快斗日記

‪✕‬月✕日‪✕‬曜日

今日は天気が良かった

放課後いつものように校門で待っていたけど新一は来なかった

新一の友人に聞いてみると今日は早めに帰ったらしい

俺はすぐに新一の家に行った

電話もかけたけど新一は出なかった

家にも帰ってないようだった

多分事件だろう……

俺は新一を待つことにした

数時間……新一の家の前で待った

この前酷いことしてしまったから怖がってしまったんだろうか

そう思ってるうちに新一が帰ってきた

一瞬驚いた表情をみせたけど新一はすぐに俺に駆け寄って抱きしめてきた

暗くてよく見えなかったけどよく見ると怪我が凄かった

俺は怒りより心配で新一を抱きしめたまま家へ上がらせてもらった

新一の怪我の手当をしていると新一は落ち着いた様子で言った

「ありがとな」って

ついこの前俺は新一に酷いことをしたのに新一はそれに一切触れなかった

むしろ心細かったのかずっと俺に抱きついていた

今回の事件が原因だろう

でも、俺はこんなこと言いたくないのに言ってしまった

「お前が次怪我するなら一生外へ行かせないからな」

俺の本心がいつも出てしまう

新一の食事だって

新一の身の回りの世話だって

新一が口にするもの

新一の体だって

全部俺の物だ……

そう思ってしまう自分が嫌だ……

でも新一は言ったんだ

「嬉しい」……って