コメント
8件
テノコンのタグから飛んできました! 殺人鬼?なのに優しいお兄さんですね!これが噂の香坂さんか… 続きに飛んでいきます!
待って好き
思えば、
朝見た情報番組の気象予報士が
夜になると酷い雷雨になると言っていた
ような気がする。
この梅雨時期に傘を持っていない自分が悪いのだが、
それでも、
最寄りの駅に着いた瞬間、
バケツをひっくり返したような雨と
夜空を裂く稲光を見れば
誰かを恨みたくもなるものだ。
瀧澤 希余
瀧澤 希余(たきざわ きよ)は悪態を吐きながらも、
土砂降りの中、全力で走った。
しかし、
瀧澤 希余
数日前に閉店したカフェの軒先で一休憩する。
髪も服もびちゃびちゃ。
早く帰って服を着替えたいと思ったが、
この緩やかな坂道が地味に体力を奪う。
瀧澤 希余
そこに、
希余と同じように傘も差さず
土砂降りの中を走る青年の姿を見た。
そして、
希余と目が合うと
彼も引き込まれるように
閉店したカフェの軒先に逃げ込む。
瀧澤 希余
真っ黒な髪から滴る水。
寒さのせいで真っ白になった肌。
整った顔がさらに儚げに
美しく見えた。
見られていることに気が付いた青年は、
彼女の方を見て
にっこりと微笑む。
瀧澤 希余
瀧澤 希余
そう言って二人が空を見上げた瞬間、
閃光と轟音。
衝撃で二人は悲鳴を上げる暇もなく吹き飛ばされ、
カフェの窓が割れる音がした。
それが、
落雷の衝撃だったと知るのは、
数時間後のことだった。
・
・
・
【数時間後】
(希余)
起き上がると、
そこは自分の部屋だった。
(希余)
出した声音は男性のもので、
目の前に出した手は
細くしなやかであったが、
明らかに自分の物ではなかった。
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
振り返ると、
そこには
自分が
立っていた。
お気に入りのパジャマを着て。
(希余)
(希余)
(希余)
(希余)
立ち上がって姿見を覗き込むと、
そこには
あの同じカフェの軒先で雨宿りをしていた
イケメンが
驚いた顔でこちらを見ていた。
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
ゆっくりと振り返ると、
そこには自分がいる。
違和感しかない。
(希余)
(希余)
(希余)
男性の体に入った希余は
凄く嬉しそうに鏡に映った自分の顔に触れる。
(希余)
瀧澤(?)
少し驚いた顔で
希余の体に入った青年は言った。
(希余)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
言われて希余は顔を赤くする。
(希余)
瀧澤(?)
さも、当然のことのように言ってのける。
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
にっこりと微笑んで答える。
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
腹を括ってお風呂に入った希余は、
初めて見る男性の裸に卒倒しそうだったのは
内緒にしておいた。
・
・
瀧澤(?)
(希余)
手渡された水を飲み干し、
一つ息を吐く。
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
(希余)
冷静になってみれば、
この現状は喜んでばかりも言われない。
瀧澤(?)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
そう言った目の前の自分は、
目をキラキラと輝かせていた。
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
(希余)
(希余)
(希余)
(希余)
ニヤニヤと楽しそうな笑みを浮かべる希余。
(希余)
(希余)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
瀧澤(?)
そう言って、
目の前の自分は微笑んだ。
・
・