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凛花
ワー、ワー
彼と歩いていたら、大量の人が何かを囲んでいた。
武道
武道
マイキー
真ん中にいた男の子は、ボロボロの体でそう叫んだ。
凛花
その姿は、まるで…
”真一郎くん”のようだった。
キヨマサ
キヨマサ
ドラケン
ドラケン
ドラケン
山岸
マコト
東京卍會副総長、龍宮寺堅 通称ドラケン!!
真ん中に立っていた男に、私は無性に腹が立ち口を開いた。
凛花
凛花
キヨマサ
その男は、私に向かって殴りかかってきた。
凛花
ゴスッ
すんでのところで私と男の間に彼が入った。
キヨマサ
マイキー
マイキー
マイキー
ドラケン
ドラケン
凛花
凛花
凛花
キヨマサ
……ま、私を知らないのにはしょーじき驚いたけど。
集会では目立たないところにいるからかな。
………自惚れすぎたかな、
マコト
マコト
山岸
山岸
山岸
山岸
東卍の姫、花宮凛花!?
マコト
山岸
マコト
マコト
凛花
ドラケン
いやいや、副総長と姫だよ?
どー考えても副総長の方が有名にならない?
…まあ、なんでもいいけど。
そう思いながら、私はポケットの中に手を突っ込んだ。
ポケットの中にはいつも棒付きキャンデーを入れている。
マイキー
凛花
マイキー
ドラケン
ドラケン
凛花
凛花
私がそう言った瞬間、
重なるように周りにいた人たちの頭が下がった。
お疲れ様ですっ!!総長!!!
武道
真ん中にいた、真一郎くんに似た男の子は
驚いたような顔で彼を見ていた。
マイキー
彼が歩くと、横にいた男が声をかけてきた。
赤石
赤石
マイキー
…この人に、彼の興味は向かないようだ。
凛花
凛花
彼の周りを飛ぶ虫を排除するのも、
私の仕事。
凛花
赤石
私がそう言うと男はおとなしく下がった。
マコト
あっくん
あっくん
あっくん
キヨマサ
キヨマサ
彼に殴られた人は、ドラケンにも蹴られていた。
ドラケン
ドラケン
キヨマサ
それはそうだ。
彼に挨拶するときは、誰もが頭を下げなければいけないから。
凛花
ドラケン
ドラケン
凛花
凛花
ドラケン
…仕方ないじゃん、
苦手なんだから。
私がそんなことを考えているうちに、彼はあの男の子の元へ向かっていた。
と思ったら、男の子は彼に押されて後ろに倒れた。
マイキー
武道
マイキー
マイキー
武道
ドラケン
ドラケン
…たけみっち。
語感はいいけど、私にはあまり合わなそうだと思った。
マイキー
武道
マイキー
キヨマサ
マイキー
キヨマサ
マイキー
彼はにこやかな顔をしたかと思えば、
そばにいた男を足で蹴り飛ばした。
マイキー
私にはちょうど隠れて見えないが、
その男はきっとボコボコにされているだろう。
凛花
だって彼に殴られているのだから。
マイキー
マイキー
マイキー
武道
…やっぱり彼は自由人だ。
…………でも、
凛花
マイキー
マイキー
凛花
凛花
私は、喉元まで来ていた言葉を飲み込んだ。
”それ”を言うにはまだ早いと思ったから。
マイキー
彼は私を見て不思議そうな顔をした。
でも今は、そちらの方が私にちょうどいい。
凛花
そう思い、私は薄く笑みを浮かべた。
ドラケン
マイキー
凛花
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