さとみside
あのリレーの時。大声で叫ぶるぅとの声に混じって微かに
『さとみくん、勝て!』
、、そういう莉犬の声が聞こえた気がした。
それで、何故か体に力が入って。
絶対に勝つって思いがより一層強まった。
___一体、それは何故か。
体育祭が終わった後もずっと考えて。
でも考えても考えても答えは出ないまま。
ピコンッと軽快な音がスマホからなる。
体育祭が終わって疲れて寝ようとしてたというのに、、誰だよ、、
そう思いながら通知に目を通す。
、、そこには。
紫央七星
俺とジェルくん、付き合うことになった
桃谷
あー、、なーくんか、、
少し寝ぼけていたこともありウザったく思いながらスマホをその辺に置こうとした辺りで、手が止まる。
桃谷
、、、、ん?
目を見開き、もう一度トーク画面へ指を滑らせた俺。
紫央七星
俺とジェルくん、付き合うことになった
先程と変わらない文章。
だけど内容が濃すぎて一周回って日常に馴染みすぎている。
、、、付き合った?
さとみ
お前ジェルと突き合ったの!!!?れ!?
そう送った瞬間、頭を抱えた。
Oh my god.←
焦りすぎて誤字がヤヴァイ。
いつもならすぐに「間違えた、ごめん」と送るところだが今はそれほどの余裕はない。
紫央七星
突き合ってはないから、、って誤字りすぎじゃない?
すぐに来た返信。冷静な文面に俺も落ち着きを取り戻し、指を動かす。
さとみ
いやひびるますってゆばいんだゆ
紫央七星
多分「いやビビりまくってヤバいんだよ」で良いんだよね?これ本当の事だから、よろしく
、、、マジか。
とりあえず、頭を冷やそう。
と呟いた俺は返信することも忘れ、リビングにあるアイスを取りに行ったのであった。
おまけ☆
桃谷
つっめてぇ!は!?何これめっちゃ冷たいんですけど!!!??(大声)
桃谷(母)
さとみ!!うっさい!!
桃谷
母さん!このアイス冷てぇんだけど!!
桃谷(母)
アンタの自業自得でしょうが!!近所迷惑!!黙れ!
桃谷
ひっど!!息子に対して黙れって!!
黄神
あ、さとみくんまたアイス一気食いしたな、、大声だし隣だから僕の部屋にメッチャ聞こえるんだよね、、←