ノイズだし、覚えなくても良くない?

ドラケン

よくねぇよ…。

…仕方ないじゃん、

苦手なんだから。

私がそんなことを考えているうちに、彼はあの男の子の元へ向かっていた。

と思ったら、男の子は彼に押されて後ろに倒れた。

マイキー

……………オマエ、名前は?

武道

は…、花垣武道……、

マイキー

そっか……、

マイキー

……たけみっち。

武道

……へ?

ドラケン

マイキーがそう言うんだからそうだろ?

ドラケン

たけみっち。

…たけみっち。

語感はいいけど、私にはあまり合わなそうだと思った。

マイキー

…たけみっち、今日から俺のダチ、なっ!

武道

……え、

マイキー

…………さて、

キヨマサ

ビクッ

マイキー

オマエがこれの主催?

キヨマサ

は、はい…、!

マイキー

……ニコ

彼はにこやかな顔をしたかと思えば、

そばにいた男を足で蹴り飛ばした。

マイキー

……誰だオマエ?

私にはちょうど隠れて見えないが、

その男はきっとボコボコにされているだろう。

凛花

…………………。

だって彼に殴られているのだから。

マイキー

……さて、

マイキー

かえろっか、凛花、ケンチン♪

マイキー

……たけみっち、またネ♪

武道

ッ…………

…やっぱり彼は自由人だ。

…………でも、

凛花

……………マイキー、

マイキー

…んー?

マイキー

何?凛花。

凛花

……………。

凛花

………ううん、なんでもない。

私は、喉元まで来ていた言葉を飲み込んだ。

”それ”を言うにはまだ早いと思ったから。

マイキー

………、うん、?

彼は私を見て不思議そうな顔をした。

でも今は、そちらの方が私にちょうどいい。

凛花

……………、

そう思い、私は薄く笑みを浮かべた。

ドラケン

…おら、2人とも行くぞ。

マイキー

あ、うん!

凛花

…今行く!

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