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テラーノベル(Teller Novel)

師範の遺体は屋敷の裏庭に埋めた

叶夢

つぼみ、これ

叶夢が持っているものは一枚の手紙

つぼみ

これは?

叶夢

師範がなくなるときに行っていたのを思い出して

叶夢

棚の中を探したらこれが出てきた

ぺらっ

つぼみ、叶夢

あなたたちがこの手紙を読んでるってことは私へましちゃったのね。 ちなみにこの手紙はあなたたちにすべてを教え終わったときに書いたの

これをあなたたちがいつ読んでいるのかはわからない。 でもあなたたちは絶対にいい鬼殺隊になっているはず

だってあなたたちは鬼に人を殺された人のつらさをわかってあげれる子たちだから、そして鬼にもその優しさを向けることのできる

だから私が死んでも私の敵討ちにだけ頭に残さないでね。 目の前で苦しんでいる人を助けてあげて

そうしている中で私を殺した鬼に出会ったらその時は容赦しないで。 でもけっして自分の命を粗末にしないで

あなたたちはこれから大丈夫。 だから私の分まで生きてね

ばいばい  美子より

つぼみ

ふぅぅ…

叶夢

師範…

読み終わったと同時になみだがこぼれてきて

叶夢

つぼみ、まだなんか入ってるよ

つぼみ

え?

叶夢に言われてふ頭の中をもう一度確認すると

「つぼみへ」「叶夢へ」と私たち一人ずつにあてた手紙が入っていた

つぼみ

これ

叶夢

個人への手紙?

ペラッ

つぼみへ

今まで黙っていたけれどあなたに話さなきゃいけないことがあります。 それはあなたの呼吸について

星の呼吸、私はその呼吸を聞いたことないでもだからこそいろんな人の役に立つことができると思うの

だからそれについてはあまり気にしてない。 でも問題はもう一つの方

そのもう一つの呼吸はあまりむやみに使ってはダメ。 いのちを大切にするあなたはきっと誰にでも使うでしょう

でもこれだけは頭に入れておいて人の命を助けるということはその人の死ぬ運命にあった運命を背負うことだって

だから使いすぎるとあなたはそお運命たちにつぶされてしまうかもしれないってこと

確かに人の命は大事よ。でもそれ以上に自分の命を大切にして

それともう一つ叶夢には夢の呼吸ともう一つの呼吸を持っているの

でもその呼吸を呼び出させてはだめ。 だからあの子の様子がおかしかったらあなたが止めてあげて

頼んだよ。 私のかわいい妹たち

師範は全部わかっていたのかな

つぼみ

し…はん…

叶夢

つぼみ

読み終わったようで叶夢と2人でしばらくの間泣き続いた

叶夢

とりあえず、ご飯にしよ

つぼみ

そうだね

つぼみ

いつまでもめそめそしてたら師範に怒られちゃう

叶夢

うん!

そして何日か経って隊服と日輪刀が届いた

鉄穴森さん

ごめんください

鉄穴森さん

出来上がった日輪刀を持ってきました

つぼみ

あ、どーぞ

つぼみ

こちらです

鉄穴森さん

あれ?今日はお二人だけですか?

叶夢

といいますと?

鉄穴森さん

美子さんですよ

鉄穴森さん

もしかしてどこかに散歩しているとかですか?

鉄穴森さん

ほんと美子さんは自由な人ですねー

師範のことを楽しそうに話す鉄穴森さん

師範の事は誰にも話してないからみんな知らなくて当然だけど

鉄穴森さん

あれ?どうしました?

つぼみ

鉄穴森さん

つぼみ

師範は…数日前に亡くなりました

鉄穴森さん

え!?

信じられないというように持っていた日輪刀をおとす鉄穴森さん

叶夢

私たちが最終選別から返ってきたときにはもう…

鉄穴森さん

…そんな

鉄穴森さん

だってあの美子さんですよ!?

鉄穴森さん

柱の時もどんな鬼も倒していたのに

つぼみ

師範って強い剣士だったんですか?

鉄穴森さん

はい

鉄穴森さん

彼女は力としては普通の皆さんとは変わらなかったんですが、その分頭をすごく使っていまして

叶夢

頭ですか?

鉄穴森さん

そうです

鉄穴森さん

簡単に言うと悪知恵が働くというか…

そのときなぜか師範の悪い笑顔が頭に浮かんだ

つぼみ

確かに修行の時もだいぶ師範のいたずらに苦しめられたかも…

叶夢

そんなこともあったね…

鉄穴森さん

その様子だとお二人もだいぶ苦しめられたようですね

つぼみ

あはは

鉄穴森さん

私もよくお話を伺っていましたよ

叶夢

え?

鉄穴森さん

可愛い妹さんたちができたって

鉄穴森さん

仕掛けたいたずらに引っかかってくれて毎日楽しいと

つぼみ

うわぁ、師範最低すぎー

叶夢

いつかやり返してやろうね

それから師範のいろんな思い出話を聞いて

鉄穴森さん

ではそろそろお二人に日輪刀を

そういって鉄穴森さんは私たちに刀を出してくれた

つぼみ

これは?

鉄穴森さん

実はですね

鉄穴森さん

お二人の事を美子さんから聞いていて

鉄穴森さん

美子さんと2人の刀の形は考えたんですよ

鉄穴森さんの話を聞きながら箱を開けるとそこには普通の刀の形とは少し違うような

つぼみ

すごい

私が今まで使っていた刀よりすごく軽くて

そしてすこし刃の部分が長く作られている

鉄穴森さん

叶夢さんも見てみてください

叶夢も箱を開けて一緒に中を見ると

叶夢

つぼみと同じ?

鉄穴森さん

はい

鉄穴森さん

お二人のために美子さんが考えたんですよ

叶夢

師範が

つぼみ

私たちのために

ぎゅっと刀をにぎる

つぼみ

う、うわぁ

叶夢

色が変わってる

根元からだんだん色がついてきて

鉄穴森さん

これは赤紫?

叶夢

ですね…

つぼみ

叶夢は?

叶夢は襲るおそるというような感じで刀を握る

叶夢

あっ…

刀はきれいな紺色と紫色の混ざったに変わった

つぼみ

叶夢のすごくきれいね

鉄穴森さん

美子さんと同じ色ですね

叶夢

ですね…

この刀は師範が私たちに残してくれた大事なもの

カァー

叶夢

あ…

お前たちー初めての任務だー

ここから東に進んだ街に鬼がいるとの情報アリー

準備ができ次第すぐにイケー

鉄穴森さん

初の任務どうかお気を付けて

つぼみ

はい!

叶夢

ありがとうございます

つぼみ

刀大切にしますね

そして私たちは必要なものを用意して

師範と過ごした屋敷を後にした

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